3人PvPなクトゥルフtrpgシナリオ「風声鶴唳」
短時間でPC3人でさくっとできるPvP風味なクトゥルフのシナリオねえかな〜〜ねえか〜〜作るか〜〜というノリで数年前作ったものです。そんな感じのものをお探しでしたら、どうぞお使い下さい。
【ざっくりとした概要】
所要時間(オフセ):大体3〜4時間
必要人数:PC×3人 KPとPCの兼任は全くオススメできない
戦闘ある?:したかったらしていいよ程度
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【大体こんな感じ】
記憶を失い、見知らぬ教会で目覚めたPC×3人。
なんかグール的なの徘徊してる。やばそう。
とりあえず色々調べてみると、PCたちの脳裏にある記憶がフラッシュバックする。それはなんと自分の記憶。
しかしその時にはもう遅い! その記憶と共に、かつての自分もが蘇る。どうやら過去の自分は、ある目的をもっていたようで……?
PCは絶えずフラッシュバックに苛まされながら、現在の自分と、記憶を失う前の自分の狭間で揺れ動く。
自分の記憶を仲間へ正直に話す?
それとも嘘をつき、自らの本当の目的「だった」ものを完遂させる?
その答えは、ダイスとPLに委ねられている……。
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【シナリオ的な概略】
記憶をなくした男女。目覚めたそこは完全に密室となっている教会だった。
彼ら以外に生きている人間いない。
協力するかもしれないししないかもしれない彼らの正体はなんと下記。
①トップ:教団のトップで、神話生物を召喚した張本人
②信者:教団の下っ端として、トップを心酔していた信者
③密偵:「召喚を阻止しようと教団に入り込んでいた密偵
彼らは元々、とある宗教組織の人間たちだった。
その組織のトップが、あるとき神話生物(ニョグタ)を召喚する。ニョグタのついでにグールまで出てきた。やべえ。
ニョグタ様&グールは次々に教団員を食い散らかす。
教会内は阿鼻叫喚。その場にいた①〜③は命からがら逃げる。
でもあんまりのことに(一時的狂気によって)みんな記憶がなくなった。
教会の中には思い出の品がたくさん残っている。
3人は協力するのか、それとも……?
教会の奥にはニョグタ様がいる。
外に出たがっているけど、教会の扉が邪魔なようだ。気をつけろよ。
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【このシナリオ独自のルール①:PAS】
PAS:過去の自分の精神力(初期値はPOWと同じ)
PCには、通常のステータスの他に、「PAS」というステータスを持ってもらいます。PAS=PAST。
キャラシを作ってもらったあとに、ひとつ欄をつけ加えてください。
これが上がると、それだけ過去の自分の精神が、現在のPCに影響を及ぼします。具体的に言うとPOWとPASで対抗ロールをします。
それぞれ①〜③の役割で、過去の自分がどんなことを目指すかは下記。
①トップ:ニョグタを外に出して恩を売りたい
②信者:トップのやりたいことに従う
③密偵:ニョグタは絶対に外に出さないからな!
