1、環境が変わって

今年の1月、私は同棲していた彼と新居に引っ越した。
元々は、彼の家だった12畳のワンルームのマンションで2人で暮らしていたがこの先も一緒にいるなら、先々を見越してもう少しちゃんとした広い家に引っ越して生活をしたかった。

ワンルームでの2人暮らしは、体調を崩しがちで、不眠症な私にとっては苦しかった。
自分の時間や空間、落ち着ける寝室がないことが嫌だった。

彼は元々最初の家に不満はなかったから、引っ越しに対してあまり乗り気ではなかった。
私はそろそろきつかったから、引っ越しできないのなら別れるとすら言った。

もちろん、別れたくない彼は何とか引っ越しを了承してくれた。

新年早々に引っ越し…とにかくバタバタしたが何とか新居に引っ越してきた。
でも、このひと月後に私は家出をすることになるのだが。
まぁ、それは次の記事にでも書こう。

引っ越しをし、一気に住環境が変わり体が適応するまでがかなりしんどかった。
そのせいか月末頃からまた心身ともに調子が悪くなり、鬱気、肌荒れ、謎の不正出血…さらには、生まれて初めて金縛りにもなった。

それでも仕事はあるし、資格の勉強もあるし、何より家事がある…当時の私の1日はまるで主婦だった。

夜勤明けに帰宅し、洗濯と掃除をして、昼に寝て、夜の19時頃に起きて、彼の夕飯と自分の弁当を作り、よる夜の21時頃にまた仕事に向かう。

今思うと、私はすごく頑張っていた。
家事をしない、不調な私をいたわる事もできない彼の為に何故か頑張っていた。

だってさ、引っ越してきちゃったもん。
憧れのカウンターキッチンに、広い玄関、綺麗な部屋とベランダに寝室もちゃんとある新居に。
もう今更戻れないもん。

『環境が変われば何かが変わる。』

そして自分の体調もきっとちゃんとした住環境の元なら良くなるだろうと。
1番は彼とのこと。
引っ越しをするひと月前にも別れ話があったほど、子供で中途半端な彼には半ば冷めていたが、思い切って引っ越しをしてこのまま次に籍も入れる踏ん切りでもつけてほしかった。

この引っ越しが、彼が私にちゃんと向き合ってくれるタイミングになったらと思っていた。

妥協しても希望は持っていた。

こうやって、先の見えない状況の中、私は彼に対して抱く不信感や不満を我慢して、きっと大丈夫だと、日々をこなすうちに自分をかなり追い込んでいた。

何とか充実して幸せだと自分に言い聞かせて。


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