ブロンプトンの価格とイメージの変化
わりと最近までブロンプトンの現在の価格を知りませんでした。フルチタンモデルの T Line は興味があったので確認していましたが、P Line , C Line については確認することはありませんでした。
先日、気になる記事を見てしまって、ブロンプトンのイメージが以前とは違ってきているのかと気になってしまいました。そういったものを気にしていても仕方ないとは思いますが、この価格はちょっと気になります。
衝撃の価格
今まで 2006年と 2015年に購入しましたが、ブロンプトンの価格はずっと15万円から16万円くらいのイメージでいました。(対象モデルはM3R)
たまたま近くの自転車店に行った時にブロンプトンがあったので、値札を見てみると、C Line で 28万円前後でした。私が購入したときから、けっこう年月が経っているので、ある程度は値上げされているとは思うもののちょっと異常な感じがしました。
気にしていたイメージというのは、価格が高い=高級品のネガティブなイメージです。
おすすめしたい自転車なのだが…
ブロンプトンで出かけると、興味を持って声をかけられることがあります。興味をもってくれた人にはぜひ乗って(買って)ほしいなと思うので、おすすめするように説明してしまいます。今まで価格を聞かれたことはなかったのですが、現在の価格を言ったらちょっとひいてしまわれるんじゃないかと思ってしまいます。しかもこれが下位グレードなのですから…
適正価格は?
適正価格なんてわかりませんが、イギリスの職人によるハンドメイド、しかも工場はロンドン、独創的な折りたたみ機能、一生モノ…などと言われれば、そのくらいしても仕方がないのかもしれないと思ってしまいます。
たしかに、私が購入した頃は、そのわりには良心的な価格なんじゃないかと思ってもいました。
しかし、初めての購入として、今の価格で購入するか、購入できるかとなると考えてしまいます。
(超)高級ブランドに転換したのか?
イギリスの小径車というと、アレックス・モールトンを思い浮かべる人も多いと思います。以前からかなりお高い自転車です。私はとても手が届きません。
イギリスの職人によるハンドメイドというと、そっちへ行ってしまうのかと思ってしまったりします。
しかし、以下のことを考えると、超高価な上位モデルも追加されたとはいえ、そんなことはないんじゃないかと思います。
イギリスでは廉価版?の A Line が販売されている
もともと、B75 というシフターやブレーキに旧型の部品を使った廉価版がラインナップの変更で A Line となったようです。
シングルスピードかと思いきや内装3速です。色は一色のみのようです。
これは、私がイメージしていた価格に近いです。
これ、カスタムのベース車両にいいんじゃいかと思ってしまいます。どうせなら外装2速かシングルで…しかし、色が一色のみのようなので、好みの色となると再塗装前提となりそうです。
しかし、そんな違いだけでここまで価格差がつくのか?と思ってしまいます。戦略的な価格設定でしょうか?日本未導入ということも含めて…
自転車メーカーも変わっていくんだなと思った記事
今回いろいろ検索していて、「B Corp認証を取得」という記事(プレスリリース)を見つけました。読んでみると、自転車メーカーも変わっていくんだなと思いました。
ヨーロッパで展開されているレンタル自転車事業
前述の記事にもあったレンタル自転車事業。
いつからこんなに高くなった?
過去の販売店の告知などを見ると、2021年からけっこうな率で値上げが続き、現在の価格に至っています。(確認したのはM6R)
それ以前は、2017年のマイナーチェンジにあわせて値上げがありましたが、2020年まで価格は据え置きでした。
値上げはブロンプトンに限らない
「自転車 値上げ」で検索すると、ママチャリ、電動アシスト自転車、ロードバイクと値上げの記事がヒットします。原因は、原材料の不足、高騰、輸送費の高騰など、コロナ禍や国際情勢の悪化が影響しているようです。日本の場合は円安も影響しているようです。コロナ禍は2020年の初めあたりからです。
値上げの要因が解消されたら値下げされるのか?