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【このシナリオ独自のルール②:フラッシュバック】
フラッシュバックが発生した際に、以下の処理をしてください。
処理は別室とか、他のPCに聞かれない場所に移動してやってね。
※フラグは《》として記載しています。
<フラッシュバック発生>:《何か》
「何か」を調べて、それにまつわる記憶を思い出した
↓
<アイデアロール>
成功:完全に思い出す。細かい情報、記憶やら全部。
失敗:その場面しか思い出せず細かい情報は記憶していない。知らない場所の写真見た程度。
↓
成功の場合
<PAS VS POW 対抗ロール>
過去の自分の意志通りに動くか、いまの自分の意志通りに動くかの対抗ロールです。過去の自分のPOW(精神力)=PASが、能動的に襲いかかって、現在の自分のPOW(精神力)と戦います。
勝ち(POWの勝利):過去の意思には左右されない → PAS-1~2
失敗(POWの敗北):過去の意思に左右される → PAS+1~2
同時にSANチェックが起きる事もあると思います。
その場合はSANチェック→フラッシュバックという順序で判定してください。一時的狂気になっても、フラッシュバックは起きます。
また、フラッシュバックは様子を見て、適時増やしたりしてください。
作ってきたキャラシに合わせても大丈夫です。煙草が好きな人に煙草見せたり……。
参考例:
煙、灰皿、煙草に関するフラッシュバック:《喫煙》
「灰皿を見た途端、煙草の煙、味、喫煙室の景色が脳裏に浮かんだ」
<アイデア>
成功:ポケットの中にライターを見つける。
煙草を隠していた棚の位置も思い出す。
失敗:煙草か〜〜へぇ〜〜
成功した場合:<対抗ロール>
煙草を吸いたい!という過去の自分の意思
勝利:PCのやりたい通り(=吸っても吸わなくても良い) PAS-1
敗北:それを実行し(=何が何でも吸ってしまう) PAS+1
敗北しても、こっそり吸いにいく、堂々と吸いにいく等、基本はPCの裁量に任せると楽しいと思います。
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【推奨PC】
ないです! 技能もなんでもいいよ。
クローズドなので、あんまりアウトドアなのだと役に立つ機会が少なくなってしまうかもしれません。
なんとなく①〜③いずれかにあいそうなキャラを作ってきた奴がいたら、そっとはにかみながら良いキャラだね、と言って、そのPCをその役割にしてやりましょう。もちろんサイコロで決めても大丈夫です。
細かい設定は、フラッシュバックの処理をしている最中に、「お前はこんなこと思ってたらしいよ。なんでそんなことを思っていたか、キャラ的においしくなる理由を考えようぜ。面白いから」みたいな感じで、設定をその場で作るととっても楽しいと思います。
(実宅であったエピソード:KP「PL1さんはニョグタ呼び出してたらしいよ。なんで呼び出したことにします?」PL1「あとちょっとで自分死ぬから地球道連れにする」KP「サイコー!」)
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【NPC】
北嶋しおり:
女。お助けキャラの皮を被ったグール。敬愛するニョグタ様を生きたまま外に出すのが最終目標。そのため積極的に「外にでよーよー!」と言う。パラメータは基本的にルルブのグールに準じる。振るのがめんどくさかったら下記をご使用ください。
STR 13 CON 11 SIZ 9
INT 14 POW 11 DEX 12
APP 14 SAN 55 EDU なし(グールなので)
耐久 13 移動 9
呪文 なし ダメージボーナス +1D4
技能:穴彫り 75 登攀 85 隠れる 60 跳躍 75 聞き耳 70
腐敗を嗅ぎ取る 65 忍び歩き80 目星 50
あとはPCたちの足りなそうな技能を140(INT×10)分とる
プレイヤー達が「ニョグタを倒して(封印して)外に出よう!」という意見に纏まると本性を現し、戦闘がはじまります。
彼女と行動しているときにグールに鉢合わせした場合は、PCに協力して、一緒にグールを倒してくれます。戦闘お助けキャラでもあります。
シナリオ的に言うと、「グールの命<<ニョグタの命/ニョグタを外に出す使命」だと彼女は考えています。
外に出るためにはプレイヤーの協力が必要→信用を得るために協力的な行動を取る(ニョグタに害を及ぼさない限り) です。
PLを一人増やすのであれば、この役を渡すのもいいかもしれない。
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【出て来る神話生物】
グールとニョグタの二本立てです。
グール:
その辺を適当に徘徊している。教会部分に一体、教会から繋がる洞窟内部に二体くらい。戦闘ごりごり系で行きたければ増やしてください。フラッシュバックのフラグに必要なので、最低数は各エリアに一体づつです。
ニョグタ:
洞窟の奥にいる。近づかなければ鉢合う事はない。生贄とPOWを引き換えに呪文教えてくれる。せっかく地球に来れたのに閉じ込められてご立腹。手当たり次第人を殺したはいいがやっぱり洞窟から出られない。外に出たい。
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【アウトライン】
密閉された教会、自らのことを思い出せない男女——自分は誰なのか、何が起きたのか、とりあえず探索するしかなさそうだぞ!
