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\\実験楽しすぎた Biology の授業//

こんにちは⛅️

あと少しで夏休みで、
実家に帰るのが毎日待ちきれない私です(笑)

今回は、前回に続き「Group 4:理科」を紹介していきます。

今回は 生物(Biology) Higher Level です!

Group 4の説明など前回の記事と重複している部分もあるので、
必要な情報を選んで読んでみてください😉

Group 4 の科目

文科省の IBコンソーシアムによると
グループ4の科目には

・生物
・化学
・物理
・コンピュータ科学
・デザインテクノロジー
・スポーツエクササイズ健康科学
・環境システムと社会

文科省IBコンソーシアムHPより

7つの科目が存在します。

私の学校では

・生物(Biology)
・化学(Chemistry)
・物理(Physics)


のみ開講しており、上記の3つから最大2科目選択できました。

私は
生物HLと物理SLを選択しました。

私の学校では Group 4 の科目から
必ず1つHL科目を選択しなければなりませんでした。

例:
・Group 4 から 1科目選択の場合 → その科目は必ずHL
・Group 4から 2科目選択の場合 → 1つは必ずHL、2つ目は必ずSL

という感じです。

そのため、海外や日本の大学で

「理科科目で2つ以上HLを履修していること」

という志望条件がある学部は受験できませんでした。

前回の記事で Physics SL の授業について説明しています。

Physics SL は英語で受けていましたが、
Biology HL日本語で受けていました。


DP の Biology とは

私の母校のシラバスには以下のことが記載されています。

生物学は生命についての研究です。
….
ミクロの世界では細胞の分子構成や複雑な代謝反応が研究され、もう一方の巨視的な視点では、生態系機能全体を作る相互作用の調査がなされています。
….
生物学は、まだ若い科学であり、多くの発見んが待たれる研究領域が数多くあります。

母校のシラバスより

私は Higher Level で生物を履修していましたが、
生物(以下、Biology)の内容を簡単に言うと

「大学レベルの内容もあるし、
テスト形式がほぼ記述だから、
単語を覚えるだけじゃ通用しないDP生物」

という感じです。

DP科目の中で、

私の中で勉強時間1位、2位争うくらい

ハードな科目でした。


日本の「生物」との違い

日本の普通の高校の生物基礎と生物の内容を

何も知らないので、なんとも言えませんが、

テスト形式が全く違うと思います。

私はコロナの影響で

Paper 1Paper 2 しか受けませんでしたが、

本来は Paper 3 もあります。
(2023年度9月からカリキュラム変更により Paper 3 廃止へ)

生物のテストの最大の特徴は

Paper 2 です!!!!!!

November 2021 の過去問

この写真から見てわかるように、
表の読み取り問題や、

November 2021の過去問です

自分で絵を描かないといけない問題や、

November 2021の過去問です

この中から大問2つ選んで、全て記述する問題があったりと、

見てわかるように選択問題は1つもありません😇

(その代わり、Paper 1 が全て選択問題です。)


しかも、ただ知識を覚えるのではなく

資料やデータから読み取れること知識

関連させて答えないといけなかったり、

仕組みを挙げないといけなかったり、

学んだことを発展させて考える力が求められました。

この点が、

日本の高校の生物のテストと違うところなのかな〜

と思っています。

(日本の高校のテストもこんな感じだったらごめんなさい)


授業内容

※あくまでも私の学校の場合です

Biology HL を選択したのは3人
Biology SL を選択したのは2人

でした。

HL科目なので
週に3回Biologyの授業がありました。

3回のうち2回SLの人と一緒に受けて、
1回HLの人だけで受けていました。

1セッション=100分授業なので
週300分Biology の授業でした。


教科書

授業は主に、Pearson の教科書をもとに進められました。

・Pearson Baccalaureate Higher Level Biology 2nd Edition

DPの教科書の中で一番重かったです。
なので学校に持って行かないで、電子版使ってました。

・スクエア 最新図説生物

日本語で生物受けているのに教科書が英語で大変でしたが、
こちらの資料集がほぼDP生物の内容カバーしていた&見やすいで
とってもとっても愛用していました。

・ワークブックで学ぶ生物学の基礎

IBに対応している日本語のワークブックです!!!
直訳感あるのでたまに日本語変なのが面白いのと、
間違ってたりするのが面白いです(笑)

・ワークブックで学ぶ生物学実験の基礎

カイ2乗検定や、有意差について扱っています。
ゾウリムシのスケッチの仕方とかも。

・生物(東京書籍)

