見出し画像

妊活日和#14

2019年10月。妊活開始14か月目。

年末に向けて仕事が忙しくなり始めてくる時期。毎年、寒さとともにやってくるこの時期は、私が好きな季節だ。仕事の忙しささえなければ。


そんな時期に、職場の同僚(同い年で男性の方)が唐突に「パワースポットに興味はあるか?」と尋ねてきた。何やら様子がおかしい。鼻息が荒く、どこか興奮している様子だ。大丈夫だろうか。

「行ったことはないが、興味はあるよ。」と言うと、勝手におすすめの場所を教えてくれた。どうやら、車で30分くらいのところにあるらしい。どういう意図でおすすめしてきたのか分からず怪しかったので、「ありがとうございます。今度、機会を見て行ってみますね。」とあっさり塩対応したが、なかなか会話を終わらせてくれない。面倒だな、早く仕事に戻りたいんだけどな、と思っていると、

「是非行ってください。これは、○○(私の名前)さんにしかまだ教えてませんが、実は今奥さんが妊娠しているんです!!まだ初期なんで、みんなには内緒にしててください!!」

とのこと。

さっきから鼻息が荒かったのは、どうやらこのことが原因らしい。舞い上がってしまっている様子だ。

「○○(私の名前)さんも妊活頑張ってるから教えておきたくて。この場所を参拝したら、次の周期で妊娠できたんですよ~。僕も姉から教えてもらって行ってみたんですけど、やっぱりこういう場所に行くとご利益あるんですよ~。」


へぇ~。。。なるほど。。。


じゃあ、早速明日にでも行ってきます!

とはならないのが、私の素直じゃないところである。ひねくれ者だ。

本当にそうなのだろうか。

本当に、パワースポットに行きさえすれば、それでうまくいくのか。

あくまでも持論だが、パワースポットに行って願いが叶った人はおそらく、それまでに血の滲むようなものすごい努力をしてきて、「あとは神のみぞ知る」と言える境地にまで達した人が強い祈りを込めるから叶うのではないのだろうか、と勝手に思っている。

私はどうだろう。

今の私は、神様と対峙できるほど、努力しているのだろうか。

時期早尚。

そんな気がして、今すぐには行く気にはなれなかった。

また、病院での治療が再開したり、ステップアップすることになったら、参拝してみようと思った。



そして数日後、予想通り彼は、職場のみんなに報告していた。(笑)

内緒の話だったはずなのに。(呆れ笑い)

まぁ、それだけ、奥さんの妊娠が嬉しかったということだろう。



さて、私の妊活はというと、今回も残念な結果だった。

でも、身近に妊娠できた人がいるだけで、なんだか、私も前向きに挑戦できる勇気をもらうことができたような気がした1か月だった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?