Gone girl

映画備忘録

久々にショッキングな映画を観た。

本作を手掛けたデヴィッド・フィンチャー

代表作といえば『セブン』や『ファイトクラブ』

サスペンス、スリラー?
これは間違いなくスリリングな映画だ。
最初から最後まで。そしてエンディングが
爆竹花火のようにドカーンと放った。
女性の強かさを強烈に描いている。

結婚生活を描いた映画、ブルーバレンタインや
マレッジストーリーなどなど、、
色々みてきたがここまで主人公がはっきりと主張した映画は他に類がない。

主人公のエミリー曰く、結婚とはお互いの役割を演じること。どんなに仲良しでもどこかで演じなければいけない、それが大人であるということ。ベンアフレック演じる夫は childish なのだ。そして妻であるエミリーは、、そんな夫から猟奇的な性格にドンドン向かっていく。    

いい結婚とは演じる度合いが少ない、例え素の部分をみても許容できる相手が一番いい結婚生活を送れるのではないか。。

以前は女は大概男にぶら下がりたい、ぶら下がるように生きていけない社会だったけど、時代と共に変わってきている。女性も社会進出をし、平等に家庭を構築しているケースも多い。しかし、女性はやはり心はぶら下がっていたいものなのだ。ベンアフレック演じる夫は甲斐性もないし、彼女を受け入れる心もなくなり、エイミーは小さい頃の家庭環境も影響してるのかもしれないが心が壊れてしまった。。
結局、彼女はある強烈な手段(社会や世間体、そして自身のコドモ)を使って彼を鎖につなげるようにした。これは死より辛い。拷問だ。

世の中の男性諸君に問いたい。

女の強かさの強烈度がわかっているのだろうか。なるべく仕事をしたくないし、お給料を沢山持ってきてくれる、そんな旦那様が理想的! 奥様だけをみつめ、記念日には必ず花束を!

勿論こんな男性をゲットできたら幸せこのうえないが、心は自由でいたい。強烈に束縛する女性には同じ女性ながら私は少し抵抗がある。

こういう女性は意外に多い気がする。心が自由ではなく執着だけにいきてしまっているのだ。お互いいい演技ができていればいいが、素の部分を垣間見たとき、あなたはどうするのだろう。素の部分も全部愛せるのだろうか?2人が主演男優賞、女優賞級の夫婦を演じ、添い遂げたとき、それはそれで幸せだったのか。ある意味どの夫婦にもシニカルな部分があるような気がする。

お互いが知りすぎず、演じること、これに尽きる、これが結婚というなら、、結婚というのは
動物的で単純で滑稽だ。彼は最後に言いたかったのこう言うことなのか。

実にシニカルでスリリングなブラックコメディーだ。

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