SLEUTH

今日ふとスルースを回顧する瞬間があって。

わたしは終盤のシーンで騙し合いに生きる男2人を見たんだけど、じゃあなんで表題が『sleuth』なんだろうと。
そこから言葉の意味を調べると【探偵: 隠された事実を調べること、またそれをする人。】 とのこと。

うーん、、
なんかまだなあ。んでもって【sleuth】で引き直すと【欲しい物・情報などを見つけ出すために〕探偵のように行動する、捜索[探索]する】と。

はたと考えみて心がムズムズしだして楽しくなる予感がしたので、ここに書き留めてみる。結末は無し。

ちなみに探偵のDetectiveとSleuthの違いが正確には分からなかったけれど、それもまた何かありそうだったのでメモしておきます。
Detectiveは正式な職業や制服を着用しているフォーマルなイメージ。
で、
Sleuthは専業ではなく謎解きが趣味という愛好家を表すのにも適したイメージ。また、少ないが警察官の「刑事」でない人が探偵として活躍するような状況などでも使われる、とのこと。

はーあん。そんなこと言われたらマイロがドップラー警部に"扮する"のにも何か繋がりそうじゃん、、ぴぇ〜まあそれはちょっと傍に置いとく。

【Sleuth:欲しい物・情報などを見つけ出すために探偵のように行動する、捜索[探索]する】

表題がGAMEじゃないのはここだったのか。大切なのは騙し合いではなく、捜索し続けることそのもの。
からの、
上記の意味を転用し、アンドリューとマイロのそれぞれがSleuthつまり【欲しいもの】がある人たちであるとするのであれば、一体それは何なのか。

じゃあアンドリューはお金で、マイロは恋人か。と思いつつ、そこが開幕5分足らずあっさりと本人達によって打ち明けられてしまうことを思い出す。この仮定は違うかあ。(ほな違うかあ。)

ってな訳で
彼らが求めていたものこそ、-"浮気"という事実に包み隠されていたGAME/騙し合いそのものだったんかなあなんて。本来ならば疑い合うことなんて不要な関係の2人。夫と浮気相手なんだから。それがやれ宝石やら銃声やらでマイロはアンドリューを疑わざるを得なくなっていく。

何が彼らをそうしたのか。小説家としての創作と現実の境目を失ったスリルか、マイロは自身のコンプレックスと世に対するヘイトや野心か。
でも私だって騙し合いの社会を生きてるじゃないか。騙し合いに意味なんてないし、騙し合わないと生きていかれない世の中じゃないか。相手も自分も気づかないうちに巻き込まれて、でも心のどこかで本当はわかっていて、それでも気づいていないフリをして騙し騙され生きている。アンドリューもマイロも私も。そしてあなたも。

観劇中にこんな感じのことを無意識的に考えていたからか、私は終盤のシーンでGAMEに陶酔する2人を見てなんとも思わなかったのかもしれない。そこに浮気も妻も関係ない。彼らは騙し合いに取り憑かれて、そうして生きている。
でも?だからか?ここをBLとかどっちが勝ち?とかで言い納めてるのを聞くと、なんか自分が観てきた世界や感じ方が違ったのかなと不安になってしまう。(もちろん観る人の数だけ解釈はあります)※ちなみにここが今日思い立った1番の理由

あとはねえきっと時代背景もあるのだろうけど、奥さんって本当に無知無能だったんですかねえ。アンドリューは奥さんのことを所有物のように扱うし、[\一見/]ハンサムな年下のマイロと浮気する女性なんてひどく魅力的に映るけれど、実は彼女が1番のsleuthだったりして、、、。だって旦那さんと浮気相手のそれぞれの性格を理解していたら鉢合わせることも想像できたのでは?
どうですか?鋼太郎さん!3人Sleuthなんて!!

ああもう一回観たいなあ、、、

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