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8/3 最近

赤い猿、黄色い猿、黒い猿……。

アトロクに本人が出演されていた、ガンプさんの『断腸亭にちじょう』、気に留まり、ブックマークだけしていた。
闘病エッセイ漫画でいいのかな。
永井荷風お好きなのか。
さて、とある日に、『これ描いて死ね』3巻を読んでいたら『断腸亭にちじょう』らしき漫画の表紙がチラと出てきた。
おそらくおおむね、赤福が読んでいた。
それを機に刊行されていた分をまとめて購入、『断腸亭にちじょう』読む。
興味深くたのしむ。
『断腸亭にちじょう』の作中には、宮内悠介のSF短編集『彼女がエスパーだったころ』に紐づけた描写をみつける。
うれしく思う。
好きなものに好きなものが関係してやはり好きな人だから好きなものも好きなんだと、確認できること。

『フールナイト』『天幕のジャードゥーガル』どちらも最新刊の最後20ページほど読む時間が作れず返却してしまった。
次また重複して借りなければならない。

最近読んだ漫画のうち幾つかの話。

映画はもっぱら配信鑑賞になっているが、先日久しぶりにDVDをレンタルした。
『サルバドールの朝』だ。
2007年のイタリア映画……だったかな。
契約してるサブスクどこでも配信していなかった。
普段国で映画を選んでる意識があまり無く、こんな時アメリカ以外の洋画はあんまり配信されていないのかと、ふと思う。

(……そういえば、これまで全ての作品を数えても映画が10本? 20本? 程しか作られてきていないというパラグアイの映画を観た。
評判が良いと聞いて。
『7 BOX』。
確かに面白く観たが、どうしてもその「ほとんど映画が作られてきていないパラグアイの」監督がつくった映画ということを加味してしまい、それが無かったらまあシンプルな映画と思っていたかもと思った。
しかし土地や時代、歴史というのも魅力に含まれるのが映画だと思うので。現地の雰囲気や人も新鮮で。
これもアトロクの三宅さん劇場未公開映画紹介で聞いて観たが、同じきっかけで観てる人が沢山いて、フィルマークスもウォッチャペディアもレビュー欄がアトロクアトロクしてた。)

さて『サルバドールの朝』だが、過激な学生運動の果て作中では理不尽とされた死刑となる、法の犠牲になったよう描写される若者の話だから、何かの事情で配信は難しかったのかもしれない。

(……そういえば『政治的な事情でアメリカで上映禁止となった問題作!』と強めに銘打たれてた『ザ・ハント』はそんなに面白く見られなかった。
作中では人命ゲームの動機としてチョロっと出てきただけだったが、むしろその辺の政治的ナントカを掘り下げた方が面白かった気がするな。
鑑賞後には炎上商法広告みたいに見えた。

たまたま似たタイトルの『ザ・パクト』も同じ日に観た。
まぁなんか……ルールを課してくる呪い的なホラーだったが、そのルールの部分や呪いの元締めみたいなのがふんわりしててあまり楽しめなかった。
呪い系ホラー、意外と呪いの条件がしっかりしていることが大事。気になって没入できない。
これもアトロク劇場未公開映画紹介で知る。)

さて、『サルバドールの朝』だが、こころに残っている。
少し前に見たイタリアの『たぶん悪魔が』を思い出す。
あとは『君の名前で僕を呼んで』(これもイタリアだったような。一貫性ある。)とか『17歳のカルテ』とか、あとはむしろ邦画によく見られる、不安定で危うく、故に大きなものに振り回される儚い若者の生に感情を覚えた。
激情的に生を駆け抜けるというより、気だるく終始つかれた、ある程度どうでもよさそうな姿勢が若々しくみずみずしい。
前向きなことは基本的にひとつも起こらず、絶望に絶望が塗り重ねられていくような映画だが、飲み下せないような印象が気にいる。
この主演の……ダニエル・ブリュールという方の様子がとても印象にのこる。

『サルバドールの朝』は、何か別のことを検索していて、たまたま関連して出てきた作品名だった。
少し……昔聞いて、気になっていたタイトルだったので画像検索すると、パッケージやサルバドール役のダニエルの写真が並んだ。
その段階では粗筋も何も知らなかったが、賢明と諦観を感じる含みのある彼の表情に強く惹かれて、最終的にレンタルショップへ借りに行くほどに忘れられなくなった。
画像検索で出てきた彼の写真がどのシーンも同じ表情をしていて少し不安だったが、懸念は無用だった。

作中で服を脱ぐシーンがあるのだが、彼の体には黒子が多くあり、我が慧眼にちょっと感心した。
黒子が多い人がとても好きだ。

最近観た、映画の幾つかの話。

ゲームはそろそろゼルダを終えて、FF16にいこうと思っている。
ゼルダ、色んなことをずっとやってしまう……ラスボス前に。

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