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【くすのき荘文庫】『テンポラリー』な本屋を軒先で作ってみよう


こんにちは😃

先日、テンポラリーアーキテクチャーという本を読みました。

日本や世界各国で街を変化させた『仮設建築物(テンポラリーアーキテクチャー)』を紹介する本で、本書では屋台やベンチ、家具、テントなどの仮設建築物を街に設置して、既存の場所を変化させた事例が豊富に紹介されていました。

具体的な事例としては、

☑︎椅子やテーブル等の家具を東京の上野から渋谷まで持ち運び路上に人が寛ぐ空間を作るプロジェクト(Tokyo Crossing)

☑︎商店街の空き店舗の軒先に誰でも作れる簡易な屋台を置いてマルシェをするイベント(山形ヤタイ)

☑︎三輪自転車で自由に街を回遊しながら自分で商売をしたい場所で商売を始める人たち(三輪自動車生活車)

など、いずれも『テンポラリー(仮の、暫定的な、臨時)』なもので、人の居場所を作り、街の風景と人の動線も変えた取り組みで、とても面白いものでした。

特に、軒先を使って屋台を出店する『山形ヤタイ』の事例の中で書かれていた、

『軒先のなんでもない空間にヤタイが置かれたことによって、その空間に価値が生まれた。重要なのは、街に人が関わるための接点を増やすことなのだ。』

という一言には、まちづくりに関わる者として大いに共感しました。

そして、本書の事例のように、空き空間を使って、仮設でも良いので街で何かしてみることで、人とのコミュニケーションが生まれて、人と人との繋がりや人と街との繋がりを生みだす、そんなアクションをしてみたいと思いました。

そこで、私も、会員となっているシェアスペース・上池袋くすのき荘の軒先の本棚を使って、本を並べて自由に読んでもらう取り組みなら簡単に(それこそ『テンポラリー』に)出来そうだと思い、さっそくやってみることにしました。

当日は、くすのき荘の会員に声掛けをしてメンバーのおススメ本を持ってきてもらい、並べたところ『くすのき荘メンバーおススメ本棚』の本棚が完成しました。

そして、くすのき荘での1日限定の『テンポラリー』な本屋、通称『くすのき荘文庫』として、さっそく軒先に出して街にオープンにしてみました。

当日は、隣で、豊島区の『障がい者ハンドメイドマルシェ・はあとの木』さんも出店されていました。

※はあとの木さんの出店品。障がいのある方の手作り品を販売しています。

くすのき荘の本棚には、はあとの木さんに買い物に来られたお客さんが立ち寄ってくれて、立ち読みをしてくれたりしました。

こちらも、求められれば本のレビューをしたり、空いた時間には本を読み直してみたりと、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。

何より自分たちのおすすめ本を実際に手に取ってみてもらえるのは嬉しいですね😊

※お誘いしたところ、こちらのマイナンバーを扱う同人誌サークル・ヒラメトロさんがいらしてくれました。

今回は、夏の暑い中だったので夕方の2〜3時間程度と短時間の出店に留まりましたが、また機会を見つけて、『テンポラリー』に、軒先に本棚をオープンにする取り組みをやってみたいと思います。

今後もテンポラリーながらも、継続して続けていくことで、本を介した人とのコミュニケーションが街で生まれて、面白い繋がりが出来ることを期待しています。

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