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夫婦を計る【夫婦のこと】

6÷2(1+2)

この数式をご存じですか? 物議で有名な式らしいです。
先日トイレに籠り動画をスクロールしていたら目に飛び込んできました。算数好きの子供だった私としては少し気になる。しばし暗算して

”1か、、、、、あっ9か、、、だから物議なのね”

と納得する。実際、1か9かで論争になったそうですが、正解を知りたくて動画を見る。結論としては式の解釈が曖昧で答えは定まらないとのこと。2(1+2)を先に計算すれば1ですし、6÷2を先にすれば9になる。取る解釈の立場によって答えが変わってしまう曖昧な問題なんです。

これをツイッターで上げた人がいて、反応した人で答えが分かれて、やがて数学者においても答えが分かれたという。そしてそしてと、ここで動画内の説明者が勢いを増して煽る。

「なんと計算機ですら答えが分かれたんですよー!」

ここはどうでしょうか? 「計算機まで!」ってなります。私は正直「そりゃ、そうだろ。」と冷めたのですが… ここでも反応が分かれそうです。
ひとまずトイレで出すべき答えを出してから水に流す。リビングに戻って妻に動画の話を振る。

「6÷2(1+2)って、いくつになると思う?」
「えーと、ちょっと待ってね。あっ、そうか!あれ、でも…」
「あっ、これ正解がない式だから思ったままでいいよ。二つで悩んじゃうヤツだから。何個、言ってもいいし。」
「いやでも、カッコってどうするんだったかなと思って…」

正解です、そういう問題ですから。そして話を進める。

「で、数学者でも答えが分かれたらしくて。そこまではいいんだけど、その後さぁー『なんと計算機でも分かれたんですー!』って言うんだけど…」
「それって当たり前のことじゃないの? 人間が作ってるんだから。」

正解です、私もそういう温度感でしたから。
曖昧な問題に、夫婦は分かれなくてよかったです。

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