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ばったん『姉の友人』読みました

今日は百合漫画について。
最近は頑張って漁らなくてもフェミニズム文学とか、女だけの物語をネット上でよく見かけるようになって、ずいぶん時代が変わったな…と思います。
お休みだったので韓国文学を探しに本屋に。そしたらツイッターでバズっていた『姉の友人』が一冊だけあったので買うことにしました。
中学二年生のるり子と、姉のナツ、ナツの元親友・今日子の3人が織りなすストーリー。2019年7月~12月にトーチWebで連載していたみたいです。


早速読みましたがとても好きな作品でした。実らない恋なのに三人とも不幸じゃない。こういう風にかける小説家も多くいて、そういう作品はもれなく好きなので、ばったんさんもそういうタイプなのかなぁと。ばったんさんは『かけおちガール』も有名で、こちらはまだ読んだことありませんが、今回の作品を読んでより読みたくなりました。
ただ、感想を書くのにこの作品を一般的に百合漫画とくくっていいかどうか、少し悩みました。女三人の恋模様を描いていることでは百合かもしれませんが、あまり性別は関係なく描いている気がして。「人生ってこんなもんだよね」と。
この漫画に限らず、いわゆる「百合」作品って、昔の価値観から変化してきている気がしています。自分が昔から抱いていた感覚に近づいていることは間違いないのですが、かなり男性の手(視線)から離れてきました。女の子が消費されることがない、女性のための女性作品、という傾向に。また『姉の友人』にボーイッシュなキャラクターがいないのも、かつての百合の概念から逸脱してきていると思わせることの一つかもしれませんね。

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