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妊活日和#21

2020年5月。妊活開始から21ヶ月目。

4月下旬に生理が始まり、その翌日病院受診。ホルモン値の検査を行った。そして、その1週間後くらいに子宮内膜の厚さを確認するために再度受診。厚みも問題ないとのことで、移植日を決めることとなった。

「この日からこの日の間ね。いつにする?」どうやら、自分で決めて良いらしい。私は迷わず仕事のシフトを確認して休みの日を指定した。その後、看護師から移植日当日の流れについて説明を受けて診察が終了した。


そして2週間後の移植当日。移植前に先生から移植する胚盤胞を見せてくれた。私の通っている病院では、胚盤胞を移植する数時間前にハッチングという卵膜をレーザーで削る処理が行われるが、その処理をした後の状態がPCの画面に写し出されている。細胞らしきものが外に飛び出ている。スライムみたいだった。このスライムのような写真を見て先生は「非常に勢いのある胚盤胞だ」と太鼓判を押してくれた。なんだか励まされたような気がして、嬉しい気持ちで移植の準備へと移っていった。移植は処置台に登ってわずか1分くらいで痛みも感じずにあっさりと終った。精算時にいつも服用している薬剤2種に加え、黄体ホルモンを補充するための膣剤の処方を受け、薬局でその取扱いについて指導を受けて帰宅した。妊娠判定日は8日後。病院の血液検査で分かるらしい。待ち遠しいような、怖いような複雑な気持ちになった。


そして、判定日までに体調に変化があった。寝汗がすごかったり、眠気が酷かったり、少しめまいや吐き気が現れた。生理予定日にも出血はなく、代わりに茶色いおりものが出始めた。体温を測ると、高温期が継続中。これは今までに経験したことない症状だ。

「これは、妊娠超初期症状ではないか?」

ネットで妊娠超初期症状を何度も検索しながら、期待を膨らませ判定日を迎えた。



結果は、妊娠反応陽性だった。

とても嬉しかった。先生の説明を聞きながら、やっと自分の努力が報われる日が来たのだと、心の中でガッツポーズをしていた。


次は2週間後に受診し、胎嚢が見えているか確認するらしい。服用中の薬3種はまだ継続が必要とのこと。面倒な薬の服薬管理もあと少しの辛抱だと思うと、頑張れる気がした。


2週間後までまだ気は抜けないけど、一歩一歩前進している。

久しぶりに深呼吸をした。気持ちが良かった。

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