シルエット

書ける事と、書けない事がある。でも不思議なもので、書けない事で浮き上がるシルエットは唯一無二のもので、あれこれ書くよりよっぽど真っ直ぐに対象を映し出す。そして書き手の対象への愛や尊敬や庇護したい気持ちと、書いてしまえば潰れてしまうかもしれない対象のデリケートさ両方輝いて見える。書けることで表せる世界が半分と書けないことで表される世界が半分合わさって、ようやくまんまるい過不足ない真実が現れる。世界って面白い。



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