見出し画像

オンナの哲学 -ネガティブなアファメーションに負けないで

未来ある1人の若い女性が、不特定多数からの心無い誹謗中傷のために命を落とした。私にはとても他人事とは思えず、辛く思う。

政治家やスポーツ選手といった影響力のある人たちが、すぐに遺憾の意を表明し、正していこうと声をあげてくれた。多くの人がこの出来事について真剣にとらえ、活発に議論されることを期待してやまない。

-----

直接間接を問わず、悪口を何度も言われたり、それが一度であってもあまりにもショックに感じると、その言葉は脳にこびりついてしまう。何度も頭の中でリピート再生されるだけでなく、そのうち何の根拠もない批判が勝手に付け足される。そうして実際に言われた以上のひどい言葉たちは脳内で暴走し、自分を傷付け続ける・・。

経験があるのでよくわかるのだが、こうなってしまうと、このネガティブなアファメーションはなかなか止められない。もう、癖になり習慣になってしまっているから。今は実際に人から何も言われていなくても、誰かの顔を見ただけで、心の中では自分を非難しているに違いない、と決め付けてしまう・・。

そんな苦しい思いをしている、あなたへ。

あなたの脳内で再生されているその言葉は、真実ではありません。
卑怯な人があなたを苦しめるためだけに言った、全くの嘘です。
素直なあなたはそれを真正面から受けとめてしまったのかもしれないけど、後生大事に持ち続けなくていい。卑怯な人にそのまま返していいのです。
そのひどい言葉に妙に納得してしまって、自分で自分を嫌になり許せなくなっいるかもしれません。でもそれも奴らの巧妙な罠なのです。
奴らは素敵なあなたに嫉妬し、苦しめたいだけなのです。

その言葉の再生をなかなか止められないかもしれません。そんな時は一旦、全ての思考を頭の中から追い出しましょう。祈りの言葉やお経、外国語の歌を口ずさむのがおすすめです。深く考えずに唱えられる、少し長めのフレーズがいいでしょう。思い浮かべるだけでなく、ささやきでもいいので必ず口に出して下さい。

そうして自動再生が一時停止したら「この言葉は真実ではない。卑怯な人が私を苦しめるためだけに言った、全くの嘘だ」と何度も何度も言って下さい。

ネガティブな習慣を変えるには少し時間が必要です。不安にかられたりまた自分を責めてしまうような時は、短時間でもいいので外に出て歩きましょう。外出が難しい場合は、ちょっと掃除をしたり階段を上り下りするだけでも効果的です。とにかく体を動かしましょう。

体を動かすのもおっくうな場合は、手を動かすだけでも構いません。考えることに集中してしまわないように、とにかく考えること以外の何かをしましょう。

そしてあなたを大切に思ってくれる人に、あなたの素晴らしさを聞いてみましょう。カウンセラーなどプロの手を借りるのもおすすめです。彼らはとても聞き上手で、あなたが忘れてしまっているあなたの長所をたくさん引き出してくれます。今はオンラインで話を聞いてくれる方もたくさんいますよ。

何があっても、故意に人を傷つけることは許されることではありません。「私が悪いから、何を言われてもしょうがない」なんてことは決してありません。卑劣な奴らは優しいあなたにそう思わせたいのです。そうして自分ではなくあなたを悪者にして逃げたいだけなのです。

どうか、もう自分を傷つけないで。
何よりもあなた自身とあなたを愛する人たちのために。どうか、あなたの命を大切にして下さい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?