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"優しい場所"で大切にしたいこと

こんにちは✿︎
優しくて真面目で繊細な仲間たちが安心して暮らせる"場所づくり"を実現するために旅を続けています、ののです。

この記事を読んでくれてありがとう。

今回は、私が目指す場所づくりがどんな形になっていくのか、どんな場所にしていきたいのかを言葉にしてみます。

その前にひとつ。

最近では本やメディアでもHSPって文字をよく目にするようになった。(使うとすぐに体調が悪くなるから、私の暮らしの中にTVやPCは存在しないけれど)

だけど、私は他の誰でもない自分を生きていて、その生き方を一括りにカテゴライズされるのなんてもう嫌だ。例えば、HSPさんは〜、HSPだから〜、なんてもう聞くの嫌。

優しいとか真面目すぎるとか繊細とか、ある特徴を持った仲間たちは確かにこの世界にたくさん存在する。もちろんそうではない人たちも懸命に生きている。

その人たちにもそれぞれの生き方や価値観があって、そのどれもが素晴らしいもの。(みんなどんな素敵な物語を持っているんだろう)

あるカテゴリーの中に身を置いているから安心する、なんてそんな軽い人生じゃないはずだ。私たちは物事の本質を知っている。

その考えを持った上で、
私には創りたい世界がある。

私たちの"安心"と"心地良い"の
幅の狭さと、その深さ。

私には生活をする上で不都合なことがたくさんある。それを体感として知っているから、自分や、自分と似たような感覚を持つ仲間たちの心と体を大切にする方法もよく解る。


その不都合なことっていうのが私たちの特徴でもある。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚。とにかくすべての感覚が敏感すぎる。


よく、メンタルが弱い〜とか、すぐ傷つく〜とか言われがちだけど、本当に困るのってこの感覚の鋭さ。(もちろん気持ちの波はあるけど、だいぶ乗りこなせるようになった)

思うに私たちは、"生きたい"と思う力が強すぎるのだと思う。あまりにも動物的。人間たちが当たり前に暮らす世界の中には、心から安心できる場所が限られている。


人によってはお気に入りのカフェとか。好きなものに囲まれた自分の部屋とか。美術館や図書館、植物園、山や森の中とか。(これは全部私の好きな場所だ)


化学的なもの、人工的に作られたものに対して体が拒否反応を起こす。頭痛や気分が悪くなることが本当に多い。それでもどの病院でも異常なしで、それに対して苦しんだ時期もあった。


蛍光灯のある場所にはいられない。電車や乗り物での移動も一苦労で、疲労度が尋常じゃない。気温気圧の変化で体の状態も変化する。


小さな音も気になって、真っ暗で静かじゃないと眠れない。だから雑音と光と、人の感情や匂いに溢れた街の中では生きられない。最近ではスーパーに入るのも辛くなってきた。

自分の気質を知らないまま過ごしてきた長い長い時間、本当によく今まで生きて来れたね、頑張って生きてきたね、って自分を讃えたい。

"安心"も"心地良い"も少ない世界では生きられない。だから私は安心と心地良いを深く深く、追求する。

今まで感じてきた乱雑な世界では、深く息ができなかった。

だから、息のできない場所で、頑張って生きるのをやめることにした。

"安心"や"心地良い"の幅が狭い私たちの世界は深くて濃くて、深い。

だけどその狭く囲われた世界の安心感は、あたたかく、柔らかく、優しいんだ。


私が暮らしを作る環境は、山々の美しい緑に囲まれ、川のせせらぎや鳥のさえずりが聞こえる。綺麗で安全な天然の水。四季を感じる花たち。風の音、匂い。


深呼吸ができる透き通った空気。日々表情を変える空模様。生き生きした野菜が育つ畑。命が循環する田んぼ。


そんな環境が、この感覚過敏な体と心に合っていて、自分のまま、そのままの体で生きられるのだと旅を通して体感し、学んできた。

"自然環境と人・もの・お金"

無理をしない、そのままで生きられる環境を知った。同時に同じくらい大切なこと。

それは自分の周りにはどんな"人間"が関わっているか。どんな物語を持った"物"に囲まれているか。そして、どんな"エネルギーを持った"お金"がまわっているか。

特に今回伝えたいのは"人"。

私は旅の中で出会ってきた様々な優しい人たちのおかげで、弱くてこの世界で生きるにはあまりにも不都合が多くて大嫌いだった自分のことが、大好きになった。

心の底から、自分のことを深く愛することができるようになった。素晴らしい。

きっとこの気質を持って生きる人たちって、その性質が故に人と一緒に暮らしたり、働いたり、出かけたりするのが時に苦しく感じることがあるんじゃないかな。

私のように感覚が鋭くすぐに疲れたり体調を悪くしたり、一緒にいる人が楽しめる空間を楽しめなかったり。(その空間で一緒に居られたらどんなに楽しいんだろうって思うのに)

体に合わないことが多いから、人が当たり前に出来ることが出来なかったり。そして心の中はいつでも大忙しで。

だけど、そんな自分でも
「それが"あなた"なんだよね、素敵だよ」

「美しい世界が見えているなんて羨ましいよ」

「あなたが居てくれるだけで癒されるんだよ、いつもありがとう」

そんな言葉を贈ってくれて、そのままの弱い自分を愛してくれる人たちに出会ってから、私の世界は優しくなったんだ。

私はまだそんな世界を知らない、過去の自分のように居場所を求める仲間たちに、その優しい世界を創りたい。

ゲストハウスのような宿になるかなぁ、カフェになるのかなぁ、今勉強中のマッサージが出来るサロンになるかなぁ、静かな交流の場もつくりたいなぁ、なんて考えては日々それに向けて動いています。

具体的にどんな場所を作ろうとしているのか、そこにどんな考えを持っているのかを次の記事に書こうと思う。

もう少し時間はかかりそう。
だけどその時を待っていて欲しい。


弱くても真面目に優しく生きるあなたが深く息を吸える環境、そのままのあなたを包んでくれる人に出会える場所はこの世界に在る。




私も、此処に在る。


伊藤 野乃

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