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【書評】センスは知識からはじまる

"センス"とは、特別な人に備わった才能ではない。
それは、さまざまな知識を蓄積することにより
「物事を最適化する能力」であり、
誰もが等しく持っている。

今回はグッドデザインカンパニー代表の
水野 学氏の著書、センスは知識からはじまるの書評です。



目次:


1. センスとは何かを定義する!

そもそも、センスってなに?

何気なく使っている単語だけど、
そのセンスの実態とはなにか考えたことはありますか??

・服のセンスがいい
・経営のセンスがいい
・バッティングセンスがいい

このように、
「センス」というのは数字で測ることができないもの
であるということがわかります。

それを含めて水野氏は、
センスをこのように定義していました!

「センスのよさ」とは、数値化できない事象のよし悪しを判断し、最適化する能力である。

たしかに…
数値化できないから基準を設けるのが難しかったり
評価することも難しい。


2. センスをよくするにはどうしたらいいの?

では、センスをよくするためにはどうすればいいのか。
まず、普通を知るということ。

これは、普通のものをつくれ!ではなく
大多数の意見を知っていることでも、
常識的であることも違います。

水野氏はこのように書いています。

普通とは、「いいもの」がわかるということ。
普通とは、「悪いもの」がわかるということ。
その両方を知った上で、「一番真ん中」がわかるということ。
「センスがよくなりたいのなら、まず普通を知るほうがいい」と僕は思います。


3. 子どもの時の方が自由にセンスを発揮している!?

センスというものがわかりにくく、特別な人しか持っていないと誤解されるのは、
美術、芸術、デザインといったセンスにまつわる事象への考え方の違い
水野氏は考えているそうです。

子供の頃はみなさん、
絵を描く、歌う、踊ったり体を動かす
ということをしていると思います。

そして、それは
美術、音楽、体育の三教科に当てはまります。

不思議と
「体育は好きだったけど、美術は苦手」
「体育は嫌いだったけど、美術と音楽は大好きだった」
と、
実技は楽しいもので三つ全部が生理的に嫌いという人は
ほとんどいないはず。

しかし、数字では測れない目に見えない基準で
足が遅い、リズム音痴、絵が下手と評価を受けてしまいます。

芸術や実技のセンスを実技だけで測ろうとする。


そして、大人になると
絵が好き・歌が好きということが幼稚なことだと
間違った方向へいってしまうことも。

それは、高校や大学受験の受験教科ではないということも
大きな要因なのではないでしょうか。


4. 運動音痴や体育嫌いもセンスの定義の問題では?

この「センスは知識からはじまる」を読んで
一番に思ったことは

体育の授業や遊びの中での
「○○くん、走り方へたくそ〜」
「○○ちゃんって逆上がりできないの?」
「リズム感ないよね、○○って」
という数字では測れない目に見えない基準で評価を受けます。

サッカーが上手な子や体操教室に通っている逆上がりが楽々できる子、
というように上手な子と下手な子と相対評価をしてしまうのが
体育嫌いや運動音痴につながり、
子供の自己肯定感を低くしてしまう
要因になり得ると思います。

その子自身の成長を認め絶対評価をすることで
子供の自己肯定感は高まります。


足が遅いダンサーがいれば、
ダンスが下手な陸上選手もいる。
運動は苦手でも体を使うセンスに優れた人はたくさんいます。

運動のセンスを
実技だけ、相対評価だけ、その一つの種目や動作だけで
測ろうとしてしまうことが
運動や体育嫌いにつながると感じます。

ここの概念を変えることが
運動嫌い・体育嫌いを減らす事にも繋がるのではないでしょうか。


5. 最後に

後半は熱くなってしまいましたが、
ぜひ、仕事にも子育てにも役立つ知識だと思うので
読んでみてはいかがでしょうか?


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