遊んだフリーゲームの記録⑬:自分が追っているゲーム

自分がプレイしたゲームの感想というより個人的な記録です。
ゲームの簡単な概要と私個人の感想をネタバレ無しで綴っています。
ゲームを批評する目的ではなく、
読んだ方にとって、自分に合う作品かを調べたり
まだ見ぬゲームと出会う一助になれたらいいという物です。

今回は、私が個人的に追っている
シナリオ全体としてはまだ未完結(まだ続く想定のものと思われる)/アーリーアクセス版の作品です。
これまでの記録はノベコレのゲームオンリーでしたがsteamや他サイトでの配信もあるゲームも含まれています。
なんと・・これらは無料です。・・つまりやるしかない。

※プレイの際は作品ページに書いてある注意事項及び利用規約を必ずご確認ください

※今回掲載したゲームの作者様へ
 この記事内容への訂正・削除等何か要望がありましたら
 お手数ですが
 ・この記事のコメント欄 か
 ・プロフにかかれている個人サイトの連絡先までお願いします
  (Xでよければ @nonossanoです)



『Romp of Dump』
 クズ囚人たちの情報を集める女性向けトランプゲーム

公式ページはこちらです。DLサイトなどについてもこちらから。

■作者 ザクロスケ様
■プレイ時間:1ゲーム5~10分 ノベルパート:1プレイ2~5分
■ゲームの概要
・ジャンル:女性向けクズ囚人観察アドベンチャー
・制作ソフト:Unity/ビジュアルノベルツール宴
・対応OS:win/mac
R-15指定のゲームです
・オートセーブ式
恋愛要素はないものの、登場キャラは男性のみの女性向けゲーム
また作品の注意事項として

主人公以外の登場キャラは全員犯罪者であり、救いようのないクズが混じっている場合がございます。なお主人公も異常者です。
猟奇犯罪、薬物、売春やその斡旋、いじめ、児童虐待などの違法行為グロテスクな描写、下ネタや性犯罪への言及などの性的表現、同性愛を始めとする様々な性的志向や、性的倒錯などのセンシティブな要素遺族感情の軽視、キャラクターの悪意を表現するための不適切な発言を含みます。

15歳未満の方や、上記の要素が苦手な方、トラウマをお持ちの方はプレイをお控えください。
なお、犯罪・薬物使用・児童虐待・性的行為などの直接的な描写はありません。

公式サイト(http://zakurobento.starfree.jp/RompOfDump)より引用

とのことです。プレイ前に必ずご確認ください。


ゲームの導入:
享楽と背徳の街:ダンピール。見た目華やかな夜の世界の裏にはひしめき合うどす黒い悪い奴らの影もありました。
そんな欲望の色濃い街で影の支配者と人々から噂されている人物"ナイト"。
そのナイト張本人である主人公:アズ・K・ナイトメアは
ダンピール中を震え上がらせたとある連続強●殺人事件、通称"吸血鬼事件"の犯人としてでっちあげられ冤罪で捕らえられてしまいます。
ダンピールにそびえる刑務所:ダンプの中で特に危険視されている異常犯罪者たちが収容されているというDブロック。
アズは罪を擦り付け自分を嵌めた真の"吸血鬼"の情報を得るため、ほかの囚人たちと"たのしいカードゲーム"をすることにしました。

感想
キャラがLive2Dでぐりぐり動きます。私にはどうやって作ってるのかさっぱりわからないのですごい、って感想しか言えない。タイトル画面からお洒落でちょっと怪しい雰囲気が醸し出されてて好きです。
アーリーアクセス版配信の前の体験版からちょくちょくプレイしていました。今年(24年)の2月にアーリーアクセス版が正式にリリースされ、
新しいゲームの追加や、各キャラのエピソードシナリオなどの要素が実装されています。

ゲームの構成としては、
囚人たちと賭けトランプをするミニゲームパートと
その賭けの敗者などに罰ゲームとして会話をさせるノベルパートとがあり、会話の中で彼らの情報を得たり仲良くなったりするというものです。

初期状態で遊べるのは「ブラックジャック」と「ハイアンドロー」の2種です。ただのトランプゲームというだけではなく、各囚人の思考パターンや癖がLive2Dで見えてくる…というような読み合いの面白さもあります。
ナチュラルに中指立ててくる未成年がいたり…聞くと自分の手持ちを教えてくれる人がいたり、自分の手を読まれないようにこちらも嘘をついたり、とキャラによっていろいろです。

