破滅はつづく

はじまりとおわり、出口はまだ通過していない。

三歩目は底なし沼だった。後から聞いたが初めに言われたような気もする。人生にたったひとつ、入ってはいけない深い沼。

「2年前に出会えていたら」「離婚するつもり」「こんなのはじめて」「今度こそ永遠に」

28歳、ひとつのことに目を背けながら、満たされ永遠を信じようかと思った。

満ち足りた体と裏腹に心はすり減り、気がついた時には救急車と警察が来ていた。

「もうやめよう」「離れたくない」「少しだけなら」「今夜は帰らないで」

限界を迎え、出張先で自分をもっと汚し、仕事も不倫も辞めた。

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