値上げによる買い控えで売り上げが落ちていれば、値上げの要因が解消されたら値下げされるんじゃないかと期待します。
ブロンプトンの場合、2022年モデルから P Line が追加されて商品構成が変わったことと、2022年11年にブロンプトン ジャパンが設立されたことがあるので、ちょっと事情が違うかもしれないとも思ってしまいます。
しかも、ブロンプトンはこの価格でもけっこう売れているんじゃないでしょうか。
補足 : 環境の変化
最後に、これまでのブロンプトンと周りの変化について記載しておきます。
販売店の増加
私が購入した頃は、かなり限られたショップでしか取り扱いがなかったと思います。しかし、それらのショップはブロンプトンに関する専門知識が豊富なところが多かったようです。
いつしかチェーン店で扱っていたり、近くの街の自転車屋さんでも扱うようになっていて驚きました。ブロンプトン ジャパン設立より前のことです。
また、それらのショップでカラフルなブロンプトンが展示されているのを見て、ずいぶんおしゃれになったなという印象でした。
購入できる店舗は増えたけど…
少し前に近くのブロンプトンを扱っているショップで、最初に購入したブロンプトンのことで相談しに行ったのですが、ブロンプトン独自な話が通じませんでした。販売店は増えたものの、相談できるショップは以前のままかもしれないと感じました。
P Line の登場 2022年モデル
チタニウム製のフロントフォークとリアフレーム、新方式の外装4速の P Line が発売になりました。
現状で 約46万円からとすごい価格になっています。(個人の感想)
C Line との価格差、価格設定も気になります。
ブロンプトン ジャパン 設立 2022年11月
長年、ミズタニ自転車が総輸入元でしたが、2022年11月 BROMPTON JAPAN が設立されました。自動車やオートバイ、自転車のメーカーでも日本法人を設立するケースがありましたが、ブロンプトンもついにそんなメーカーになったのかという感じでした。
日本法人設立による消費者、ユーザーのメリットは?
ブロンプトンに限らず、日本法人設立の目的はビジネス拡大なのでしょうけど、消費者、ユーザーの視点からは、販売店の拡充や部品供給の充実を期待します。
また、一般的な話として、本国の価格に対して日本での価格が高ければ、価格が低くなることも期待します。自転車のアクセサリー、パーツ等は国内での価格が高く、よく海外通販を利用していました。ブロンプトンについては、本国でもそれほど変わらないようですね。為替レートでの比較なので、実際の感覚としてどうなのかはわかりませんが…
イベントなどユーザー向けの企画、サポートもあるのかもしれません。ブロンプトンについては、JRでのコロコロ禁止はなんとかしてほしいところです。
先に紹介したレンタル自転車事業は、日本でも展開されるのかもしれません。
部品供給といえば、少し前にリア三角のフレームを注文しようと思い、ショップに納期を確認してもらったところ、何ヶ月も先になる見込みでいつになるかわからないとのことでした。まだコロナの影響があったのか、そもそもそういうものだったのかはわかりません。
ちなみに、かなり前はイギリスのショップでフレームなどの部品を通販で購入することができたと思いましたが、まもなく日本からは注文できないようになりました。日本でもショップで注文すれば入手できたと思いますが、海外通販で注文した方が早いんじゃないかと思ったのと、当時は日本で購入するのはかなり割高というイメージがありました。
こういう部品のストックも日本法人には期待するのですが…
コロナ禍 2020年〜2023年?
新型コロナウイルスの蔓延で、自転車の生産にも遅れが出ていたようです。同時期に緊急事態宣言下での電車、バスのかわりの交通手段ということもあって、世界的な自転車ブームがあったようです。折りたたみ自転車が欲しくなった人も多かったのではないでしょうか。
オートバイでは新車の供給不足のため、中古車の価格が高騰していました。
為替の推移 円安ポンド高
この 5年を見ると右肩上がりですが、それ以前を見ると大きな山が二つありました。
消費税引き上げ 2014年、2019年
2014年4月に 5% から 8% に、2019年10月から 8% から 10% に引き上げられました。
コピー製品 ブロンプトン・クローン
ここ数年、ブロンプトンのパテントが切れたとかで多数のコピー製品が出ているようです。やはりオリジナルが求められるのか、コピー製品に難があるのか…少なくとも日本では脅威にはなっていないように思います。
海外ではどうなのでしょうか?
軽量で安価なモデルなら売れそうな気もするのですが…
これは該当するのかわかりませんが、DAHONからブロンプトンっぽいモデルが出ています。畳んだときのホイールにあわせて大きく湾曲したメインフレームがなんか痛そうな気がしてしまいます。ブロンプトンとの違いを出したかったのでしょうか?
知らないメーカーのクローン製品は品質に不安がありますが、DAHONのようなメーカーなら考えてもいいかなと思います。