何かと引き換えに。

かわいい子が、くじ引きやってま~すと、私の目の前に箱をつきだした。

エスカレーターの下り。

何も考えないで、引いた。6番だった。特別な気持ちは何にも起こらなかったが、この6番はどこで何と引き換えにするのか、くらいは思っていた。

ろくでもないことはわかっていたが。タダで何かをもらうということは存在しねぇ。

案の定、エスカレーターのいっちばん下に、引き換えコーナーが設置されており、スペースの角には、人を追い込むようなテーブルと椅子の配置になっておった。

おお、これはこれはと察した。

6番は、10円のスナック菓子だった。ポケットティッシュがよかったな~と少しの感想を持って、じゃあ!と、去ろうとするときに、営業トークが始まった。(当然)

スマホの切り替えである。

いつもの作戦を決行した。

6番と引き換えに、そして、私の1分程度の会話と引き換えに、手に入れた10円スナックの味が、とても見たことない変な味で。そこは、定番のやつもってこようぜ、最後はそんな感想がでた。

営業って難しい。アドレナリンは一生でそうにない。

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