俳句実況 勝手に鑑賞ごめんなさい 番外編 プレバト ふるさと戦②
1/26 プレバト ふるさと戦②
大好き!ふるさと戦第2回目。今回もいかに写真と被らないようにするのか、あえて被せるのか・・・勉強になりますし、作品のレベルも高いです。あまりに面白かったので、気になったところだけ覚書きします。
〇千葉県
忘れ物を探しに菜の花を行く 立川志らく
あえて写真に被せてきた挑戦句、しかもメインの菜の花に。
これは勇気がいったんじゃないかと思いますが、成功しましたね。
何なら俳句というより観光ポスターのコピーっぽい、それくらいポスター
と違和感なくハマっています。
てふてふの過るトロッコ列車かな 村上健志
村上さんらしい抒情性に溢れる一句です。志らくさんの句とは逆にトロッ
コ列車の被りがマイナス点になってしまいました。
添削:蝶よぎりゆく吹き抜けの展望車
確かに、添削句の方が展望車に焦点を絞ったような感じにはなります。
春風の房総地磁気逆転の跡 小倉優子
あのポスターと合わせるには、ちょっと離れてしまうところがマイナスで
しょうか?でも単独の俳句としてはいいと思います。もしかしたら今回の
中で一番好きな句です。
「房総」はない方がいいということでしたが、自分は断然このままで
いい派です。房総があることで地磁気逆転のはっきりした意味が分から
なくても何となく想像できるような気がします。
〇京都府
初蝶の止る擬宝珠の刀傷 千原ジュニア
初蝶と擬宝珠の刀傷の取り合わせが、映像のワンシーンのようです。
だからこそ夏井先生ご指摘の「でき過ぎ」感というのは納得です。
添削:初蝶のきて擬宝珠の刀傷
添削句はインパクトは減りますが、よりも自然な感じはしますかね。
どちらを取るかですね。
ささくれた橋へ零るるさくらかな 森口瑤子
写真と合わせるとどうかということでしたが、句単体としてはとしては
ノスタルジックでしみじみとした風情のある句だと思います。
夏井先生のご指摘にあったように都会の橋というよりは鄙びた雰囲気を感
じます。
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