導入:
それぞれの目覚めちゃんとした文章的なのはそれぞれのPCの欄に書いたので見てね
↓
合流&探索:
フラッシュバックが起きたりする
↓
分岐1:ニョグタを倒さずに外に出る…ニョグタ様降臨エンド
分岐2:ニョグタを倒して外に出る…大円団エンド
分岐3:みんなここで死ぬんだ…そして誰もいなくなった
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【シナリオの前に】
基本的に、PC別にイベント一覧を書いています。
適時シーンを切り替えたりなんなりしながらでお願いします。
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【PC1:イベント一覧】
PC1(教団のトップとしてニョグタを召喚しようとしていた張本人):
過去に何かがあり、組織を勃興したカリスマ黒幕。
ニョグタを呼び出して願いを叶えようとしていた。デフォルトの理由はあるけど、その限りでなくても大丈夫な作りです。ちなみにニョグタは生贄を捧げると呪文を授けてくれる能力があるよ。
■導入
「あなたは目が覚めました。
目の前には部屋。大きな窓以外には何も無い、殺風景な部屋です。
周りを見回した辺りで、あなたは重要な事に気付きます。——記憶がない!
名前以外、何も思い出せないあなた。ここは一体、自分は一体……」
開始位置:2階 窓のある部屋
大きな窓を見る:《眼下》
「窓を見下すと、あなたに強烈なフラッシュバックが襲ってくる。
ぶちぶち、ぶちぶちと何かが千切れる音——窓があるにも関わらず漏れ聞こえる死の音。それは、髪、腕、頭——人間が、いとも容易く千切られている音!」
それを思い出したあなたはとりあえず
1/1D3のSANチェック
「あなたは、どうすることも出来ないままただ見下ろしていた。ああ、人がいとも無惨に食われている——。しかし、これはあくまで記憶。惨状はあくまで過去のものであり、部屋は静寂をただ保っている」
<アイデア>
成功:あれは自分が引き起こしたものだということ、そして図書室の隠し部屋に大切な物があること を思い出す
「そうだ、あれは自分が引き起こしたこと——。その事があなたの脳裏に蘇る。同時にあなたは思い出す。図書室の秘密の部屋に大事なものがあることを。あれをあのまま放置してはいけないということを!」
失敗:ニョグタの姿を思い出してしまったのでニョグタSANチェック
「そうだ、あれは、おぞましい——邪神の姿——(ルルブのニョグタの欄を描写してね)」
<対抗ロール>:図書館の事が仲間から伏せる意思
「このことは、誰にも言ってはならない……。自分だけの秘密にしないとならないだろう……。と思った瞬間、あなたはこうも思う。自分が昔、そう考えていたのか? と」
勝利:PCのやりたい通りできる PAS-2
敗北:仲間には言わない PAS+2
祭壇(一番広い部屋)を調べる:《祭壇》
誰かに向かって平伏しているようなフラッシュバック
「多くの人が、ひれ伏している。
祭壇に向かって、ただ一身にその身を捧げようとしている。その祭壇の上——彼らがひれ伏しているのは——」
<アイデア>
成功:自分に向かって平伏しているという記憶
「——私、だった」
失敗:窓の下(眼下)で引きちぎられている死体がここの人達である事に気付き、0/1D6のSANチェック
「駄目だ、思い出せない。苦悩に歪みきった多くの顔が邪魔をして、記憶を辿る事が出来ない。その顔はあの窓の下で千切られていた者たちのものだ。彼らはもうこの世には居ない。彼らは、いとも無惨に千切られてしまったから!」
<対抗ロール>
勝ち:PAS -1
負け:PAS +1
なにかの拍子(召喚場所見たときでも良い):《召喚》
自分自身がニョグタを呼び出そうとしているフラッシュバック
「呼ばねば、かの神を、ニョグタ様をお呼びしなければならない!
