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軽二輪・旅バイクに求めるもの その1/XR Bajaに乗り続けている理由

還暦を前にして身体の故障もあって、いつまで大型バイクに乗れるか、最後のオートバイは「いつ」「何にするか」…などと考えたりします。
私の場合、小さい方のオフロードバイク XR Baja が旅仕様になっているので、おそらくいつかは Baja に絞るんだろうなと考えています。ただ、Baja も30年近いので、その頃には乗り換えの時期になるかもしれません。
当面は Baja に乗り続けるつもりですが、ニューモデルが出るたびに旅バイクとして、最後の一台としてどうかと考えてしまいます。

旅仕様、旅バイクってなんだ?ということも含めて、旅バイクとしてこだわった XR Baja のポイント、乗り続けている理由と気になっている点を振り返り、次に乗るならどんなオートバイがいいか考えてみます。


車種はオフロードまたはアドベンチャーモデル

XR Baja は、もともと林道ツーリング用のセカンドバイクとして購入したものでした。小さなリアキャリアを取り付けた程度のカスタムで、シートを跨ぐ振り分けバッグとボストンバッグをリアシートとキャリアにくくりつけてキャンプツーリングをしていました。その後、あまり林道に行かなくなってきてから、リアボックスとパニアケースをつけたり、今で言うアドベンチャーバイク的な旅仕様に変更していきました。

一般的にはオンロードモデルの方が好きというか、基本と考えていますが、旅バイクとして一台選ぶのなら、より行動範囲の広いオフロード(デュアルパーパス)、またはアドベンチャーモデルがいいかなと思っています。
アドベンチャーバイクについては、オフロードモデルベース、オフロード指向の専用設計のもの、オンロードモデルベース、オンロード指向の専用設計のものがあります。走行する道路のほとんどが舗装路でしょうから、オンロード指向のものの方が快適に走れるように思います。ただ、個人的にはオフ車ベース、もしくはオフ指向の専用設計のものを選びたいです。

250ccを選択する理由

オフロードバイクはセカンドバイクとして購入したこともあって、維持費は安い方がいいということもあったのですが、私の場合、技量もないので、日本の林道で扱えるのは 250cc が限界と思っています。本来は 125cc くらいが適当と思いますが、高速、有料道路や長距離を走ることを考えて 250cc を購入しました。

以前、オーストラリアをツーリングしたことがありますが、そのときは XT600 をレンタルしました。日本とは制限速度も移動する距離も違いますし、日本のような林道を走ることもなかったので、快適でした。高速ダート走行で轍にハンドルをとられて吹っ飛び、ひどい目にあいましたが…
最近ではほとんど林道に行くことがないので、400cc くらいがパワーがあってよさそうですが、やはりどこへでも行ける身軽さと維持費の低さで 250cc がいいかなと思います。
また、高齢になって体力的なこと、ガタがきた身体のことを考えても軽量なオートバイが適当です。
軽二輪のフルサイズである250ccではなく、125ccを拡大したような 200cc 前後の中間排気量のモデルもよさそうです。ただ、アドベンチャーバイクやラリーレイドモデルとなると 250cc になると思います。

最近は長距離を走ることも少なくなりましたが、ここ数年はエンジン修理後の慣らし運転を兼ねた移動や、SSTRで Baja を選択したりと、排気量が大きくて楽なスポーツスターではなく、Baja で長距離を走っています。250cc、空冷4ストローク単気筒ですが、特に疲れるとか、退屈だとかいうことはなく、それなりに楽しく走れます。高速道路であまりスピードが出ないとか、最近はお尻がい痛いとかいうこともありますが…

エンジンは空冷が好き

エンジンはシンプルで、見た目も昔からのオートバイらしい空冷が好きです。
空冷は水冷に比べてトラブルになる要素が少ないということもあります。
ただ、XR Baja の前は水冷の KDX200SR に乗っていて、特にトラブルも不便なこともありませんでしたので、それほど水冷エンジンに抵抗はありません。オフ車の場合は、ラジエーターシュラウドがかっこいいということもあります。

キックスターターが欲しい

オフロードバイクからキックスターターが無くなったのも、もうだいぶ前のことですが、やっぱりキックは欲しいです。

バッテリーあがりの不安

私はたまにしか乗らないので、バッテリーをあげてしまうことがけっこうあって、その度キックでエンジンをかけています。
また、林道やキャンプ場などの旅先で、エンジンのかかりが悪くてセルを多用し過ぎてバッテリーが上がってしまったときのことを考えてもキックは欲しいです。
オフロードバイクのバッテリーは小さいものが多いと思いますが、最近はいろんな電源を必要とするアクセサリーをつけることも多いので、バッテリーあがりは心配です。
押しがけという手段もありますが、場所の問題もありますし、かかりが悪ければ、ヘトヘトになってしまうと思います。
最近のオートバイは始動性がいいので、そういうこともないのかもしれませんが…
稀なケースだと思いますが、川渡りの転倒などでオートバイを水没させてしまって、エンジンに水が入った場合、プラグを抜いてキックやセルで水を排出させますが、こんなときにもキックがあればバッテリーがあがる心配がないでしょう。私の場合、もうそんなことをすることは無いと思いますが…
XR Baja は当時でも標準ではキックが無く、オプションの扱いだったので、新車購入時に取り付けてもらいました。

キックでエンジンをかける楽しみ

たまにはキックでエンジンをかけてみたいということもあります。大型バイクは、よほど古いバイクでない限りキックがついていることはないので、セカンドバイクである XR Baja でキックを楽しんでいます。現状は小型二輪しか選択肢はなさそうです。

カブはすごい!?

