週末は東京の火山島・伊豆大島でリフレッシュ!【私の気ままなひとり旅】
がんばって働いた1週間。週末はたっぷり自分にご褒美をあげたい。見るものも食べるものも自分好みで決められる、勝手気ままなひとり旅へ。今回の旅は、力強い大地の息吹を感じる火山島・伊豆大島。今もなお山からは水蒸気が上がり、島が、地球が生きていることを感じます。海に山、そして温泉。自然の恵みがたっぷり詰まった伊豆大島へ週末旅に出かけます。
ジェット船に乗り、いざ伊豆大島へ
早朝、期待に胸を踊らせて東京・竹芝港(JR浜松町駅徒歩10分)へ。事前に電話で予約した乗船チケットをカウンターで購入したら、時速80kmで走るジェット船へ乗り込みます。このジェット船は揺れが少ないのが特徴で、船酔いしやすい人でも安心して乗れるんです。心地よい揺れと快適な船旅は、いつの間にか私を眠気へと誘います。誰にも気を使うことなく眠ることができるのも、ひとり旅の嬉しいところ。
伊豆大島は一周約50キロ。定期的にバスが走っていますが、車の免許を持っているなら車を借りるのがおすすめです。軽自動車なら24時間3,000円で借りられるレンタカーも。ひとり旅のお財布に優しいですね。
火山島の自然に圧倒!神秘的スポットが点在する島の魅力
「日本離れした自然を見たいならここだ!」と太鼓判を押せるぐらい壮大な自然が広がる伊豆大島。島の中心にそびえ立つ三原山には、直径300mの巨大な火口や、町まで流れ出た真っ黒な溶岩の絨毯、全てを溶かす溶岩から免れた奇跡の神社など、神秘的なスポットが点在しています。駐車場から片道45分ほど歩けば頂上に着くので、あまり体力に自信がなくても大丈夫。
さらなる見所は山の裏にありました。三原山から車で30分、一面真っ黒な「裏砂漠」です。自分が地球上にいることを一瞬忘れさせるようなこの砂漠は、風が強く木々が育ちにくいため、どこまでも続く黒の世界を何十年も保っているそう。今まで見たこともない息を呑む絶景が広がります。
波浮港の3大人気フード!地魚にぎり、コロッケ、たい焼き
続いて、三原山から波浮港まで約30分のドライブへ。運転中、伊豆大島の馴染みの歌「波浮の港」や「アンコ椿は恋の花」を聴きながら車を走らせれば、この島に少し愛着を感じはじめてきたかも?
静かな港町・波浮港には3大人気フードがあります。寿司屋・港鮨の「地魚にぎり」、鵜飼商店の揚げたて「コロッケ」、そして島京梵天の「たい焼き」です。せっかく来たのだから全部食べたい!
ランチは事前に予約をしていた港鮨の「地魚にぎり」を食べ、波浮港周辺を散歩しながら鵜飼商店の「コロッケ」をいただきます。
島京梵天の「たい焼き」は、定番あんこから季節のあん、さらに「冷やしたい焼き」というモチモチとした冷たいたい焼きがあり、他では食べられない種類を楽しめます。カフェスペースもあるけれど、ちょっとお腹がいっぱいになってきたのでテイクアウトして後ほどおやつで食べることにしましょう。
温泉に浸かりながら海に沈む夕日を見る。都会では見られない空を味わう
日が落ちる頃、元町地区に向かいそのまま「浜の湯」へ。温泉に浸かりながら沈む夕日を見渡せる温泉スポットです。「夕日は毎日違う色に空を染めるんだよ」と島人が教えてくれました。都会でせっせと働いていると忘れてしまうことも、ここにいると思い出させてくれるような気がします。
夜は島人が多く集う元町の居酒屋「島」で一人飲み…と言っても多くの島人たちが話しかけてくれるので、全く一人の気がしません。島のあれこれを教えてくれて、自分もまるで島人になった気分。
宿までの帰り道、空を見上げると東京都とは思えない満天の星。都会では見られないであろう夜空を堪能しながら宿に戻り、ふっかふかのお布団へ。車の音も、電車の音も聞こえない。そんな静かな空間の中、ゆっくりとおだやかな気持ちで眠るのはどれくらいぶりだろう。
人間らしい暮らしに還る。それが島の最大の魅力
翌朝は小鳥のさえずりとともに目を覚まし、チェックアウトまで宿でゆっくり過ごします。チェックアウトをしたら船の時間までドライブがてら海岸線「サンセットパームライン」へ。海風を感じながら真っ青な海を眺めていると、固くなっていた心と身体がすっかりほぐれていることに気づきました。
また、ここに帰って来たくなる場所、伊豆大島。
1泊2日とは思えないほど、ゆっくり過ごせた週末旅でした。
◇東海汽船株式会社
https://www.tokaikisen.co.jp
◇伊豆大島観光協会
http://www.izu-oshima.or.jp
文・撮影:Fujico
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