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小説の書き方 純文学編

昔、小説教室に通っていました。
純文学賞向けのやつです。
かなりマイナーです。
純文学とか言っていますが、文学の部分を芸術に置き換えると良いです。
純芸術。
東京芸大とかで何が良いかわからないものに熱量マックスに取り組むみたいな感じののりと同じです。

例えば、
鳥が鳴くの鳴くを泣くに変えると人が泣いている様に見える。
人が鳴くと書いたらなんかいやらしい感じがする。
感じがするを集めるのが芸術だ。

純文学とは、異常なほどのこだわりだ。
そのこだわりが新しく、読めるものでないといけない。
表現のテーマなんていうのがそれだ。

マスクをしてる光景を口元がカラフルに彩る。と書いてると新しいが、まぁマスクよねとなる。
ただ、通勤の電車に乗ると昨日先輩とラブホに入っていった隣に住む田中さんがいた。
田中さんは、人妻。子供が2人いる。
旦那さんはわたしの同級生で、現在は海外に転勤に行っている。
目があったから、軽く会釈した。
田中さんは、わたしをみるなり、昨日は体調が悪くて、急遽休んでいたんですよと話しかけた。
昨日、わたしがいたのを知っていたみたいだ。
口元は白いマスクで覆われているが、腹の奥底は黒いみたい。
とするとなんか状況が浮かぶでしょ。

比喩を多用する話もある。
ひまわりが太陽に向かって咲いている。という内容はありきたりだが、
ひまわりは太陽の光が欲しくてより高く伸びようとしている。
わたしは出世がしたくて上司や周りに下手にでる。
ひまわりはいいな、正直に高くあろうとすれば良いんだから。
みたいにすると、わたしの日頃の生活に興味を持ってもらえるだろう。

テーマが大事なんていうが、テーマって何かってわかりにくいですよね。
簡単に言えば、属性です。
LBGTとか、精神疾患とかもありますよね。
震災だったりもあります。
そんな難しい内容でなくても、中年男性の憂鬱でもよいと思うんです。
うまくハマればいけますからね。
テーマを決めたら、あるあるネタを入れ込むわけです。
それがあるあるとなれば没入されるわけですから。