190731wed ハゲのアウトドア話

驚いた。また生理がきた。まだ止まらないのか。先生は「しぶとい人だと(抗がん剤)2〜3回くらいまで続きます」と言っていたけど、しぶといタイプの様子。

この頃には脱毛もだいぶ落ち着いて、家でも不織布キャップを使わなくなってきた。代わりにおしゃれなケア帽子をかぶる。暑い時は家では何もかぶらない。自分の坊主頭にも随分見慣れてきた(まだちょっとふわふわ生えているけど)。意外と、意外と悪くない。意外と頭の形が良いという発見。

坊主頭になって初めて知る世界がある。

キャップなしで寝ていると、ニトリのNクールの枕カバーの冷たさにビビるときがある。夢うつつの中、ひゃっとして目が覚めるのだ。そして元々頭皮に汗をかきやすい私は、自分の頭皮の発汗具合にちょっと引く。ビッショビショ。そしてお風呂が楽。髪を乾かさなくて良い。のに、つい癖でお風呂上がりの頭にタオルを巻いてしまう。

治療が終われば髪はまた生えてくる。
毛根は、生きている。

脱毛のおかげなのか肌がスベスベになった気がする。

ただし副作用で手指が乾燥する。治療開始前にハンドクリームを使うよう説明され、それくらい普段から使っているよと思ったけど、実際ハンドクリームが手放せなくなった。小豆島土産のオリーブクリームを使い切ったので、無香料で肌に優しそうなアベンヌの薬用ハンドクリームに変えた。

そんな中、ソロ用テントの下見にアウトドアショップへ。

元々アウトドアが好きで暇さえあれば雨でもキャンプをしていたのだけど、独り身になった今年はついにソロキャンプに手を出そうと思い立っていた。一人は気楽だ。大自然の中なら、ウィッグもいらない。

ひとりでタープ立てたくないけど前室は欲しいので、一体型で秘密基地感溢れるNEMOのフロントポーチ狙い。が、店頭に無く他店在庫を調べてもらうもお目当の茶色は完売。代わりに店員さんがいくつかオススメを紹介してくれた。そのうちのひとつがスノーピークの新作「ヘキサイーズ1」。フロントポーチに似た形。今までタープはふたりがかりで立てていたけど「ペグ打ったことがあるなら、ひとりでも立てられますよ」と店員さん。色も渋めの茶色。2ルームとは違う開放感がある。そうだ、私がほしいのは開放感ではなかったか。

高ぶる感情のまま購入した。グランドシートとハンマーと共に。

下見のはずだったし、フロントポーチもネットでなら買えるのに。スノピのテントは富裕層のステータスとか思う節もあったけど、やはり物が良いのは確か。仕事で取材しに行ったこともあるけど、永久保証もあるし、細かいところに性能の良さが詰まっているはず。ソロなら尚更安心品質が必要ではなかろうか、そもそもNEMOと同価格帯だ、と瞬時に言い訳を並べる。

訳あってアウトドア用品のほぼ全てを手放したというか譲ったので、これからまたいろいろ買い揃えないといけない。お金はかかるけど、楽しみでもある。

一人の時間は好きだけど、一人遊びが上手になりすぎるのも若干問題な気はしている。

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