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大好きなLaboに行きたくない理由は娘の成長だった話。

娘の参加しているラボ・パーティを知っている人はあまりいない。
ラボってなーに?と質問されて未だにパッと答えられないんだけど。簡単にざっくりと。

・考える力
・想像する力
・表現する力
・聞く力
・人(他者)と交流する力

それらを英語と母語で語られる物語の音楽CDを聴いて感情豊かな言葉の表現を知り、みんなで物語について語り合い、カラダで表現するテーマ活動を異年齢(未就園児~大学生)でしたり、国際交流(ホームステイ)に行ったりしている活動です。

ラボ・パーティの「パーティ」とは「同じ目的を持って自ら集まった人たち」という意味で藤原先生に集まる子を藤原パーティのラボっ子なんて呼んでいます。

さて、ラボが好きと同時に藤原先生が大好きな娘は3歳の時にラボっ子になったものの病弱で手もかかり活動参加に無理を感じて、幼稚園に入る時に辞めました。

しかし、娘が中学生になった時に、中学校の目の前が藤原先生の家だったので「ラボ覚えてる?藤原先生に中学生になりましたと挨拶してきたら?」というと、「あぁ!覚えてるよ」なんて言ってでかけました。

当時、私はまさか本当に娘が挨拶にいくとは思っておらず。中学校初日の帰宅が遅いのでやきもきしていると電話が鳴ります。

ヤな予感・・。学校でなんかあったのかな。
すると電話の相手は藤原先生でした。

「今、ドアのチャイムが鳴ってあけたらドアの前に懐かしい貴女の娘さんが挨拶しにいらしてくれたわ!」と。

びっくりして「ご無沙汰してます!ほんとに挨拶に行ったのですね~」と言うと先生はとっても喜んでいて私も先生の所へ向かい10年ぶりの藤原先生に再会。

でも、先生には娘が小学校で学びづらさや色々な病気をしたことは話しずらく、ただ中学生活が心配なんだって気持ちを話すと。

「良かったら、またラボにおいでよ、学校帰りに待っているよ。」
娘が目を輝かせて「お母さん私ラボやりたい」と言うので、どこまで出来るのかわからないけどOKしました。

驚いた事に3歳の時の記憶はかなり残っていてラボの音楽は大好き。でも、学校のテストなんか全然できないのにテーマ活動で英語のセリフなんて覚えられるのかな?と心配でした。

復活して最初のテーマ活動発表会では本番にセリフが出ずに見ているこっちが心臓止まりそうでしたが、沈黙の後ちゃんとセリフをこなし、その後どんどんラボにはまります。

英語と日本語で流れる様々な物語を耳で聞くだけでセリフを覚えて舞台の上でみんなと表現する娘は私がこれまで見たことの無い姿でした。

高校生にもなると長セリフも任されて、よくぞこれだけやりきったな!という思いと学校での成績を知る私は舞台の上の娘が別人に見えました。

とにかく家族も驚くほどラボと藤原先生が大好きなことはここまででなんとなく理解してもらえるでしょうか?

しかし、先日「ラボに行く気がしない・・」と私に話しだしました。何かあったの?と聞くと色々な想いが娘から吐き出てきました。

ここで行く気がしない理由はかけませんが、藤原先生にも相談しにくいというので明蓬館高校の先生に相談したそうです。

高校の先生は普段の娘を知ったうえで素晴らしいアドバイスをくれたおかげで娘は藤原先生に素直に想いを伝えます。

すると、先生は気持ちを受け止めてくれて今日は休んでもいいよ。きっとそれがいいよ。といつもは生理痛で休むと言っても「来れない?」と娘を口説くのに・・・

娘はこの夏、去年コロナで中止になったラボのイベントの実行委員をリベンジでチャレンジしました。企画運営を大学生たちと一緒に一生懸命こなし満足気な顔で自信がついたことと思います。

藤原パーティは次の春に先生の55周年記念パーティをします。みんな一生懸命55周年を盛り上げようと思っています。娘もそのうちの一人。

その想いがどこかで溢れてしまったのかもしれません。今度リーダーと他の大学生含めて自分の想いをちゃんと伝えたいと先生に言いました。

彼女はもうリーダーの言われるままではなく、自主的に主体的に色々な想いを持って55周年に向けて気持ちが走っていたからこそモヤモヤしたことがあったように思います。

私も先生と娘の間に入りなんとか娘の気持ちに寄り添い娘に聞きました。
「私がリーダーならこうしたかも?そんな思いをもしかしたら持ったのかな?」と聞くと「あぁそれもあるかも」と言うので。

でもさ、じゃあ自分がリーダーできる?と聞くと「ううん」
そうだよね、やっぱりリーダーがやってくれてることはすごいよね。自分の声が届かなくて辛いならちゃんと言ってみたら?

そんな話を続けていくうちに、ラボ辞めたいまで言いだしていた娘に笑顔が戻り次の発表会に向けて「寿限無」の音楽CDを聞きだしていました。

藤原先生にいつもの娘に戻ったよ!私ってすごくない?とLINEすると
「笑笑 すごーいよ 良かった 良かった」と返事が来ました。

藤原先生はアレコレ私たちとやりとりしている間にアルバムから3歳の頃の娘の写真を出してきて私に見せました。

大きくなったね。こんなに小さかったのにと。

先生泣かせないでよ。
そうだよね、大きくなったねラボ大好きなこの子が行きたくない理由は、もしかしたら成長の証だったのかな?と言うと
うん、その通りだ。
乗り越えなきゃいけないね。

ただの習い事かもしれません。
他人からみたら。
でも藤原先生は私に言いました。

ラボはね「人間と人間の付き合い」だからそう簡単には終われないのよ。あなたにはわかるわよね?

わたしは一人でも欠けたら55周年はやらないわよ。先生の強い思いを感じます。

いつも、心の奥の大事な気持ちにまっすぐに向き合ってくれる先生が大好きだからね。そりゃ私もがんばるよ。

18歳の娘は春に向けて藤原パーティのラボっことして更に大きくなって飛び立ちます。
どんなパフォーマンスをしてくれるのか楽しみです。

長くなりました。
ここまでお読み下さりありがとうございました。

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