誰でもない、この自分が呼ばなければならない!」
<アイデア>
成功:祭壇にある像を動かさないとならない記憶
「はやく、あの方の進む道を邪魔する像を動かさなければならない」
※《眼下》で図書室のことを思い出せなかった場合
「そういえば、大切な物を、図書室のあの部屋に置いてきてしまった」
(※像の動かし方は、「セキュリティルーム」に行かなければわかりません。先に行ってる時は、そこで像が動かせることも思い出させて下さい)
失敗:ニョグタの姿を思い出してしまってSANチェック
「あの方の——お姿——それは、(ルルブのニョグタの欄を描写してね)」
ニョグタを見てしまったSANチェック
もう思い出してたら、二回目ということで加減したSANチェックをお願いします。
<対抗ロール>:像をずらしたい意思
勝ち:PCの好きにしてください PAS -2
負け:像を動かす PAS +2
セキュリティルームに入った:《パス》
「勝手がわかる、ここで、自分はやらなければならないことがある、と感じます」
<アイデア>
成功:全てのパスワードを思い出し、使用できるようになる
①像を動かす
②外へのドアを開ける
③エレベーター動かす
「鮮明な記憶が呼び覚まされ、地下へも行くエレベーターの動かすスイッチがどこか、像を動かすスイッチがどこか、そして外へ通じるドアを解除するパスコードを思い出します」
失敗:なにも思い出せない
「肝心な事を思い出そうとしても、霞がかかっているかの様に思い出せません」
<対抗ロール>:セキュリティを解除し外へ通じるのドアを空ける
勝ち→PCのやりたい通り PAS -2
負け→コードを入力する PAS +2
※入力した場合:
「ビープ音と共に、文字が表示される。"コードが間違っています"」
(KP向け補足説明:PC③がコードを変更したため、PC①の知っているコードでは開かないというからくりです)
全部のフラッシュバックが終わって移動する途中:《総決算》
ニョグタを呼び寄せなければならなかった理由フラッシュバック
<アイデア>
成功:理由を思い出す(なんでもいいです)
パターン1:大切な人が病気でそれを直すために全知を知りたい
パターン2:世界を滅ぼすためじゃーー
パターン3:全知を知るためになら犠牲は厭わない。それがこの教団。
失敗:呼び出せとささやいたのよ…私のゴーストが…(思い出せない)
<対抗ロール>:ニョグタをなんとしても出そうとする意思
※いままでの総決算です。ここのみ<アイデア>正否は関わりません。
成功:PLの判断に任せる
失敗:なんとしてでもニョグタを出すために尽力する
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【PC2:イベント一覧】
PC2(教団の下っ端で、ニョグタを召喚した実行犯な信者):
死ぬ覚悟でニョグタを呼び出した実行犯。
もしかしたらいっそ死にたかったのかもしれない。もしくはPC1の事がめっちゃ好きだったのかもしれない。(別室で相談してください)
儀式後の混乱で頭を打ち気絶していたため殺されずに済んだ。
■導入
「頭が痛い。たぶん、傷ができている。
霞がかる頭を振って、あなたは周りを見渡した。
ここはどこだ? 洞窟かなにかだろうか。なぜここに自分が? そう思ったあなたは、あることに気がつくだろう。——自分の記憶がない!
土の匂いと血の匂いに包まれながら、あなたは茫然と立ち尽くしていた」
開始位置:洞窟部 儀式場
辺りを見渡す・自分の頭の傷を見る:《今際の際》
自分の周りで何かが引きちぎられて行くフラッシュバック
「辺りを見渡したその瞬間、あなたの脳裏には明確なビジョンがフラッシュバックしてきます。
それは、自分の周りに居る何かが、引きちぎられていく様子——。人々の悲鳴、水を含む破裂音。いやだ——あなたは耳を塞ぎ、目を瞑る。頬に感じる生暖かい液体も、人間の悲鳴も——聞きたくない。逃げ惑う人の波に押されて、あなたは流される。
流されるままに歩くあなたは、そのとき何かにつまずいた。重量感があり、それでいて少しだけ柔らかい——人間の腕。その瞬間、あなたは頭に衝撃を受ける。痛い、いやだ、——その感情だけを残して、あなたは現実に引き戻される」
