📚マレーシアと戦争平和学

今日、国際関係学をオックスフォード大学やカナダの大学で研究していたAbdul Razak Bagindaさんが外交政策の授業のゲストレクチャラーとしてお話ししてくれた中で印象に残ったことを私視点でまとめてみました😌😌国際関係学の中でも、特に戦争平和学についてお話してくれました。マレーシアの政治なども踏まえつつ、日本の例とかも交えて戦争平和学についてレクチャーしてくれて、面白かったです！自分なりに解釈したものなので、違かったりしたらすみません、、💧

マレーシアは立憲君主制（Constitutional monachy）

マレーシアは、立憲君主制を採用している国で、国王（ヤン・ディ＝ペルトゥアン・アグン）は象徴です。国王は9つのマレーシアの王室の中から一つ、 ５年任期で選出されるみたいです！でも国王には実質的な権力はないので、実質的には民主則と君主制の要素を組み合わせたものになってて、あくまでも平和の象徴的立ち位置！！日本は立憲民主制なので政治体制は違うけど、日本は天皇が象徴の役割をしているので似ているのかなと思いました。

マレーシアの３Rとは？

マレーシアでは、人種、宗教、王族(Race, Religion, Royalty)を3Rと呼びます。３Rはマレーシアの社会構造と国の価値観に関連する重要な概念のことで、センシティブなことで口にあまり出さないほうがいいこと！という感じっぽいです。マレー人の子に休み時間に聞いてみたら、3Rの中でも人種事情について詳しく教えてくれました。マレーシアはマレー、チャイナ、インド系が混ざり合って生活していて、言語も文化も様々。言語が異なるため、学校も違うってこともあるみたいです！でも、何が重要かっていうと『この人種だからこうだよね！』とか言っちゃいけないって。例えばチャイナ系マレー人だからしっかりしてるとか、、そういう偏見を持ってはいけないと強く教育されているみたいです！だからこの概念は、マレーシア国内の平和と安定を維持するために、異なる人種、宗教、王族の地位を尊重し、認識し、奨励するものであるみたいです。日本人だから〜とか韓国人だから〜とかではなく、人を人として、見る視点の大切さを教育現場でマレーシアでは深く学ぶみたいです😌😌

Use of Force（力の行使）について

軍事力を行使することにはいくつか要因があって、一つ目は権力者自身の問題であること。これを考えるときに一番わかりやすい例としてあげていたのが、もし家でお父さんが暴力を振るうとしたら、それは母親のせい？子どものせい？何のせい？って。きっとお父さん自身が力を抑えられるか抑えられないかが問題で、それは国の戦争レベルでも同じことが言えるって言ってました。

次に何か脅威になるものがあるときに力を行使すると言ってました。例えば、杖を持って殴ろうとしてくる人とか、銃を向けてくる人がいたら、あなたはどうしますか？って。守るか攻めるかのどっちかになるけど、攻める方を取ることが戦争なんだとおっしゃってました。小さな杖だったらやめてよ〜！って言って終わるかもしれないけど、拳銃を向けられたら？って。

とにかく、力を行使すること&戦争はどうしても達成したい目的とか絶対的目標があるときに、例えば領土を増やしたいとか、貿易がどうとか、そういうことがあると生じるもの。身近なことに置き換えて考えると戦争が生じる理由がわかりやすいよねってまとめてました！

砲艦外交 (Gunboat Diplomacy)について

一番わかりやすい例はペリー来航。船が来たら、燃料とか色々な関係で絶対にその国に滞在しなきゃいけなくなってしまうのを利用して、交渉を強制的にしたり、威嚇したりするもの。外国との交渉や合意を強制的に達成するために、軍艦や軍隊を動員し、軍事的な圧力を背景にした外交手法のこと。砲艦を使うことで、交渉相手を圧倒し、強制的に交渉を進める、経済的＆政治的に不平等を生む外交の手法だった。人が殺されたり、命が犠牲になる戦争とは少し違うけど、武力を酷使するという点では同じだとおっしゃってました。

授業を受けて思ったこと

マレーシア人の『人と向き合う力』の高さを学んだ気がしました。もちろん戦争は絶対悪であることは前提として、戦争を起こす人に対してどうアプローチしていけばいいかを、身近なことに置き換えてその人自身に向き合うという視点で戦争平和学を研究しているのが、レクチャラーの彼自身の『人と向き合う力』に通じていると思いました。なに人だからこうあるべき！とか、そういう偏見を持たないで、一人ひとりと向き合って生きていく大切さを改めて学びました。