熟考よりも化学反応を
9月17日から19日までゼミの合宿で静岡県焼津市を訪れた。焼津の商店街でフィールドワークを行い、それをもとに各グループに分かれ、ラジオ番組を作るのが今回のゼミ合宿のメインコンテンツであった。私にとってこのゼミ合宿は1年ぶりにゼミの活動を再開する場となり、ほぼ初対面の後輩たちと、私がいない間にゼミに定着した“ラジオ”という表現方法を実践した。
ラジオを完成させるにはただ音声を録音するだけではない。ジングルを作る。編集する。アップロードするために、ラジオのサブタイトルとキャプションを考える。全て初めてのことでどうすればいいのか右も左もわからず、まわりにアドバイスをしてもらいながら進めていった。ただ、ジングルやサブタイトルの作成のようなゼロからイチを生み出す作業には答えがないから、初心者も経験者も関係ないということを実感した。
私はアイデアが頭に浮かんでも「ボツだろうな〜」「もっといいものがあるはず」と思い、発言するのを躊躇していた。しかし、意を決してアイデアを出したジングル案が意外にもまわりから好反応で採用されることになった。サブタイトルの案出しの際も、手を止めずにヘンなものでも羅列していったら、その中から着想を得て、しっくり来るものが生まれた。
新しいものを生み出す時に大切なことは、学歴でも経験値でもない。頭をフル回転させて、アイデアをたくさん出し、「より良いものを」という姿勢が良い結果につながると感じた。今回のようにグループワークの場合は、自分の意見だけではなく、より多くの意見があるからこその化学反応が生まれ、私たちのカフェゼミラジオin焼津が完成したと思う。