<アイデア>
成功:自分も引きちぎられて行くことを望んでいた記憶をも思い出す。
そして0/1D3のSANチェック
「他の人間たちの悲痛な声と同時に、自ら命を差し出した信者もいたことを思い出します。そして、あなたもが、命を差し出すことを望んでいたということも。無惨に死んでいく人々の姿を鮮明に思い出してしまったのでSANチェック」
失敗:ニョグタの姿を思い出してしまってニョグタSANチェック
「引きちぎっているその張本人の姿を思い出す。それは——(ルルブ222pニョグタの姿を描写してください)そのヤバさにSANチェック」
<対抗ロール>周りに手を合わせてしまう・頭の傷を触る意志
勝ち:PCのやりたい通り PAS -1
「過去の自分に勝ったので今やりたいこと通りに行動して下さい」
負け:意志に従い PAS +1
「ああ、自分だけが生き残ってしまったのか。
あなたはそう考えが及ぶと、自然と手を合わせていました。それと同時に、頭の傷が気になり、つい確認してしまいます。ああ、まだ痛い。その痛みは、あなたが生きている証でもあった」
祭壇(一番広い部屋)を調べる:《祭壇》
誰かに向かってひれ伏しているフラッシュバック
「多くの人が、ひれ伏している——。祭壇に向かって、ただ、一身にその身を捧げようとしている、その記憶が脳裏に浮かんできました」
<アイデア>
成功:自分もひれ伏す一員である記憶
「自分自身も、また、ひれ伏している人間の一人であったことを思い出します。そう、我々はあの方のためならば何だってする。あの方——そう、——PC1(の名前)様のためなら」
PC1=教祖だったことを思い出す。
失敗:死体の顔とひれ伏す一員の顔が合致し0/1D6のSANチェック
「みんな、死んでしまった。そうだ、志を同じくしている彼らは、もう死んでしまったのだ。あの薄暗い洞窟で無惨に肉塊に変わってしまった彼らは、自分と同じように、ここでひれ伏していたのだ」
<対抗ロール>:それ以降PC1に敬語を使う意志
勝ち:お好きにどうぞ PAS-1
負け:以降敬語を使う PAS+1
元信者グールを見た(NPC以外で最初にあったグール):《知り合い》
初めて見たような気がしない
「そのグールの顔を——知っている。しかし、確信が得られない。肝心なところが思い出せない。あなたは丹念に記憶を洗い出す。不明瞭なそれを分け入ったそこには——」
<アイデア>
成功:元信者の顔であること(知り合い&幹部であること)
「そうだ、彼は、志を同じくしていた、一人だ。しかも、彼はただの信者ではない。あなたは思い出した。彼の顔は、敬うべき幹部の“人間”と同じであったことを」
失敗:犬種で言えばゴールデンレトリバーとハイエナの間かな
<対抗ロール>:グールへの攻撃意志をなくしたい意志
(一人or攻撃をしていない場合)友好的に話しかけたくなってくる
勝ち:PCのやりたい通り PAS-2
負け:攻撃しない 話しかけたい PAS+2
※話しかけた場合
グール「まだ生きていた奴が居たか……殺してやる!」と攻撃されます。逃げれば追ってはきません。「……どうせ逃げられやしない」とか言っています。
何かの拍子:《過去》
外の世界のフラッシュバック
<アイデア>
成功:何故ここに自分が居て死のうとしたのか思い出す
パターン1:借金苦
パターン2:教団にマジで心酔
パターン3:グールに育てられたのでニョグタを神とする教団に入り召喚するのは当たり前なのだ!
失敗:思い出せないけど死のうとしていた事を思い出す
<対抗ロール>その経歴のまま行動してしまう意思
勝ち:PCのやりたい通り PAS-2
負け:以降経歴に沿った行動をとる PAS+2
全部のフラッシュバックが終わった移動中:《総決算》
ニョグタを呼び寄せなければならなかった心境フラッシュバック
<アイデア>
成功:パターン1:PC1のためじゃーーーー
パターン2:世界を滅ぼすためじゃーー世界なんてどうでもいい
パターン3:グールに育てられたためニョグタを神とする教団に入り召喚するのは当たり前
失敗:なんでかはわからないが呼び寄せないとならんきがする
<対抗ロール>ニョグタをなんとしても出そうとする意思
※<アイデア>正否関わらず行ってください
勝ち:PLの判断に任せる