賭けで得たチップはアイテムと交換でき、キャラやゲームを新しく開放したり、好感度が上がるアイテムで囚人たちと親密になったりできるので、何時間でも遊べるくらいやりごたえがあります。
細部の作りこみもしっかりしていて、実績・ログインボーナス・リアルタイム連動イベント(キャラや自分の誕生日など)もありますので毎日遊ぶ楽しみもあります。バーションのデータは本リリース版に引き継げるようにするそうなので今からたくさんプレイしましょう。

シナリオ内容に関しては、
注意書きにもある通り、直接的に猟奇映像がポンっと出てきて目を背けたくなるグロイ怖いって感じの描写は来ませんが、一部伏字入りとはいえテキスト文字などで具体的なワードや犯罪内容の言及がばんばん飛び交いますので注意事項内容はしっかり理解したうえで触れたほうが良いかと。
更生を主題にしたお話ではないので贖罪みたいな内容ではありません。彼ら囚人たちの「異常性」を見るシナリオとなっています。
まだアーリーアクセス版なので本編の大核になる部分までは語られませんが、吸血鬼のことだけじゃなくほかの囚人たちの詳細が見えるシナリオパートが追加され、キャラ1人1人の背景がわかっていくのが楽しいです。

主人公のアズ自体もなかなかユニークな言動をしているのもよいなと・・ほかの囚人たちがアズに圧されるシーンもしばしばあります。それと同時にプレイヤーも面食らったり。
流石いろんな意味で濃い人しかいないというDブロック…
お気に入りの囚人と仲良くなって一緒に写真撮ったりとかもできますよ。

高品質なLive2Dで彩られた囚人たちの裏の世界に引き込まれるゲームです


『ヒサとヨミ 第1章』
 淡い世界とキラキラの魔法に魅せられる探索ADV

公式ホームページはこちらから。DLについても。

魔法使いのヒサとヨミが目を覚ましたのは、おとぎ話に登場するなんでも願いの叶う『水鏡の塔』でした。
ヒサとヨミが叶えて欲しい願いとはなんなのでしょう。
そもそも2人はなぜこの塔に来ることになってしまったのか……
魔法を駆使し、塔の住人たちと交流しながら、『水鏡の塔』の秘密に迫っていきます。

(公式ホームページ:https://hisatoyomi.niseo.art/より引用)

■作者 サークル:teamAimaigo様
■プレイ時間:約1時間30分~
■ゲームの概要
・ジャンル:横スクロール探索アドベンチャーRPG
・制作ソフト:RPGツクールMZ
・対応OS:win/mac
・ED数:4
・セーブ機能あり
・公式ホームページに攻略あり


ゲームの導入:
気を失っていたヨミが起き上がりしなに目にしたのは、鏡の中にいるヒサの姿でした。
ヒサを救う手立てを求めあたりを散策している中、塔の住人から「てっぺんにいる錬金術師ならなんとかしてもらえるかも」と教えられます。

感想
SNSで見かけた際綺麗なイラストの雰囲気で惹かれました。こういう雰囲気の絵が大好きなので。
塔の中の雰囲気とBGMがすごく"美しく幻想的"でこんな世界に行ってみたいなあと思いながら探検してました。

私はマップを覚えるのが苦手で、RPGやるといつも同じところぐるぐるまわったりするのですが、このゲームは塔の階層をエレベーター式で移動するかつマップの横の部屋の広がりはあまりないのでどこに何があったか思い出せない、なんてことはあまりないかと。各階それぞれ景色がはっきりと分かれているので記憶にも残りやすいと思われます…そういう部分も歩いてて楽しく感じる要因でした。どの階も好きですが特に5階が好きかもなあなんて。

ヨミ(とヒサ)は魔法使いなので、本編中にも魔法を使えるシステムがあります。マップの気になったところで魔法を使うと何か変化がおきる…かもしれません。ですがこの魔法は使用回数が限られていてセーブポイントに行かないと回復しません。…もしゼロになったら
なのでいたるところでむやみに魔法を使うことはできないのですが、ただの背景オブジェクトかなと思いきや?という発見もあったりするのでこまめにセーブポイントで回復してというプレイで良いかと。マップの綺麗さと演出が光る作品なのでいろいろ試してみてほしいなあと個人的に思ってます。

塔の住人たちの人助けをすることで少しずつ話が進んでいくのですが、もし先に進めないとなった場合には、
・まずいろんなものから情報を得る
・背景やマップ上の小さい物にも注目してみる/魔法を使う
・住人たちに話しかける
とかすると良いかと。ゲーム内のほかに公式ページにも攻略があります。
戦闘要素はありませんがアクション部分が1つあってキーボート操作が苦手…というかたは少し大変かもしれません。が死にゲーほどのがちがち設計ではないので、何回かやればするーっといける程度の難易度かと。
設定でマウス操作や常時ダッシュなど切り替えられるので自分に合ったプレイスタイルでできます。

