6月14日 屋さん

頑張り屋さん の 屋さん って何なんだ。
お店屋さんの 屋さん だろうか。
頑張り を売るくらい沢山持ってるってことかな。

他に性格・感情に屋さんがつく場合を探しても意外と思いつかなくて、まあ強いて言えば寂しがり屋さん とか、言うかな……?
ということは最後が リ-イ の音で終わる性質・状態だと屋さんがつくのかな? と思って「怒り」に当てはめてみたけど、怒り屋さんとは言わずにむしろこの場合おこりんぼ……怒りん坊と言う。
よく泣く人は泣き虫だし、呑気な人は楽天家、抜け目ない人はしっかり者……挙げてみると、意外とバラバラだ。
虫になったり家になったり人になったり……。
考えてみれば「寂しがり屋さん」は「がり」の部分が「屋さん」の役割を既に果たしているような気がしてきた。

そうすると、屋・がり・坊・虫・家・者……性格を表す末尾で出てくるのはこんな感じだろうか。結構あるな。
屋は、がりを使うものを除くと頑張り屋と……皮肉屋くらいしかすぐには出てこない。
がりは、寂しがり、知りたがり、欲しがり、聞きたがり……性格というより状態に近い気もするな。
坊は、怒りん坊、甘えん坊、聞かん坊……やや漢字にイメージ操作されてる感じはあるけど概ね子供っぽい感情につくのかな。
虫は弱虫、泣き虫とマイナスのイメージがあるな。
家は結構ありそうだ。楽天家、策略家、努力家……あれ、頑張り屋と同じ人が出てきてしまった。
者も結構ありそうな雰囲気だ。しっかり者、切れ者、痴れ者……痴れ者は違うか。
がり、坊、虫は性質のせいもあって割と子供っぽい感じ、対して家と者は大人っぽい印象だな。

性格を表す言葉って何となく綺麗に一元化されているイメージだったけど、言葉としてみるとかなりバラバラだ。
やや無理矢理だけど、知能派肉体派の派とか上戸とか他にも仲間に入れられそうな言い回しもある。
こういう微妙な日本語の言い回しの不思議を見つけたとき、海外の方が日本語をこういう機微まで覚えるのは大変そうだといつも思う。

考え事の発端である頑張り屋さん の 屋さん って何なのかは結局はっきりしない。
歌舞伎の屋号かな? とも思ったけど、歌舞伎の屋号自体もともと江戸時代に役者が商人の真似をしてはじめたそうで、商売の屋さんに戻ってきてしまった。
売るくらい頑張りが沢山あるということにしておこう。
頑張りがいくらたくさんあったって、余って売るなんてこと絶対したくはないけどもね。

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