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優しいやさしい"場所"づくり

こんにちは✿︎
優しく繊細な仲間たちが暮らしやすい
心地のよい"優しい村づくり"を目指して
旅を続けています、ののです。

今、言葉にしたいことは
"自分が弱いから出来たこと"
それは"優しい世界"を創るための
キーワードになっていく。

私は弱くて、出来ないことが多い。
だからこそ、創れる世界がある。

五感が鋭すぎる。
理解力が乏しい。
何をするのもとにかく遅い。
要領が悪くてひとつの事しか出来ない。
細かいことが気になってしょうがない。
人の感情が自分に入って来すぎる。

同じ気質を持った仲間たちなら、
それわかる!あるある!そう思うかも。
今でこそ、その気質を含めた自分のことが
大好きになったし、そんな自分を
そのまま受け入れてくれる人たちに出会えた。

だけど、それを理解してくれる人
ましてや共感してくれる人に出会えるなんて
過去の自分には想像も出来なかった。
どうして自分以外の人間たちは、
こんなにも優しくない世界で生きられるの?
心の底からそう思っていた。

私が出来ないことは本当に沢山ある。
大多数の人が当たり前に出来るけれど
五感が鋭すぎることで苦しいこと。

乗り物や機械の音が怖いこと。
電車通勤や長距離の車移動はとても辛い。
電動の機械の大きな音も頭に響いて
気持ちが悪くなってしまう。
(ハンドミキサーもダメだったのには驚いた)

人工的な光(蛍光灯、PCやスマホ)が
眩しすぎて頭痛吐気を起こす。
学校や会社ってそんな光に溢れてる。
よく今まで生きて来れたなって思うくらい。

気温、気圧の変化、空気の滞り。
化学的な匂いや味。
肌を刺激するもの。
これも気持ち悪くなったり痛みを感じたり。

理解力が乏しいことは働くのに致命的。
効率的な段取りも頭の中がごちゃごちゃに。
「これはこの手順でこうして、それが終わったら次はこっち。こんな場合もあるからその時はこうして」そんな説明を聞いたら固まってしまう。

何処へ行って、誰と何をしても
遅すぎて必ずいちばん最後になる。
歩くのも食べるのも、片付けるのも。
気が合うのはおばあちゃん世代。

他人の感情が自分に入ってくるから
私は本当によく泣く。
嬉しくても、悲しくても。
そんなこと気にしてたの?ってことでも
引きずって泣いてる。とにかく泣き虫。

こんなに弱い私だけど、その弱さを
外に出してみたら、どんどん強くなっていた。

出来ないことが多いから、
私が苦手なことを得意だとか好きな人に
どんどん頼れるようになった。
おかげさまで私はあらゆるジャンルの
プロフェッショナルに支えられている!

感覚が鋭いから言語以外のニュアンスを
よく汲み取ることが出来る。
相手の言いたいことが
聞かなくてもなんとなく分かるから
先回りで動いて喜ばれることが多い。

私の精度の良すぎる目は色がよく見える。
ブライダル衣装のコーディネートのお仕事は
色鮮やかで繊細な衣装に囲まれるだけで
幸せだったし、センス良く衣装の組み合わせを
提案するのが本当に面白かった。

色の違いがよく分かることで、
着物を染める職人仕事も性に合っていた。
集中して細やかに配色を決め生地を染める。
染めは失敗が出来ない。だからこそ
細かいことに気がつく性質が活きた。

トマト農家さんで収穫をお手伝いした時は
日々絶妙に色が変わるトマトの
ベストな色で収穫が出来ることに驚かれた。
長年経験しても天気によっても見え方が
変わるから見分けが難しいらしい。

生活の中で困ることは多いけれど、
弱いから出来たことってこんなに沢山ある。

それを体感して来たからこそ、
同じような性質を持った仲間たちに
届けられる言葉がある。創れる世界がある。
そのために私は動いていく。

"場所"をつくるということ
"月"のような存在であること

過去の私が欲しかったのは
この弱いままの自分で在れる場所。
それは物理的な場所でもあるし、
心の在りどころという意味でもある。

他人の気持ちには痛いくらい共感するのに、
自分の弱さには共感されることが
ほとんど無いというもどかしさ。

優しくない世界で頑張り続けるのはやめた。
無理して頑張らなければ生きられない世界は
深く息が出来なくて力が抜けない。

だから私は弱いままで息がしやすい
"場所"を創るんだ。
"心の在りどころ"になるんだ。

村をつくりたい。
でも何もわからないから、とりあえず
村づくりをしている所へ行ってみた。
既に動いている人の近くで感じてきた。

その軸で動いていると、大体似たような
考えを持って動いている人たちに出会う。

地方移住。地方創生。
エコビレッジ。自然と共に生きる。
地球にも人にも優しい暮らし。
自給自足の暮らし。
世界平和、だとか。

なんだかみんなかっこいいこと(?)掲げてる。
キラキラしてて太陽みたい。
私もその何処かに当てはまるのかも
しれないけれど、感覚的にそうではなくて。

ただ、田舎のおばあちゃん家のように
力を抜いてのーんびり出来て
縁側でゆっくりお茶をすすれるような
そんな場所を創っていく。

太陽のような眩しい明るさではなくて
月のように柔らかい明るさで
人の弱い部分を素敵だよって
照らしていきたい。

そっと心に優しく触れて
固まっているものを溶かしていきたい。
それは私が弱いから出来ること。

そんな優しい場所で
いつか会えますように。

読んでくれてありがとう。


"優しい場所"をつくる人
伊藤 野乃





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