シナリオはヨミが不思議な塔の住人たちの人助けをしながら、大切な友達であるヒサとの思い出を少しずつ振り返っていくという内容です。
ヨミの気持ちも塔の住人たちの願いもとかく切ない。
彼らがなぜ水鏡の塔にいるのか、そもそも水鏡の塔となんなのか、先が気になる感じです。次の章が楽しみですね。

静かでやわらかな表現と少し物悲しく儚い世界観の組み合わせが大好きな方におすすめの探索ゲームです。


ここから下2つはノベルゲームコレクションでも配信されています。
つまりティラノ制。

『アマテラスの邂逅 古代ミステリー研究会の古事記事件簿』
 古事記が彩るミステリーノベル

■あらすじ
なりゆきで『古代ミステリー研究会』に入部した主人公。
クセのあるメンバーと新しい大学生活を送ろうとした矢先、
父親の謎の死をきっかけに淡路島に向かい事件の真相に迫ることになる。

『古事記』の謎をひもとくことで今まで知らなかった父の過去が明らかになっていく。
果たして事件に隠された神話の謎を解明することができるのだろうか…

(作品ページ:novelgame.jp/games/show/8309より引用)

■作者 チーム BOX20様
■プレイ時間:30分
■ゲームの概要
・ジャンル:ノベルゲーム
・セーブ機能あり


ゲームの導入:
大学2年生のあなたは同じ学部の神屋すずかに誘われ「古代ミステリー研究部」に入ることになりました。「古代ミステリー研究部」とは古代遺跡・オーパーツ・UMAなどを取り扱うサークルで、メンバーは1年生の羽田・山賀と2年のすずかそしてあなたを入れた4人です。
サークルの存続が決まり盛り上がっている最中、あなたは両親の離婚以降完全に疎遠となっていた父が突然の事故で亡くなったとの知らせをうけます。

葬儀も終わり落ち着き自室に戻ったあなたは、亡くなる直前の父から「トーラスの穴の埋めろ」という件名の電子メールが自分宛てに来ていたことに気が付き、訝しがります。
あなたが遺品整理のために夏休みに父の実家がある淡路島に行くことになっている話をきいたすずからサークルメンバーは、夏合宿として古事記「国生み」に纏わる調査をするため一緒についてくることになりました。

感想
古事記とミステリーという内容説明で興味が湧いてたゲームです。
グラフィックは、白と黒のモノトーン調でドット風なデザイン+文字送りのピピピ音もあってレトロゲーっぽい雰囲気です。ちょっと無機質でホラーっぽい雰囲気あったりするからこういうデザインも好き!
私が特に気に入ったのは、古事記を説明しているシーンの伝承イメージイラストです。すごく、見やすい・わかりやすい・かっこいいの3拍子揃ってまして。
24年の4月現在序章のみの配信となっています。

日本の伝承も古事記もほとんど知識がない私が、教養をいかんなく発揮させているこのようなゲームをやってよいのだろうか?とプレイ前は少し不安だったのですが、古事記知らない人でも全く問題ありません。
色んな意味で"楽しい"サークルメンバーが、要所要所をかみ砕いて簡潔に教えてくれます。日本古来の神様とか紀元前のお話とか好きな方ならより盛り上がれるような内容ではないかと思われます。
今まではなんとなく名前だけは聞いたことあるかもって感じの古事記の世界が少し身近に感じられる・・・そんなゲームです。

父親についての話になると少しきな臭いミステリーな感じになって、伝承のお話となると真面目で固い雰囲気になって、そしてメンバーとの会話になるととにかく軽い、のように展開ごとに緩急のバランスが付いたゲームでした。
途中でいくつか選択肢がありますが、今のところどれかを選んだら即BADなんて感じはない感じです。これから大きく関わってきたりするのでしょうかね。
序章はとっても気になる終わり方して終わりなので続きが待ち遠しいですね。

古事記の楽しさに目覚める系という個性にあふれたゲームです


『ノアの審判』
 少女とお伽の住人たちの推理ゲーム

【童話×デスゲーム】
ひとりの少女と 奇妙な住人たちが紡ぐ
儚く偽りのない “物騙<ものがた>り”

10歳の少女ノアは、ある夜 不思議な洋館に迷い込む。
5つの掟
11人の住人
この洋館は 何かがおかしい。

閉鎖された洋館で
ひとり またひとりと 住人たちが死んでいく。
殺人犯は誰か。
偽りの世界の中で 少女は真実を探す。

最後のひとり になるまで。

掲載ページ(https://novelgame.jp/games/show/5088)より引用

■作者 飛鳥コウ様
■プレイ時間:2章解決編までで約8時間(スキップ有だと5時間くらい)
■ゲームの概要
・ジャンル:ミステリーアドベンチャー
・ED数 :1(今のところ分岐なし:議論パートでのゲームオーバー有)
・セーブ機能あり
また作者様からの注意事項として

