見出し画像

友人とポッドキャストをはじめるにあたり企画書を作った話

直近で「集客、広報の現場で活動する3人が、のんびりと特定のトピックについて好き勝手しゃべる」をテーマに「のんトピ」というポッドキャスト番組をはじめた川手@RKawtrと申します。

ポッドキャストをはじめるハードルは、近年Anchorの登場などで一気に下がったように感じています。

しかしその一方で、意外と始めるまでの意思決定コストは依然として高いままになっているのではないでしょうか。

例えば「ひとり喋りは苦手だ」という方の場合、同僚や友人を誘って始められる方も多いのではないでしょうか。

しかし、意外と「誘う」というアクションのハードルって高くないですか?

「面倒くさがられたらどうしよう」
「ポッドキャストって何ってなったらどうしよう」
「いざ話を進めてみて、自分自身やる気がなくなったらどうしよう」
「途中で企画倒れになるかも」

色々と不安もありますよね。

では、どうすればスムーズにキックオフができるのか。

結論、自分の場合はタイトルにもある通り、まずは企画書を作り、細部まで先に意思決定した上で提案し立ち上げるに至りました

本記事ではポッドキャストを始めようと思った経緯や、具体的な企画書の内容や構成について解説していきます。


これから友人とポッドキャストをはじめたいと思っている方や、法人で会社のポッドキャストをやられることを想定されている方の参考になれば幸いです。


経緯

そもそもポッドキャストが好きで、15年ぐらい前から色々と聞いていました。最新一部復活しましたが、当時は JUNK PodCast が人気絶頂で、自分も新着エピソードを iPod nano にダウンロードし聞いていました。

その後、今はもうなくなってしまったのですが「ひいきびいき」や、ラジオ番組の切り抜きをそのまま配信する形式のもの(「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」など)もよく聞いていました。

最近だと「フリーアジェンダ」「Off Topic」「Rebuild」などを中心に聞いています。

自分自身、実は「のんトピ」を始める前に技術ブログの延長で「PPC-Speakeasy」というポッドキャストをやっていました。

ひとり喋りの配信だったのですが、ひとり喋りがどうしても苦手で億劫になり、更新が滞ってしまたんですね。また運用型広告に関する話しかしていなかったため、他にも下記のような課題を抱えていました。

  • ニッチなテーマでしか話せない

  • リスナーを広げるのが難しい

  • 業界内に友人はそこまでたくさんいない(ゲストを呼べない)

ただそうであれば別テーマで、自分以外の人と取り組んだほうがいいと考えそこで別業種ながらも共通点があり、仲良くさせてもらっている2人が浮かび、このふたりとであればきっと色々と面白い話ができるはず…と提案してみようと考え、構想を練り始めました。

キックオフまでの流れ

キックオフの流れですが、端的にまとめると下記の通りです。

  1. 番組の内容や構成を考える

  2. 資料(提案書)にする

  3. ひと晩寝かせる(大事)

  4. DMで提案書を送る

  5. 30分弱キックオフミーティングをする

企画書について

実際に作成・共有した企画書はこちらになります。

企画書の構成

企画書の構成としては次のとおりです。

  • 番組趣旨

  • 企画意図

  • 番組タイトル候補(案)

  • カバーアート(アートワーク)案

  • お題(第1〜3回)

  • 収録、編集、公開方法

  • 宣伝方法

  • 想定課題

法人でやる場合は、追加で「どの程度社内のリソースを使うのか(人とお金)」や「事業上取り組む目的や目標設定」「インセンティブ」などが追加で設定が必要となるでしょうか。

企画書の要点

全部で4つ要点があります。

1.細部ほどたたき台を作っておく

提案資料はCanvaで作成しました。

「提案書作るのもしんどいわー」という方も多そうですが、提案書のテンプレを使えばサクサク作れます。

また資料を作る工程で構想〜実現までに時間がかかりそうなもの(アートワークや番組タイトル案など)は先にたたき台を作って資料の中に入れておきました。

2.資料を作って一晩寝かせる

資料はその日の22:00に作成を開始し、完成後ひと晩おきました。
自分の中で熱が冷めないか(深夜のノリでやってないか)を朝起きて確認し、資料を見返した上でおふたりにはDMで資料を送りました。

3.テーマは先に決めておく

1〜3回目まではある程度テーマを決めて提案しました。

テーマが具体的であればあるほど、ポッドキャストの趣旨やコンセプトが明確に伝わると思ったのでそのようにしました。

4.テーマ候補も書き出しておく

3回目以降のテーマストックし、スプレッドシートに用意しておきました。

要するに「アイデアが潤沢にあるのでいくらでも話せることはあり、テーマに困ることは当面ないですよ」ということを伝え、参加へのハードルを下げることが狙いでした。

実際その後キックオフミーティングを行い、そもそも3人で喋ってみて違和感がないかといった点や、テーマについて議論し配信する順番などを決めていきました。

企画書さえ理詰めで作ってしまえば、あとは「企画書通りにいきましょう」と自分自身、また周りの人間を巻き込んで企画が自然と動き始めます。

人を誘ってはじめることに抵抗感を感じている方には、オススメの手法です。

最後に

今回こちらの記事は、アドベントカレンダー「ポッドキャスト配信について語る Advent Calendar 2022 - Adventar」の12月8日担当として書いたものになります。

ポッドキャストに関する Tips や、苦労話や楽しかったことなどを他の方も多く書かれていますので、もしポッドキャストに関してご興味があればぜひ読んでいただければ幸いです。

また繰り返しになりますが、前述した通り「それでも提案書作るのもしんどいわー」という方も多いかもしれませんが、提案書は Canva のテンプレを使えばサクサク作れますし、このやり方は再現性もあるやり方でもあるのと同時に、提案書自体が思い出にもなるはず(?)なので(少なくともこうして話のタネにはなっている)提案書作るのはマジで結構オススメです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?