見出し画像

42歳の通信サラリーマン


池袋のTの次に行けない関係の友達になったのが42歳のサラリーマンだった。

たまたまなのかもしれないが、どの人も普通の真っ当に仕事をしている人なのだ。そして経済的に余裕のある人の方が多い。
これは納得できる、だって余裕がないと女遊びなんでできないからね。
Sは(42歳のサラリーマン)は風俗に行こうとも考えたけれど、お金を払って行為するのは気がひけてサイトを始めたらしかった。

サイトで会う前にというか実際に会うか決めるまではいくつかのステップがある。人それぞれ違うとは思うけどきっとあると思う。
自分の場合はやりとりをしていて違和感がないというか、波長が会うこと
(一方的に関係を持ちたいと言ってくるとかはブロックしていた)
やりとりとしていると人となりはなんとなくわかるようになる。
自分も決して美人ではないが、お互いの写真は交換する。
気が向かない人と会っても、、。大きな声では言えないが、ホテル代も
食事代も男性側が出してくれるし。。こんなブスって思われながら抱かれるのも嫌だった。

Sの場合は写真交換をしたものの、肝心の顔を自分のスマホで隠した写真しか送ってくれなかった。顔は分からないのはちょっと嫌ではあったが
着ているスーツから察するにそれなりの人なんだなと思い合ってみた。Sが私をどう思っていたかは分からない。これはどの相手に対してもそうだ。向こうも私のことを会ってもいいと思ってくれたから会っているということだけしか知る由がない。
ただSが「サイトの写真で見るより綺麗な人だなあって」って初めて会った時に言ってくれたのは普通に嬉しかった。

Sとは食事に行くことは一度もなかった。待ち合わせはTと同じ池袋の北口だった。大手の会社に勤めているが毎日帰りは遅く、食事に行くような時間に会えなかったためだ。休憩で会うこともあるが宿泊で会いたがった。
初めて会ったとき、思いのほかおじさん(歳をとっているように見えた)
だったのでびっくりして何も言えなかった。
Sも私の驚きぶりに気がついたらしく、「嫌だったら辞めてもいいよ」と
言ってきた。でもこんな夜おそくに時間を作ってもらったのだからとホテルに向かった。

つづく