【ご注意】
本ゲームはアニメーションやムービー、スチルを多く含むため
ダウンロード版でのプレイを強く推奨いたします。
スマホ、ブラウザ版では快適に進めない可能性がありますので、予めご了承ください。

掲載ページ(https://novelgame.jp/games/show/5088)より引用

とあります。その他概要欄は必ずご確認ください


ゲームの導入:
10歳の誕生日を迎えた少女ノア。目が覚めると先ほどまでいた屋根裏部屋ではなく不思議な洋館の一室にいました。
わけもわからないまま謎のトランプを手に入れ、謎の一室からでたノアを待っていたのは"鍵番"のダニエルでした。ダニエル曰く、ノアはこの世界の創造主でありかつこの屋敷の"主"であるとのこと。ノアが元の世界に戻るためには、屋根裏部屋で眠ってからここで目覚めるまでの間の自身の記憶を取り戻す必要があるのだとか。
屋敷の主ノアと個性豊かな住人11人との生活は一見和やかにみえましたが…

感想
以前からSNSで作品の綺麗なイラストや世界観の説明などを何度も見ていました。全体的にビジュアルが綺麗な色で見応えがありますし、随所にある演出も素敵なゲームだと思います。それ故に処理落ちとかフリーズで見れない…となると切ないのでDL版でも出来る方はそっちにした方が無難かなと。
24年の4月時点:2章解決編まで公開されてます。

ゲームの構成としては
・シナリオを読むノベルパート
・情報を集めるための探索パート
・事件の推理する議論パート となっております。
探索パートを飛ばして情報とアイテムをすべて入手した状態で推理パートにいけるスキップ機能もあります。振り返り用の再プレイ時などに遊びやすいですね。
メインとなる議論パートはリミットがあり、5回選択を間違えライフのトランプがなくなるとゲームオーバーとなります。

デスゲームなのでキャラの死や血の表現はあるのですが、残酷で痛々しい描写は限りなくゼロに近い感じになってます。ゲーム全体の光彩が重い暗さを完全に上回っているためグロとか直接的な暴力表現が苦手な方でも抵抗感なく遊べるかと。まさに「お上品なデスゲーム」ですね。

推理部分は手に入れた証拠アイテムから得られる情報だけでなく、
屋敷のルール・各住人が持っている魔法のアイテム・その時誰が何をしていたかなど多方面から情報を拾う必要があります。キャラたちの発言に証拠を突き付ける場面では所持しているアイテムから4択まで絞って選択されることが多いので、よくわからないって時でも理論が組み立てやすいんじゃないかなと思います。最悪ロードで総当たりでも。
キャラたちが議論の随所で「つまり、こういうことね」と筋道たててまとめて解説してくれるので話題からおいていかれることは少ないかなと思います。

シナリオについてはここではひみつにします。色んな童話をモチーフにした個性豊かな住人達とのやりとりをお楽しみください。各住人たちは屋敷の生活に順応しているため、閉じ込められて集団パニックみたいな時間はすくなく本当に平和な一幕もたくさんありますので。それ故に事件が起きてからが辛い。各チャプター終わりの引き方が本当にお上手です。

因みに、DL版でもチャプターセレクトで目当てのチャプターからすぐ開始することができますので更新後でも再DLでそのまま最新話から遊べます。

綺麗で気品のあるデスゲームという響きに惹かれた方はぜひ


最後に

今回は
ゲーム全体としては現在まだ未完結/制作中ゲームの紹介でした。
個人的なお話ですがどの作品も次の更新を楽しみにしています。
各作者さまプレイさせていただきありがとうございました。

ゲーム作りは大変で、1人でもチームでもうまくいかなくなる時の方が圧倒的に多い世界だと聞きます。
ネットではよく「いつまでも続きや新作が更新されない。今でも待ってるのに」ってファンの感想を目にすることが多いですが、
こればかりは、どうなるか誰にもわからないというのが正直なところなのでしょうか。

作り手の負担にならないことがまずなによりではあるのですが
「面白かったです。完成楽しみにしてます」
「大好きです」
この一言だけでも生み出される力があるのではないかと思います。
なんのリアクションまたは目標もないまま制作のモチベーションを維持して動き続けるのには限界がありますし。

完成するまで待ってからでもよいのですが、作ってる最中も応援してもらえると嬉しいと感じる作者さんもいると思うので。

ここまで見ていただきありがとうございました。

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