はじめての輪読会

9/14、部内ではじめて輪読会を実施したので記録します。

お題

お題となる本は、各メンバが読みたいと思う本をmiroボード上に書き出し、それに対する投票によって決定しました。

投票の結果、「フィールドワークー書を持って街へ出よう」に決定しました。

準備

お題の本が決まった後は誰がどの部分を読むか分担です。
今回は5名での実施だったので2章を前半、後半と分けて残りの章を1名ずつが担当するという分担に決めました。私の担当は1章です。

当日までに、各自担当の章を読み、パワーポイント資料にまとめるという準備を行いました。1章をまとめるにあたり感じた苦労、反省点を記載します。

  1. 小難しい言葉が多くて内容が頭に入ってこない
    1章に限った話ではないと思いますが、なんだか論文チックな書きっぷりで私の頭にはなかなか内容が入ってきてくれませんでした。手元に準備したコピー用紙にペンでメモを書きながらどうにか読み進めました。

  2. 「なんか関係なさそう•••」との戦い
    私がやりたいと思っていたフィールドワークは、UXデザインのための、ユーザの潜在ニーズや課題を発見するためのフィールドワークです。しかし、本の1章で語られていることは「人類学、社会学におけるフィールドワークの歴史」的な内容でした。人間学も社会学もUXデザインと無関係でないことはわかっているつもりなのですが、どこか他人事のような気持ちで読んでしまいました。自分ごととして捉えるにはどうすればいいんだろう•••。

  3. 「伝えたいことを簡潔に伝える」がヘタクソ
    1章に書かれている主な内容は、フィールドワークがたどってきた歴史、フィールドワークが持つ価値、サーベイvsフィールドワーク、フィールドワーカーについてで、他の章で詳しく書かれるであろうことのサマリーのような印象でした。それゆえ、1章で伝えたいことはなんなんだろう?が最後まで掴めず各内容をなんとなくスライド1枚ずつにまとめただけのぼんやりした資料が出来上がってしまいました。当日自分の章の内容を紹介していても「何が言いたいんだろう、ダラダラ喋ってるだけな気がする」という気持ちに襲われていました。

当日の進行

当日は、社内の勉強会チャネル(Teams)で輪読会を実施しました。
枠は1時間、1人6分で担当の章の説明をして残り時間で各自持ち寄った議論したい話題について議論するという流れでした。
残念ながら、各自の報告時間が6分に収まらず議論まで行くことはできませんでしたが、約1時間で320ページもある難しい本をなんとなく理解できたのは良かったなと思いました。

感想

はじめて輪読会(前半)をやってみて、これはいいぞ!と思ったのは「1人で全部読むのが難しい本の内容を知ることができる」ところです。今回お題になった本は目次だけ見たら面白そう、読んでみたいと思えるのですが実際読み始めてみると私には1人で読みきれないタイプの本でした。こういう本でもみんなと分担して読めばサラッと要点だけ知ることができるのでありがたいです。輪読会誘ってもらえて良かったな〜と思いました。

輪読会に向いていると思う本を考えてみました

  • 自分では全部読むのが大変な本(内容が難しい、分厚いなど)

  • 読みたいと思う箇所が一部分な本

  • 誰かと議論することでより理解や興味が深まりそうな本(予想)

反対に、全部自分で読みたい、つい読んでしまいそうな本は向いていないなと思いました。

後日談

輪読会の2日後に毎週チームで行っている「ふりかえり」がありました。普段はKPTなどのフレームワークを使って1週間を振り返るための時間なのですが、今週はなんとなく「フィールドワークはどこで実践できるのかな?」という話になりました。

この話になったきっかけ
私が所属している委員会で別の部門の社員をペルソナに設定して施策を実施しようとしているのですが、「どうすればペルソナに共感できるかわからない」「ニーズを深掘りする前に諦めてしまっている(と私が感じている)」という課題があります。この課題はどうすれば解決できますかねーと相談したことがきっかけです。

インタビューはしたし、価値マップを作成して価値観まで深ぼったはずなのに共感できない。これ以上どうすればいいんだろう?とウジウジしていたら、先輩から「こんな時こそフィールドワークなんじゃない?」と言われて確かに!となりました。さすがに、お客さんがいるプロジェクトにはお邪魔できませんが部門ごとにある委員会活動に入ってみるくらいならできるのでは?と。そこでどんな会話がされているのか、どんな思考のたどり方をするのか、どんな意思決定の仕方をするのか、テンションが上がる話題などを見聞きすることができればペルソナへの共感につながりそうな予感がします。
委員会の他にも、部会、部門内の勉強会でもフィールドワークができそうです。

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