フューエルインジェクション(FI) でバッテリーが上がってもキックでエンジンがかかるカブはすごいと思います。250ccでは無理なのか?バッテリー容量が大きいから不要との判断なのでしょうか…
ハンターカブ復活が話題になったとき、キックをつけてくれたら嬉しいけど、125ccなら無いだろうなと思っていたので、キック付きで発表されたときは驚きました。キックをつけているのは、販売されている国の事情もあるようですが、ぜひオフ車にも付けて欲しいものです。

チューブレスタイヤ

オフロードバイクはスポークホイール、チューブタイヤが定番ですが、セロー (SEROW) はリアにチューブレスホイールが付いていました。大排気量のアドベンチャーモデルにもチューブレスのスポークホイールがついたモデルがあります。
本格的なオフロードモデルは、チューブタイヤが基本と思いますが、旅バイクとなると、チューブレスタイヤを履きたいです。
フロントホイールは比較的細いため、タイヤの脱着が容易ですが、パンクが多いと思われるリアホイールはタイヤが太めなので、慣れていないとそう簡単に脱着できないと思います。ブレーキディスク、スプロケットがついていて作業が面倒ということもあります。私はあまりやりたくありません。
リアホイールだけでもチューブレスだと、いざというときに修理が楽だし安心です。しかし、チューブレスのパンク修理ができなくて、タイヤを外す必要があるときは逆に外しにくくなると思います。
通常のスポークホイールのリムのニップルの穴を粘着テープで塞いでチューブレスタイヤを装着する方法もありますが、個人的にはやりたくありません。
余談ですが、自転車ではハブダイナモのチューブレスレディのホイールにシーラント液を入れないでチューブレスタイヤで乗っています。

チューブレス スポークホイール

私の XR Baja には、SL230 のチューブレスホイールをつけてチューブレスタイヤを履いています。
SL230 は SEROW の対抗馬だったホンダのオフロードバイクでした。
私の場合、林道にも行かなくなったので、オフロード指向の高いタイヤから一般的なディアルパーパスモデルの標準タイヤであるチューブレスタイヤに交換しましたが、オフを本格的に楽しむ人は、このホイールにトライアルタイヤを装着するようです。

大容量燃料タンク(ビッグタンク)

XR Baja を購入する少し前に阪神・淡路大震災がありました。親類が被災していたのでとても心配でした。そんな状況でも無給油で長距離を走っていけるオートバイが欲しいと思いました。実際には個人で行ったら迷惑になると思いますが…
オフロードバイクは通常タンクが小さいため、ラリー用バイクに装着されていたビッグタンクはとても魅力的でした。XR Baja も最初は通常のXRと同じタンクでしたが、モデルチェンジでビッグタンクが採用され、当時としては私の理想に近いオフロードバイクになりました。

小さなウインドスクリーン/メーターバイザー

XR Baja につけているウインドスクリーンは、元々ロングタイプでしたが、視界(視線)の邪魔になるので、カットしていき(二度ほどカットしました)、ショートタイプと同じか短いくらいになりました。特にオフロード走行時に路面を見るときに違和感を感じて慣れる前にカットしてしまいました。スモークなので、クリアならよかったのかもしれませんが、それでもスクリーンの端が視界にあると邪魔に感じてしまうと思います。
長い方が防風効果はあるのですが、個人的には自然な視界の確保が優先です。スポーツスターにも短いメーターバイザーをつけていますが、腹に当たる風を防いでくれて、屈めば胸、首に当たる風を防ぐことができるので個人的には十分効果があると思っています。

小さなウインドスクリーンとデュアルヘッドライト

明るいヘッドライト

Baja といえば、特徴的なヘッドライトです。小さなLEDヘッドライトが主流の現在となっては、時代遅れのデザインですが、当時は明るいヘッドライトとして知られていました。実際はH4のハロゲンではなく、小排気量車に採用されているバルブが使われていて、見た目ほど明るくありませんでした。このため、バルブを白い光の明るいものに交換していましたが、数年前にそのまま装着できるLEDバルブが出たため、これに交換しました。びっくりするほど明るいものではありませんでしたが、消費電力は下げられたと思います。ETCやドライブレコーダー、USB電源など、アクセサリーもたくさんつけているので、よかったのだと思います。

明るいハロゲンバルブと長いLEDバルブ

サイドパニアケース対応キャリア

先の記事で紹介したように私の XR Baja にはサイドパニアケース対応のキャリア(ラック)がついています。
オフ車での荷物の積載といえば、ホムセン箱が定番?ですが、ただでさえ車高の高いバイクのリアシートに荷物を高く積み上げると重心が高くなってしまいます。振り分け式のサイドバッグでもいいのですが、両サイドにバッグやケースを取り付けて重心を下げたいです。
なぜか、歳をとってから箱をつけたくなりました。スポーツスターにも箱をつけました。オートバイに乗り始めた頃に憧れたというか、高嶺の花だった BMW R100RS についていたパニアケースがいいなと思っていましたが、ずっと自分のオートバイとは無縁だと思っていました。それが、歳をとって楽をしたくなったのか、憧れを実現させたくなったのか…

フルパニアの250ccオフロードバイク

シート高はちょっと低めにしたい

オフロードバイクの高いシート高からくるポジションが好きなのですが、ちょっと乗り降りのしにくさが気になってきました。もうちょっと、低くしてもいいかなと思うのですが、もう Baja の車高下げリンクは入手できないようです。
シートのアンコ抜きは、ハンドルとシート、ステップの位置のバランスが悪くなるので、やるなら車高を下げたいです。

これらの条件を満たすモデルは?

まず、キックスターターという条件で該当するモデルはないのですが、いくつか気になるモデルはあります。といっても現行のオフ車が数モデルしかないので、あれとあれしかないって感じです。
次回は、現行モデルの気になるモデルについて書いてみたいと思います。

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