俳句実況 勝手に鑑賞ごめんなさい 番外編 プレバト冬麗戦 2022
1月13日
今回はyou tube配信はありませんでしたが、自分の覚書としてプレバト冬麗戦の鑑賞を勝手にさせていただきます。(気になったところだけ)
今回の選抜方式は中々厳しいですね~中田さんとかいないんですね~
しかも10位以下は俳句のオンエアなしでばっさり切られるんですね~
寅の尾を目指す迷路よ年賀状 村上健志
添削:寅の尾がゴール年賀状の迷路
まずはわれらが村上さん、「そんなことよく覚えているな~」という安定のオリジナリティーです。確かに添削案の方が分かりやすいかもしれません。
何となく最近、プレバトで実力を発揮しきれていない感の村上さん・・・ 実況ではいい句いっぱい出来ているんですけどね~
もうこうなったら、俳句実況系の句をじゃんじゃんプレバトに出していきましょうよ~!?
裏濾す蕪やアドベントカレンダー 小倉優子
添削:離乳食煮てアドベントカレンダー
今回の冬麗戦で一番気になった句です、しかも原句の方が好き。
(もちろん添削の方がまとまりが良くて完成度は高いと思います)
「裏濾す」という煮るや焼くとは違う、ひと手間かけた調理法は否応なく愛情を感じますし、蕪のトロトロしたテクスチャーも温かい。
アドベントカレンダーという今っぽいものとの取り合わせも逆にいいと思います。自然と年若い家庭を連想しますので、離乳食もそうですが、若いカップルが普段は作らない料理に挑戦している、という絵も浮かびました。
ゆうこりんの句は以前の「チョークののびた・・・」も好きだったので、これから期待大です。
雪吊や登校拒否の吾と祖母と 千原ジュニア
一読、おばあちゃんと炬燵に入って窓の外の雪吊りを見ている・・・
という絵が浮かびました。(実際は、兼六園に見に行ったんですね)
季語が動く問題は、この句にはどんな季語も入れることが出来るけど、
「雪吊り」だからこその秀句という気がします。実景というより取り合わせとしての「雪吊り」がおばあちゃんの安定感、どっしり感と通じます。
嚔してスペードの位置忘れたり 森口瑤子
さりげなくてお洒落で・・・異常に巧い句ですね。こんな句さらっと作りたいものです。以前の「しゅぱんしゅぱん・・・」もそうですが、森口さんの言葉選びのセンスは秀逸です。
何というか、気さくで好感度が高くて、超絶美形な森口さんと句柄が被りますね。
片襷硬し四日の身を通す 東国原英夫
やった~!王者奪還です。「四日の身を通す」~よっ、かっこいい!!
自分は一読、ハレの伝統的な片襷をイメージしました。ただ、それにしては一句に漂う緊張感がハンパないんですよね。お話を聞くとよく分かるのですが、四日という季語から選挙を連想するのはちょっと難しい気もします。
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