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餅は餅屋。毛サービスほど多様なニーズにお応えするものはないのでは?

どれだけ私が人と話すことが好きだといっても、のべつまくなしに誰とだって隙あらば会話したいわけではない。
絶妙な時間の会話、絶妙な距離感の人との会話が特に緊張する。
たとえば保育園の玄関やエレベーター前、挨拶には短いけど会話を楽しむには足りない時間のちょうどいい会話ができない。事前に「今日もしあの人に会ったら…」と準備していかない限り何も話せずに終わる。
美容室やネイルサロンなどの1時間くらいの「今日はお休みですかあ?」から始まる会話でどこまで自己開示すべきか迷ってどっと疲れる。

12月のはじめ、激おススメされた眉毛のアートメイクをしてきた。
帰り道にはもうお気に入り、勝手に2023年マイベストバイ認定をし、1週間でフルにペイできたのではないかしら?!というくらいの満足感。
我流も我流のメイクを恥ずかしげもなく15年以上続けてきて、ようやく美容に意識が向いてきた去年はとにかく毎朝眉毛が決まらなさすぎて泣いた。
流行りなのではと太く並行にぬるっと描いてた眉毛はほんとに毛虫みたいだったな…あのころの写真そこまで無くてよかった。
眉毛の描き方も、そもそも私の顔に正解の眉毛の形も分からない。
コスメカウンターで何度か教えてもらったけど、翌朝には再現できない。
それをダブルで解決してくれて、ほんとうもうよかった。
ネイルサロンもパーソナルカラーもアートメイクも、自分で調べても無数に出てくるし値段も仕上がりもピンキリだから選びきれなくて途端にどうでもよくなっちゃって投げ出してたけど、今回は実際に仕上がった眉毛を何人にも見せてもらって決めたからワクワクしかなかった。
結果よかったしね。
今や私も布教する側にまわっているよ。

そのアートメイクの個人的めちゃ良かったところが、営業トークがまったくなかったこと。
決して不愛想ということではないし、こちらから質問したことにはかなり丁寧に説明してくれたけど、必要最低限の会話で淡々と眉を描いて入れてくれた。
美容院みたいに雑誌やスマホに逃げることができないから「今日はお仕事お休みですかあ?」「お仕事なにされてるんですかあ?」「うちはどうやって知ったんですかあ?」などの質問を想定してそれなりにゲンナリしつつも気合入れて行っただけに、その接客は嬉しい予想外。
これですよ!私たちがしてほしかったサービスの接客はこれ!!

最高の眉毛の仕上がりから数日後、今度は3カ月に1度のVIO脱毛へ。
脱毛サロンのスタッフさんてなぜか基本的によく喋るよね。こちら側がいろいろ露出してる恥ずかしさを軽減させるために意識を逸らせるように、とかって上からお達しがあるのだろうか。
でも脱毛サロンの営業トークはそこまで負担ではなくて。
向こうがそもそもこちらに興味がなさそうなことと、こちらもうつ伏せだったり顔にタオルが載ってたりで相手の反応があまり分からないからかな?この心理の違いはなんなんだろう。
それにしても毛を描いてもらったと思ったら毛を抜いてもらいにいくって。ふふ。
とか思いながら紙パンツで待機してたら、その日の担当さんから施術スタート直後に「えー!眉毛めっちゃ綺麗ですね!」って褒めてもらえたのが嬉しくて、「これー!数日前にアートメイクしてきたんですよお!すごい綺麗ですよね!」って同じテンションで返した。こんな風に自分の顔のパーツをストレートに自慢できるのも新鮮。これくらい自信もって見てみて~!って言ってもいいんだなあ。

眉毛とまつ毛とおでこのブラジリアンワックスと脱毛の話をひとしきりわあああってテンションで話して、スタッフさんが
「もう、毛はプロに頼るのが一番なんですよ!結局!!」
って言いきったのがその日のハイライト。

いやほんとよね。
毛を自己処理した方がよかったことなんて一度もないわ。

年は明けて快適な眉毛と過ごして数カ月、先日は私史上初のまつ毛パーマへ。
大学時代にまぶたを挟んで痛くて捨てて以来のビューラーを年明けに買ったのだけど、ホットビューラーがへたくそでなかなか使いこなせず、とはいえマスカラだけだと目が小さく見えるかなぁ…アイラインかなぁ…と思っていたところに、お友達美容師さんのモニター募集ストーリーズ。
私ですから、そりゃもう即DM即予約。
やってもらってきた!往復3時間かけて。
今日で5日目。
くるんと、している・・・!
私的バッチリのメイクでもここまでくるんとさせない(できない)から鏡を見たときは感動よりも違和感がすごいのだけど、
まつげがくるんとなるだけでここまで印象が変わるのかぁ、、ほう、、と感心もしたりする。
眉毛はさ、線が変わるから印象変わるの分かるんだよ。
まつ毛は、線は変わると言えば変わるけど、マスカラなしでこんなにくるんが分かるんだなあと。

そこで思い出すあの言葉
「毛はプロに頼るのが一番なんですよ!結局!!」
改めてほんとそうよね。
毛ってサービスの種類の多さがその証拠な気がする。
髪の毛:切る、くるっとパーマ、ストレートパーマ、染める、脱色、ヘアセット、エクステ、増毛、植毛、
眉毛:アートメイク、パーマがあるらしいし、脱色
まつげ:パーマ、エクステ
他のところは剃毛・脱毛一択かしら。
色んなニーズにお応えできるサービスがこんなにもあって、しかもそれぞれに専門店がこんなにもあるってすごいことだと思う。
それってつまり、毛はお悩み別にプロへ!っていうことなのでは?

私みたいに自分のセンスに自信がない人は、外注して「これはプロがやってくれたんだから」という安心感と責任転嫁で自分の心の波風を弱めることもできるんだなって眉アートメイク以降強く思っている。
「これは!私では無くて!私の眉毛ですがプロの作品でございますので!」という自信が眉毛に溢れるということ。
思わぬ副作用だけど新しい発見。
他のところにも応用できそう。

次は眉毛パーマか、肌がワントーン明るくなるって噂の顔剃りが気になってるんだよね。
よさげなバーバーを探してみよかしら。


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