一応、学校で買わされましたが、
日本の高校生物用なので、この教科書開いたの1回くらいです😅


ユニット

1年半で11個のトピックを扱いました。

Topic 1:細胞生物学
Topic 2:分子生物学
Topic 3:遺伝学
Topic 4:生態学
Topic 5:進化と生物多様性
Topic 6:人間生理学
Topic 7:核酸
Topic 8:代謝、細胞呼吸、光合成
Topic 9:植物生物学
Topic 10:遺伝学と進化
Topic 11:人間生理学

SLとHLの共通項目は、
Topic 1〜6までです。

1年半でこの順番通りに学ぶのではなく、
順番を入れ替えて授業を行ったりしました!

例えば、、

DP始まったばかりの5年生(高2)の4月に
いきなり Topic 9 から始まったりしました。

それは、

私が住んでいる地域は冬に雪がたくさん降るので

お花や植物が咲いているうちに
Topic 9 の学びをしたかったから
だそうです。

実際に校庭に根粒菌を探しにいきました(笑)

また、

先生がSLとHLで関連するトピック

同時期に教える工夫をしてくださったおかげで、

SLとHLでの学びの深さや繋がりを実感することができました。


授業の進め方

まずは知識がなければ何も始まらない学問なので、
主には講義でした。

先生が毎回の授業でくださるプリントに、
先生の話を書き込んでいきました。

ですが!!!

もちろん、

・グループディスカッション
・グループワーク、
・実験

もたくさんありました〜〜!

以下に、

Biology の授業風景フォトギャラリー📸

を載せておきます。

自分たちでホワイトボードにまとめたり、


自分が担当したところを、自分が先生として、
他の生徒に教えてあげたり


遺伝学の授業では、
遺伝子組み換え作物や胚細胞の倫理問題などについて
議論する授業もありました。


細胞の表面積と体積について学ぶ授業では、
実際に寒天を使って実験!
実験後の寒天潰す作業が楽しかったです(笑)


タンパク質の構造が難しので、
おもちゃを使って理解しやすく工夫したり、、


呼吸数調べるために、
授業時間中に学校の中で5人で
走ったり、縄跳びしたり、プランクしたり(笑)


動物生理学の勉強で、
水銀の血圧計使ってみたり、聴診器で鼓動を聴いたり、


クリーンベンチ使ったり、大腸菌育ててみたり、、


メソコスム作って、物質循環について学んだり、、


みんなテーマの異なるメソコスムを作っていて、
とても面白かったです。
教室が土と泥で汚れて、掃除するの大変でした(笑)


どうしても

「生物の授業」=「暗記」「受け身の授業」

というイメージが強く浮かんでしまいますが、

DPBiology の授業では知識を得るだけでなく

実験や、友達との教え合いなど

実践的な学びを通して Biology について学びます

そのため、

暗記が苦手な私でも

楽しかった授業が多いので、

楽しい記憶として生物の知識を覚えることができました🙆


各トピックが終わるごと、

または2〜3トピックごとに

テストがありました。

問題の横に書いてある数字が、この問題の配点です。
この問題だと、採点ポイントとなる7つの単語・知識を説明しないといけません。


まとめ

DP生物では

生物学的知識の他にも

カイ2乗検定、t検定など

より学術的な実験レポートを書くスキルも学びます。


Higher Levelということもあり、

内容も難しかったですが、

生物学について詳しく学べるので

「そういう仕組みだったんだ!」「え、すご!」
「あの学びがこう繋がるんだ!」

という驚きや学びがたくさんあって、

学ぶことが一番楽しかった学問です。


そして、生物の先生と仲良くなれたのが

一番大切だったと思います(笑)

DP生はよく

「先生と仲良くなることが大切」

とネットの記事でよく見かけますが、

大体はその通りだと思います。

クッパー細胞の話から、
マリオの話になって、
ファミコンの話になったりと、
たまに雑談入れてくれるのが面白かったです。

________________________

私の生物の授業愛が伝わると嬉しいです!

暗記が苦手〜という方でも

DP生物なら、意外と乗り越えられることもあります!

また、

2023年度9月からシラバス変更があるため、

そちらもご一緒にご確認ください。


生物の IA(Internal Assessment)についても

また後日ご紹介したいと思います。

最後まで読んでくださり、

ありがとうございました 🦠💚

次回:科目紹介ラスト!!Group 5 数学について


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