両手を組む。もしくは両手を合わせる

 ~~だ・である調で文章をたくさん書いていた時期があります。
 だいたい2年ぐらい。自身はです・ます調がしっくりきているので、矯正をするがごとくである調で書いていた時期は背筋を張りながら……背伸びをしながら生活をしているようで苦痛だった。

 背伸び、つまり見栄のために……だ・である調で文字を書いていたわけだが、結局は自然体が1番ということに気づいたのだ。あぁ、また見栄を張ってしまった。

 見栄で良いものを身につける。お金を使う。できないことをする。
人間の価値はそんなところにはないはずなのに、人は足先がうっ血してしまうほどの背伸びをして、どこかでぽっきり折れてしまう。

 何者や何物の価値は個々人が勝手に決めればいいはずなのに、いつまでも青臭いことを考えてしまう。

 人の価値はどこにあるのだろう。ブランド服も財布の中身も関係ない。持っている物にも。顔や髪色にだって価値はない。言葉には、意味もなければ価値もない。なにを探しているの。信じられるものが欲しいのだ。

寿命が伸びます