負け:最大限ニョグタを生きたままだそうとしてもらう
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【PC3:イベント一覧】
PC3(召喚を阻止しようと外部からやってきていた密偵):
警官、探偵……そういった役割です。そうじゃない人に割り当っていたら、何故こんな危険なマネをしてまでニョグタを止めて外に被害を出さないようにしていたのかPLと考えてください。
またこの人は儀式中に抜け出して、セキュリティールームで玄関のドアを勝手にロックしてパスワードも変えました。(そのためPC1は玄関ドアのパスワードは知らない)
教団内にいたグールの人に追いかけられもしましたが間一髪で逃げ切れたようです。ですが、ドアの先から聞こえる悲鳴とグールが扉を叩く音にSAN値がやられて記憶が飛びました。
■導入
「ドン、ドン、ドン。……何かを叩く音が聞こえる。
目を開けたそこは、どこかの控え室のようでした。ドアが二つ。一つは鉄製、もう一つは木製。叩かれているのは、木製の方のようです。一体誰が叩いてるのだろうか、それは穏やかなものではなく、せき立てる様な、叩き方——その前に、あなたはとある重要なことに気付く。なんと、記憶がないのだ。名前以外、何も思い出せない。困った」
開始位置:1階 セキュリティルームへの部屋
木製の扉の外にはグールが居ます。こっちを開けると殺しに掛かってきます。
戦闘的に不安な感じでしたら、しおりさんを出して助太刀してください。
鉄製の扉を開けた(セキュリティルームに入った):《パス》
記憶を失う直前のフラッシュバック
「そうだ、自分はここで——セキュリティールームで何かをした。そして、逃げようと外に出たら、あいつが追いかけてきた。
あなたは記憶をたどっていきます。“あいつ”から逃げるあなた。セキュリティールームへ慌てて引き返したあなたは、鉄製のドアを開ける前に、その意識を失っていたのです」
<アイデア>
成功:パスワードを変更したのは自分。パスも思い出す。
「セキュリティルームで何をしたのか——あなたは思い出す、この建物の入り口を閉めたことを。ことが起きてしまった以上、アレを外に出してはいけないのだ。あなたは慌てて誰も外に出れないようこの建物を密閉空間にしたことを思い出します。以前のパスワードを変え、自分だけがドアを操作出来るように」
セキュリティパスを思い出し、以降任意で開けられるようになります。
失敗:グールに食われる人の様子を思い出し0/1D6のSANチェック
「ああ、死んでいく。地下の洞窟から溢れ出してきたグールが、教団の生け贄達を殺していく。そんな光景を思い出してしまったあなたはSANチェックです」
<対抗ロール>:セキュリティパスを他の人間には言わないという意思
勝ち:PCのやりたい通り PAS-2
負け:ニョグタをなんとかするまでは言わない PAS+2
※セキュリティパスは思い出せないとまずいので、アイデア失敗の際は救済措置を入れて下さい。
祭壇を調べる:《祭壇》
誰かに向かって平伏しているようなフラッシュバック
「多くの人が、ひれ伏している——。祭壇に向かって、ただ、一身にその身を捧げようとしている、その記憶が脳裏に浮かんできました」
<アイデア>
成功:自分もが平伏しているという記憶
「あなたは自分自身もまた、ひれ伏している人間の一人であったことを思い出します。——この教団の教祖であるPC1のために、自分はひれ伏していることを」
失敗:なんでやろな〜〜
「とくに思い出せる事はなかったです」
<対抗ロール>それ以降PC1に敬語を使うという意志
勝ち:PCのやりたい通り PAS-1
負け:敬語を使う PAS+1
PC1の顔を見た時:《紙》
PC1の顔を書類上で見た記憶のフラッシュバック
「PC1をみたそのとき、あなたの脳裏にフラッシュバックが起きます。それは、この顔を見た事がある、という記憶。
紙の上で、書類の上で見たという記憶」
<アイデア>
成功:自分はPC1を怪しんで調べていたという記憶
「その人物こそ自分が追っていた人物。であり、トップシークレットだと言うことを思い出します。あの人物は危険だ」
失敗:なんかのホームページとかで見たかな?かな?
