俳句実況　勝手に鑑賞ごめんなさい　　番外編　 プレバト炎天戦　2023

プレバトでおなじみのフルーツポンチ村上健志さんがYou Tubeでやっている俳句実況がとても面白い。あまりにも勉強になるので、自分の覚書として実況で村上さんが作られた俳句と自分の鑑賞などを書かせていただきます。
勝手にごめんなさい。

プレバト炎天戦2023　8月3日放送

最近ここは、季節ごとのプレバトタイトル戦の覚え書きする場所になってきていますが・・・まあいいですよね。

一応今回も村上さんからいきますか。
お題の「行きつけのお店」は得意分野ですので、これはいくか！？と思いましたが、7位でした。残念。
じゃあそれとガツ刺し夕涼の酒場　　村上健志
上五中七の「じゃあそれとガツ刺し」は今回一番の常連感のあるフレーズだと思います。ただそれを思いついてしまったことで、下五を油断してしまった感じでしょうか？

では今回も気になった句だけ覚え書き

優勝：水貝のさくりと清くまず一献　　梅沢富美男
今回の3位までの句はいずれも、食べ物の季語を使って、それを目の前に出されたシーンを丁寧に描いて常連感を出している、という共通点があると思います。特にこの句はシズル感が秀逸というのか、ぶっちゃけ一番美味しそうで、自分もそんなところ行ってみたい！と思わせるところが勝因でしょうか。

2位：呼び鈴のはんなり抜けて湯びき鱧　　中田喜子
番組内でも触れられていましたが、やはり中七「はんなり抜けて」のお手柄でしょうね。この表現はどこかでこっそり真似したくなる。

3位：鱧の皮あの娘再婚したらしい　　かたせ梨乃
とても粋ですね。句の世界観とかたせさんのイメージが重なります。
夏井先生の「皮と再婚が合っている」っていうのも分かるな～

6位：土地区画整理末伏のタッカンマリ　　藤本敏史
よく「末伏」という季語を使いこなしましたね～それだけで感服、さすがフジモンさん。「末伏のタッカンマリ」のリズムがいいのは勿論ですが、自分としては上五の「土地区画整理」も好きです。ちょっと意味不明なのが逆にいいというのか・・・
添削：地上げの噂末伏のタッカンマリ　
にすると分かりやすくはなりますが、自分は原句の方が好き。

9位：西日溜める店影だけが呑んでる　　立川志らく
映画のワンシーンのような、今回一番世界観が好きな句です。
添削：西日の店いつも影だけが呑んでる
添削の方はより物語感というのか小説感が増してきます。