うるさいのは子供ではない【日々のこと】

「静かにしなさい!」

外から女性の声が聞こえてきた。
1階のお母さんが子供を𠮟りつけたみたい。子育ては大変だと思いつつも少しビクッとした。私は大人の突発的な大声が苦手なんです。

この歳になると子供の居る空間で過ごすということが間々あります。
そうするとこのような大声に出くわす。居心地悪いなぁ、と思ってしまう。

私には子供が居ません。
なので子育てをしている人、子育てをし終えた人には頭が下がります。
ただ、それと居心地とは別の話。ビクッとなるのは辛いんです。
でも、もし私に子供が居たら慣れていたことかもとか、私自身が大声を出していたのかもとか、思ったりもします。

「静かにしなさい!」
「騒がない!」
「うるさいでしょ!」

皆がそうではありませんが、中には大声を出すのは当たり前、叱っているから当然と考えているように見える人が居ます。ここは、あなたのご自宅ではないので、出来ればもう少し静かな、いつもとは違うパターンで叱ってはもらえないだろうかと思ってしまう。出来ている人も居ますよーって。

ここからは大きく偏見、もしくは極端な方に私が出くわしているだけかもしれませんが、こういう人に限って自分が大人の会話に夢中になると子供をほったらかしなんですよね… で、会話に邪魔だと感じた瞬間

「静かにしなさい!」

少し離れた所に居る私としては、その声の方がよっぽど五月蠅い。
「さっきの方がもっと騒いでいたんですけど」とか言ってみたくなります。
子供は騒ぐものだとか騒ぐのが仕事だなんていうほど、私は寛容ではありません。ただ予想は出来ます、騒ぐでしょうと。でも大人の突発的な叱り声は、急に来るので数倍五月蠅い。この場合、叱り声というより怒り声なので百倍不愉快。でもこういう人に限って言うんです。

「○○さん、子供が騒がしくてごめんね。そんなに子供好きじゃないのに、本当に申し訳ない。」

私は案外子供は好きです。
なんなら二人っきりにされても平気、そっちの方が断然居心地もいい。
ただ、たまにしか子供と触れ合わない私がこういうことを言うのはおこがましいと思っているだけ。本当の子供の大切さも、常に居る大変さも知らない私が簡単には言ってはいけないことだと思っているだけなんです。

「なんで、そういうことするのー。」
「もうー、静かにしてよー。」

1階が益々騒がしい。やっぱり大変そうだ。
少し寒くなってきたし、換気も十分に済んだので窓を閉めようかな。

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