PAC分析ってなに?

先日価値のカタチ展2022を視聴していたときに知ったPAC分析が、インタビューとは違う結果が得られるとのことで気になり調べてみました。
しかし、あっちこっちわからないことだらけで…この記事も成長の余地がありまくりです。

PAC分析ってなに?

PAC分析の PACは,Personal Attitude Construct (個人別態度構造)の略称であり ,“ パック"と発音される。

内藤哲雄,PAC分析の適用範囲と実施法

心理学の分野で主に使われていて、個人ごとの態度やある事物へのイメージの構造を分析するための手法です。

PAC分析が生まれた背景

内藤哲雄さんは大学・大学院とその後数年実験社会心理学を専攻していました。そのあと6年半にわたって臨床心理学の専任に就いた後、大学で元来の専門分野である社会心理学の講座を担当することになりました。6年半の経験により染みついた臨床心理学的な発想や感性は、社会心理学の職に就いてからも消えることがなかったそうです。臨床心理学の現場では独自の問題や個性を持つ子どもたちの療育やその親のカウンセリングをしてきたため、内藤さんは抽象的・平均値的な人間を描き「個」が欠落している社会心理学の態勢に疑問を感じました。こうして、社会心理学でも臨床のように個別の対象や現象に迫ることのできる技法の研究がなされ、PAC分析が生み出されました。

やりかた

ざっくり言うと
情報収集 → 分析 → インタビュー → まとめ
の流れ 

①自由連想(情報収集)
被験者にテーマとなる連想刺激とカードを渡し,自由に語句や文を書いてもらう。(カードと語句/文以外にも、絵や寸劇で表現してもらう方法もある)

自由連想の良いところは、一般的なインタビューと違って調査者が事前に決めた項目がないので被験者がその人自身の経験や知識に基づいて自由にイメージを記述できることです。そのため、インタビューでは拾いきれなかった被験者独自の考えも拾うことができます。
しかし、調査者が被験者に与えることのできる情報が連想刺激だけなので被験者がイメージしやすく調査したいことの認識がずれないような言葉を選ぶ必要があると思いました。ここで良い言葉を選ぶのがちょっと難しそう!

②連想された項目間の被験者による距離評定(情報収集)

カードに書かれた語句や文のイメージを「ペア」にして,イメージ同士の距離(正確には「非類似度」)を被験者に評定してもらいます.(したがって項目数が増えると,距離評定の回数は指数的に増えていきます.項目数は 20 以下が現実的でしょう)

こじ研

ここはどういうことなのかイメージがつかなかった…イメージ同士の距離…?言葉に距離…?わからない…ここちゃんと勉強する時間作ろう。

③距離行列によるクラスター分析(分析)

実験者は 2. で得られた各ペア間の類似度にもとづいて階層的クラスタリングを行い,デンドログラムを作成します.(クラスタ間距離の計算には「ウォード法」がよく用いられるようです)

こじ研

ここもよくわからないから一旦引用のまま!クラスター分析はなんか言葉だけ聞いたことある気がする。
http://www.bunkyo.ac.jp/~hotta/lab/courses/2014/2014hts/14hts-5.pdf

勉強しなくてもなんかいい感じにやってくれるツールないかなぁ…。チラ見しただけでも数学っぽくて泣きそう。

④被験者によるクラスター構造の印象や意味解釈の報告(インタビュー)
作成したデンドログラムを被験者に見てもらい、各クラスターによって喚起されるイメージや項目群がそれぞれにまとまった理由の解釈を教えてもらいます。ここで、各クラスターがそうあることはどのような個人的経験に由来しているのか、どのような感情や連想的な意味が込められているのかを聞き出します。

⑤実験者による総合的な解釈(まとめ)
被験者から得られた情報をもとに、被験者がもつ連想刺激に対するイメージを推定します。
被験者から得られた情報の例とみるポイント(今の私が理解できたもの)

  • 連想順位
    イメージしやすさとカテゴリー観をどのような順序で検索していくのかのプロセスも示している。

  • 連想内容
    カードに書いてもらった場合具体的な行動や事実か、抽象的な表現か、単語なのか文章なのか、肯定的表現か否定表現か。絵で表現してもらった場合、色や大きさ、位置関係。演じてもらった場合は表情やしぐさなど非言語的要素も参考になる。

  • 連想項目数
    連想項目数が多いからと言ってPAC分析で多くの情報を引き出せるわけではない。クラスターごとの連想項目数は、どれくらい詳しくそのクラスターを認知しているかの指標になる。

  • 重要度順位
    被験者に連想項目に重要度をつけてもらうことでどのような内容を特に重要と感じているかがわかる。

  • クラスターのイメージと解釈
    ・クラスターからイメージされるものや、併合された解釈からは、被験者の内面の情報をたくさん得られる。

  • 被験者の非言語的行動
    言い淀んだ、ため息をついた、足を組み替えた、頭をかいたなどは緊張や不安などストレスの表れ。上方を見つめたり視線を頻繁に動かしたりする、焦点が定まらず遠くを見ているなどは自身の内側を探索していることの表れ。このような反応が総合的解釈の裏付けになることもある。

これから

今回調べてみてすっごくざっくりとPAC分析のことがわかりました。難しそうですが、インタビューだけでは得られない情報を知りたいという思いは変わらなかったのでもっと勉強していつかは実践してみたいなと思っています。

学ばなければいけないことたくさんありすぎますが、まったく新しいことは大きくこんな感じ。
・クラスター分析のやりかた
・多分なにかツールを使うことになるのでそれの使い方
これができるようになったらいったん誰かで実験してみたいです。実際の流れとかやってみなきゃイメージ湧かないのでやってみましょう。
あとは、事例とか見てみてほかの人たちはどうやって実践しているのかもっとたくさん知りたいです。


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