俳句実況 勝手に鑑賞ごめんなさい#32ミックスナッツ・ナイフ・ごま油

プレバトでおなじみのフルーツポンチ村上健志さんがYou Tubeでやっている俳句実況がとても面白い。あまりにも勉強になるので、自分の覚書として実況で村上さんが作られた俳句と自分の鑑賞などを書かせていただきます。勝手にごめんなさい。

2/4 第32回

(ミックスナッツ)
春日のフォークにピスタチオクリーム
ピスタチオクリームのトレンド感、フォークという小さいものへの焦点に対しての春日という大きな映像を持たない季語。とてもバランスのいい、かつ、村上感あふれる句があっという間に出来てしまいました。

(ナイフ)
遠足やナイフをなめる芝居す子
これは「遠足のお土産屋さんでおもちゃのナイフを舐める真似をする子」という意味でいいのかな?村上さんが解説する前には、一体それってどういう子!?と思ってしまったけど、男子あるあるなのかしら?
パンナイフの力加減や春の空
こちらは一読で分かりやすい句です。「力加減」はあまり俳句では見ない言葉ですが、言いえて妙というのか、一斤のパンを切る時の独特の感触をよく俳句にしようと思ったなあと、いつもながら感心してしまいます。
パンナイフひっついてくるレタスかな
今回、一番気好きな句です。レタスは季語ですが、作るの難しいです。  こんな風に自然に、類想になっていなくて、しかも、レタスがちゃんと主役になっている句というのは中々作れません。「ひっついてくる」の超口語と文末「かな」の文語が一句に入っているのはどうなのか・・・という突っ込みどころはありますが、そのアンバランスが面白みにさえなっているような気がします。

(ごま油)
ごま油目立つキッチン新入生
一人暮らしにおけるごま油の最強感!?を俳句に昇華させていましました。
経験からくるリアル感は強いです。ご本人も仰っていましたが、季語を四月にするとか、推敲の余地はあるかもしれませんね。

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1/27のプレバト 祝☆一つ前進

白鳥の波紋や御神籤を開く
一読いいな、と思いましたが、結果出るまでドキドキしましたよ~
お題が「肉まん」だったので「おっ、これは村上さんお得意の食べ物句、
きっと半径30センチの名句に違いない!?」という予想をいい方へ裏切ってくれました。かなり大胆な取り合わせに挑戦してきたな、攻めてきたな~
前半の「白鳥の波紋や」でいったん切り、場面を転換し、後半の「御神籤を開く」であたかも白鳥が羽を開いたようなサブリミナルっぽい効果がありますね。手練れというのかテクニックが高等過ぎる。


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