「有名人かな? ホームページとかにのってたかな? と思い、そして納得します」
<対抗ロール>すべてのフラッシュバック内容を口外しない
勝ち:PCのやりたい通り PAS-2
負け:口外しない PAS+2
ジャケットを調べる:《過去》
ジャケットが自分のものであるというフラッシュバック
「見覚えのあるジャケット。これが自分自身が着ていたジャケットだということを思い出しました」
<アイデア>
成功:ポケットの裏側に身分証明が入っているということを思い出す(警察だとかの素性を思い出す)それを出すと、
「それを見て、あなたは思い出す。自分が(素性)だったこと。この教団を調べ、凶行を止めようとして——そして、失敗したこと」
失敗:そろそろ洗濯しなくちゃなあ
<対抗ロール>召喚された物をここから出してはいけない意思。
勝ち:PCのやりたい通り PAS-2
負け:出さないように尽力する PAS+2
全部のフラッシュバックが終わって移動する途中:《総決算》
間に合わなかった強烈な後悔を抱えるフラッシュバック
「歩いているうち、あなたの脳裏には、ある強烈な意思が芽生えます。——ああ、私は間に合わなかった! だからこそ、今度は失敗しない——その意志が」
<アイデア>
成功:何故この現場に自分が来たのか
パターン1:仕事
パターン2:愛する誰々を救うため
失敗:なんでだっけ? まあいっか( ゜∀゜)
<対抗ロール>ニョグタをなんとしても出さまいとする意思
※アイデア成否関わらず発生させてください
勝ち:PLの判断に任せる
失敗:なんとしてでもニョグタを外に出さない
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最終目標は一応、ニョグタを退散させることになります。
議論が停滞しそうなら適当に急かしましょう。あんまりかかるようならニョグタとかグールとかを襲いかけて来てもいいと思います。
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【教会マップ】
地図を置いておきます。
マップ自体は >>こちら<< をご参照下さい。
(GMマップは参考程度でお願いします。ごめんなさい)
一階中央部(祭壇)
荘厳な石造りと木造が調和している雰囲気。
教会らしい長椅子と祭壇がある。その後ろには巨大な像。全体的に豪華。死体とかはない。グールが一体うろついている(PC3を追って居た奴。誰彼構わず襲って来る)。
<調べられる場所>
・祭壇:FB《祭壇》発生 ※PC1〜3全員
・像
└目星成功:像を引きずったような線が地面に見える。
後ろに鉄の扉があり、頑張れば像との間を縫えそう。
→普通に洞窟に入れはする
※KP向けの解説:
洞窟の中に居るニョグタは、①像が邪魔、②教会部外へのドア この二つが邪魔で外に出れない状態となっています。
そのため、その両方が開けられると、ニョグタは世界に放たれ、世界がヤバいことになります。
①のためのパスはPC1が、②のためのパスはPC3が知っています。
ロビー
なんの変哲も無いロビー。
休憩室やら談話室やらが兼ねられていたみたいだ。
目星成功
└灰皿を発見する。:FB/煙草好きそうな人:《煙草》
灰皿を見る:《煙草》
自分が喫煙者であったというフラッシュバック
「灰皿を見て、あなたは煙草の味や匂いを思い出す。どうやらあなたは喫煙者であり、ここでよく煙草を吸っていたようです」
<アイデア>
成功:自分のポケットの中に煙草が入っているのを思い出す
「あなたは気付くとポケットの中に手を入れていた。そこには慣れ親しんだ感触の紙の箱——煙草があった」
失敗:へー喫煙者だったか俺ー
<対抗ロール>煙草を吸いたい意志
勝ち:PCのやりたい通り PAS-1
負け:煙草を吸う PAS+1
ロッカールーム
信者たちはここに荷物をおいていたりしたらしい。
そのほとんどはカギがかかっており、開くことは無い。
(カギ開け等で開けちゃったら、信者の服とか対して役にたたないものがはいっている、もしくはPC3のジャケットが見つかる)
<目星、またはカギ開けでロッカーを開ける>
PC3のジャケット:FB/PC3《過去》 ※詳しくはPC3欄
エレベーター
最新鋭のエレベーター。
セキュリティールームで起動パスを入力しないと動かせない。
2F~B1(洞窟内部)まで稼働。
セキュリティールーム
教会の雰囲気には似つかわしくないほど新しそうな設備が揃っている。
ここで出来ることは3つ。いずれもパスワードが必要。
①像を動かす
②外へのドアを開ける
③エレベーターを動かす
PC1はどれも知っているが、②はPC3が変更した為、PC1が入力してもはじかれてしまう。変更後の②パスワードはPC3のみが知っている。
→FB/PC1&3:《パス》
セキュリティールーム前
PC3が目覚めた場所。
グールがこのドアを叩いている所から目覚める。がんばれ。
玄関
閉まっている。どうやっても開けられない。
—————————————
二階
吹き抜けになっている中央部以外には床がある。バロック式な教会。
窓は高く飛び越えられない所にあります。
倉庫
色々なものが雑多においてある倉庫。
あまり手入れはされておらず、物置になっている模様。
目星成功:瓶とガソリンを発見する)→FB(任意)/PC2&3:《火炎瓶の作り方》
<アイデア>
成功:作り方を思い出す
失敗:あぶないなあ
<対抗ロール>:あってもなくても可。あるなら勝敗でPOW±1
みおろせる場所
PC1の開始位置。上から儀式を見ていたら記憶をなくした。
はめ込み式の窓を見下ろしたら FB/PC1:《眼下》
図書室
本がたくさん置いてある図書室。
整理整頓されているが、少し埃っぽい。
<目星で見つかるもの>
・魔導書(障壁)
・隠し扉(鍵付き)
└※PC1のPAS-5以上でPC1は知っている(鍵も開けられる)。
隠し扉
人がひとり入れるくらいのサイズの部屋。
図書室にある本よりも更に古めかしい本が並んでいる。
机の上には見るからに怪しげな本‥‥魔導書がが置いてあるぞ。
(キーパー向け情報)元はPC1専用の書斎。
魔導書「禰黒の御子」(ねくろのみこ)
解読成功:ニョグタの情報と退散の呪文が書いてあることがわかる。ルルブ263pにあるよ。呪文は早見表は以下の通り。
Ya na nilgh’ri stell-bsna Nyogtha;
K’yarnak phlegethor l’ebumna syha’h n’ghft.
