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タツヤ

紫色の花がこの瞳に止まる頃
その瞬間に息をする

ずっと思いを馳せていた
春に降る雪を見上げながら


車窓越しの滲む景色が
いつも流れていってしまうから

桜並木
それは優しく白い色

無限ノスタルジーが
この手から離れてゆく

河川敷
立ち並んで咲き乱れ

ならそれはただのトランシーバーだって
あいつは笑って言ったから

遠くから眺めては

紫色の花がこの瞳に止まる頃
その瞬間で息をする

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