銀色の

7/3
昨日、朝からおかしくはあった
うち震える、これだった
直前、会える、言葉をきける、気持ちを届けられる、そんな喜びで全身が震えていた
はじめから最後までずっと涙が止まらなかった
流れるものじゃなくて滲むもの
声が私たちを貫き包み込んでいた
空気が私たちと彼らをひとつにしていた
感情や言葉をすべて覚えていられたらどんなにいいだろう、昨日のことなのにもうわずかな言葉さえ思い出せない、思い出せるのはもらった言葉が暖かかったことだけ

叶うなら2日間とも行きたかったけれどそれは幸運すぎる
1日だけでも行けてよかった、心から思える
今日も、朝からおかしい
何をしてもふとしたときに涙が溢れる
曲を聴けば涙が止まらない
レポートを読んだら涙が滲む
彼らの言葉が刺さる

彼らの音楽を知ったのはもうずいぶん昔
どうやって過ごしてたかわからないくらいすべてを圧し殺して生きていた
もうあの頃のこと、何も思い出せない
あの頃、彼らが何を歌っているかわからなかった
けど、ただずっと繰り返し聴いていた

時間が経った今、あの頃と同じ曲を聴く
本当はあの頃から救われていたんじゃないか、とふと思う
気付いていなくてもそばにいる、彼らの言葉が浮かぶ

昨日彼は未来の話をした
そのときわたしは未来を一緒に想像しなかった
今日わたしは気付いてしまった
わたしは未来を考えるのが怖い
終わりがくることが怖い
いつかくる終わりを迎えることが怖い
そのいつかが永遠に来ないことを願うばかり

未来を恐れてうずくまることしかできない
だから今を見つめるしかない
わかっているのになぜ涙が溢れるの
そしてまた彼らの曲を聴く
溢れる涙はきっとしばらく止まらないだろう
昨日はなぜ途中で涙が溢れなかったかわかった
終わりがくること、今が永遠じゃないこと、それに気付いていることに蓋をするためだった
この感情を表す言葉をわたしは知らない
だからまだ涙は止められないだろう
誰かに助けを求めようとも、助けてくれるのは彼らか自分しかいないかもしれない
彼らの行く先が少しでも穏やかで健やかで幸せなものであることを願う
どうか幸せでいて
大好きな4人へ
大切な4人へ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?