Ya hai kadishtu ep r’luh-eeh Nyogtha eeh,
S’uhn-ngh athg li’hee orr’e syha’h.
や な かでぃしゅとぅ にるぐふ・り すてる・ぶすな にょぐさ
く・やるなく ふれげそる る・えぶむな すぃは・ふ ん・ぐふと
や・はい かでぃしゅとぅ えぷ る・るふ‐ええふ にょぐさ ええふ
す・うふん‐んぐふ あすぐ り・ふええ おるる・え すぃは・ふ
—————————————
【地下洞窟マップ】
グールがうろうろしている。
円形なので、頑張ればグールをまけることにしてあげる。
※グールの行動について
基本はKPの裁量で大丈夫です。最低2匹。
一匹目
知能がわりとあり、ニョグタに巡回を任せられている。
PC2の知り合い。だったグール。
基本的に①ニョグタが居る場所から来て②儀式場、③倉庫、④道なりに時計回りな巡回ルートで異常がないか見てる。(NPCがパスワードを得て外へのドアを開けるまで待っている)
PCを見たらニョグタの方へ逃げます。(追いかけようとするとNPCが止める。それでも行くならニョグタ+グールと鉢合わせ)。ナチュラルに出くわすと後述。
二匹目
ただ生きてる人食べたい系のグールなので見境無く襲ってきます。戦闘欲しかったらこういうのを増やすと良いと思います。
マップ自体は >>こちら<< です。
儀式場所
魔法陣と「人めっちゃ死んでる」と書いてある部分。
PC2が始まる。→FB/PC2《今際の際》が発生。
信者の部屋
信者達が寝泊まりしていた部屋。ベッドが沢山置いてある。=布がある
巡回グールとの鉢合わせがまだ起こっていない場合、ここで巡回グールが襲ってくる強制イベントを起こします→FB/PC2《知り合い》。
基本的にガブガブやってきます。
(ちなみに実際やったときここでPC2に説得使われ、めっちゃマイナス補正したのに華麗にクリティカル出されて、絆されパーティインしました!!楽しいね!!!)
倉庫
人が死んでる。物が雑多に置いてある。
いったい何に使っていたのだろうか……。(儀式)
<目星で見つかるもの>
・包丁
・ガソリン(火炎瓶の元)
水
食べられた人がここに捨てられている。
悪臭が立ちこめ、人の形をしていない人が折り重なっている。
ただSAN値が下がるだけの場所。
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以上です。
KPさんは自分の好きな様にアレンジしてください。
以下は裏設定的なものです。
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PC1の目的を知ったグールがニョグタを復活させる為に教団を操作していました。PC1は基本その事を知らないで躍らされていた設定ですが、これはPLと要相談なところで、知っていても良い、お互い利用していたという感じでも良いです。
知り合いグールというのはかなり上層部に居た教団員です。「禰黒の巫女」をPC1に与えたのもきっとこいつみたいな奴でしょう。ちなみにこれはニョグタのことしか書いてません。
議論が停滞してきたらニョグタさんが近づいてくるとみんな焦って良いと思うので、雰囲気的にまずくなったら近づけて下さい。
以上です!
適時お好きにアレンジしてくださいませ!
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