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通信簿【夫婦のこと】

先日、フードプロセッサーが壊れた。
どちらかといえば電気チョッパーと呼びたくなるような、そう大した物でもないのですが夫婦で重宝していたので結構ショックです。しかもミートソース作りの序盤で。一度目のプッシュはいつも通りに回る、切る。二度目でパッタリ。材料入れ過ぎたかなと減らしてはみたけれどウンともスンとも言わなくなった。まだまだ切らねばならぬものがあるのに早々でリタイア。仕方なく手動のブンブンチョッパーを出してきて、矛先を野菜に替えて怒りに任せて刻みに刻んでやりました。

ミートソースこそ美味しく仕上がりましたが怒りが収まらない。刃や器を洗い直して電源も冷ました状態で再チャレンジしても沈黙のままです。
ミートパスタを食べながら妻にも報告して二人で文句を言う。

「まだ、そんなに使ってなかったよねー。」
「壊れるならもう少し使い倒してからにしてほしいよねー。」
「なんか、このまま捨てるのは癪に障るんだよねー。」

最後の悪足掻きに分解してみると提案したら「やったれ、やったれ」と妻が後押ししてくれました。

図工4の私が必死で中身を眺める。工作の知識よりも老眼でよく判らない。とにかく小さい。とはいえ作りは簡単で理科5の私なら解りそう。簡単な電磁石モーターだし、プッシュもただ継木して小さなスイッチを物理的に押しているだけ。どこかの配線が切れてるのかなと覗いていたら根元が焼け焦げていた。たぶんコレだねと思い切りよく切る。キレイな銅線を出そうとチューブを剥きたいが我が家のニッパーに専用の穴がない。仕方がないと図工4の腕を鳴らす。優しくニッパーを使って外側のチューブだけを切り取る。端子の穴も焼け焦げて塞がっている。キリや釘、家の有り物でほじりにほじる。ようやく貫通したので銅線を繋いで通電、スイッチを押してみました。

全然、動かない…
原因ってコレじゃないの? 理科5が不安になる。よく見るともう一つ別の端子。試しにこっちにも繋いでみる。コンセント挿した瞬間、ウォーン!
スイッチ無関係に通電の間ずっと動く。驚きはしたものの他は正常なことが判りました。ということは、やっぱりコレが原因。焼け焦げた端子が原因。理科5復活。音に驚いた妻に「直ってないけど直りそう」と告げる。焦げを取ろうと丁寧にヤスリをかける。黒かった端子が次第に銀色を帯びてくる。そろそろいいかなと通電。そしてスイッチオン。ウォーン!

ウォンウォーン!!ウォーーーーーン!!
「えっ、直ったの?」と妻。

ウォーン!ウォンウォーン!!
ウォーン!ウォンウォーン!!ウォーーーーーン!!
「すごーい!すごいすごーい!!凄いじゃーーーーーん!」

妻からは「よくできました」を頂きました。

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