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気分の谷間【日々のこと】

仮の話ですが、体育館の掃除を10人でするとします。その体育館には小さな倉庫があって1人は倉庫掃除、残りの9人は分担して大フロアの掃除となったならば、私は迷わず倉庫の掃除を選んでしまうタイプです。いきなり立候補まではしませんが、頃合いを見てボソッと名乗り出てみたり、何となく自分が倉庫になるよう仕向けてみたり。要は団体行動が苦手なんです。

「アソコとココとソコとで3人ずつ分けるのが良いと思うのですが、どこがいいですか?」とか「私はどこでもいいので、あなたはどうなさいます?」とか「いえいえ私こそどこでもいいので、先に決めてください。」「どこでもそう変わらないのでお先にどうぞ。」「それだったら他の方から先に決めてもらいましょう。」「えっ、私は何でもいいですよ。」「私もどこでもいいです。」「そうなんですけど、皆さん、そうおっしゃるんですよ…」

しんどい、しんどい、しんどい、しんどい、しんどい、しんどい…

そもそも、こういう話し合いが始まる前にしばしの沈黙というか、誰から話し始めるんだという様子見までありそう。私も9人側ならしばらく黙って様子を伺います。それが苦手なんです。さっさと掃除を始めたい。「この倉庫、掃除が雑だけど誰がした?」と聞かれたら責任をもって謝りますから、自分のやりたいようにやってしまいたいのです。

「終わったけどアソコの3人はまだ拭いてるから、もう少し拭いとく?」「終わりそうだと思ったのに、また拭きだしてる… いつまで拭くんだろう、あの3人。」「あの2チーム、全然終わらない。そろそろ終わりましょうと言って来てくんない?キリがないもの。」「えっ、私が言うの?3人でジャンケンしません?」

しんどい、しんどい、しんどい、しんどい、しんどい、しんどい…

自分が終わった時点で「終わりました。」と言いたい。「終わったにしては雑じゃないか?」と言われたら責任をもってやり直しますから、一旦は自分の判断で終わらせて欲しい。

という感じで、倉庫ばかりを選んで人生を歩んでしまいました。しんどいからと目を背けてきただけで倉庫を綺麗にしたいという志があった訳ではありません。そのツケが自分の中に積もってしまったような気がします。随分と積もり積もったので誰かに手伝ってもらう方が早いのですが、溜め込んだ埃を隠そうとして、未だ一人で片付けようとしてしまいます。

「まだ埃が無くならないのか?」と言われたら「私の責任です。」と言うよりほか、ありませんね…

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