俳句実況 勝手に鑑賞ごめんなさい 番外編 プレバト春光戦 2022
プレバトでおなじみのフルーツポンチ村上健志さんがYou Tubeでやっている俳句実況がとても面白い。あまりにも勉強になるので、自分の覚書として実況で村上さんが作られた俳句と自分の鑑賞などを書かせていただきます。勝手にごめんなさい。
プレバト春光戦 3月31日放送
今回はyou tube配信はありませんでしたが、自分の覚書としてプレバト春光戦の鑑賞を勝手にさせていただきます。(気になったところだけ)
光風や控え選手のペンの減り 村上健志 まずは村上さん、安定の3位です。(ご本人は満足してない様子ですが) 「ペンの減り」というディティールの描写力は間違いなく1位です。 「光風」という季語は初めて知りました。「風光る」の傍題ですか・・・ 夏井先生からは季語は「風光る」や「春風」の方が良いとの事。 なるほど、中七、下五の「控え選手」「ペンの減り」というワードの奥ゆかしさに対して「光風や」はちょっと強めな感じはします。この微妙な語感のバランスが、タイトル戦になってくると響いてきますね。
影のような野良犬に桜ながし 立川志らく
モノクロの写真や映画のワンシーンを連想する俳句です。実景の描写にプラスの世界観、風景の手触りのようなものを感じることができる句です。納得の1位です。
今回は上位陣の安定感や破綻のなさよりも、8位9位10位の句の個性に強く惹かれました。 刀折損続ける殺陣や花吹雪 北山宏光 番組内でも「ベタ」「花吹雪は紙吹雪では?」などのつっこみがありましたし、それはそうなんですが・・・この勢い、外連味に惹かれました。北山さんの句にはいつも勢いがありますよね。
迫る電柱顔面5mmの春 千原ジュニア カンガルー泊めて2DK朧 東国原英夫 どちらもちょっと意味が分かりづらいのですが、その分、ナンセンス、シュール、不条理・・・というような面白さに満ちている句だと思います。 特にヒガシさんの句は夏井先生が自画自賛した添削句「カンガルー預かってゐる朧かな」も併せてとても素敵。
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