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ニューヨークチャンネルに全陰集合【日々のこと】

ややニッチな話題に長文で恐縮ですが、芸人ニューヨークさんのyoutubeチャンネルで「ケツvs真べぇ」という企画をやっています。ニッポンの社長のケツさんが関西芸人の先輩、ダブルアートの真べぇさんの悪口を急に言い出したという揉め事なのですが、ケツさんが悪口でもなければ嫌ってもいないと言い張る特殊事情がありまして、その真偽を確かめるという趣旨となっております。詳細は抜きにしますので、気になる方はチャンネルをご視聴ください。

お二人周辺の芸人さんに聞き取りをして、その話術のおかげで揉め事ではありつつもエンタメになっています。そしてケツさんが理解されずに不利な状況。そんな最近「ケツよ、頑張れ!」と突如参戦してきたのが尼神インターの誠子さんで、その優しい語り口による告白で反撃の狼煙を上げた所です。

私はこのいさかいを人のタイプとしての「陽」の「陰」への尊重の無さとして観ています。「陽」が真べぇさん、「陰」がケツと誠子さんと見なしていますが、私はというと陰タイプ。人前では時に陽を装うこともありますが、紛れもなく真正の陰、根っからの陰気質です。だから陰側の訴えがよく解る。悪口でもなければ嫌ってもいない、異を唱えているだけ。長年に渡りこらえていた、対等・同等とはみなされなかったことに対する小さな不満の蓄積が噴出して止まらなくなっているのです。

そもそも「陰」すら押し付けられたと思っています。陰と陽とに分けた場合、何故イメージのいい言葉である陽を無条件にアチラ側が担っているのでしょうか?我々より明るいからですか?コチラからすれば明る過ぎて目が痛い。しかし、アチラからは暗くて見えないと言われる。「目が痛い」と「見えない」という互いの苦情も同等には扱ってもらえない。目が痛いなら瞑って避けろ、見えないんだからもっと明るくと両苦情の解決策すら、コチラだけに押し付けてきます。違う違う、前提から違う。コチラは見えないほど暗くはありません。それなりの明るさは灯しているのに、アチラが異常なまでの明かるさで消し飛ばしているだけです。見えないではなく見ようともせず、強光策で飲み込んでは、諸々無かったかのように扱っていくのです。

昔、日曜日に陽の知人からキャンプのお誘いを受けました。読みたい本のあった私は行きたくはない。お誘いは有難くとも楽しみを奪われるのは困ってしまうので、やんわりと断ってみました。

「ちょっと、やめとく。」
「えっ、何か予定でもあるの?」

と思った通りの返答。コレ、少しストレスです。誘ってみたら断られた、で終わってくれない。納得のいく予定が無ければ却下される圧を感じます。予定ならあります、本が読みたい。でも彼の認める予定ではない。仕方なく何かをでっち上げようかとも思いましたが、何故に後ろめたく思わされて嘘までつかねばならぬのだと腹が立ち、正直に答えてみました。

「読みたい本があるんだ。」
「えぇー何それ、いつでも読めるじゃん!」

出た、決めつけ。その日曜日ほど読みたい気分が高まっていて時間を気にせずに読める日なんて、そうそうありません。彼が決めつけた「いつでも」は、彼の次の台詞と同じく滅多とある訳ではないのです。

「A君もBさんもCさんも予定が空いてる。こんな日は滅多と無いんだ!」

皆が空いていようと私だけは空いてないと先ほどから言っている。読書では認めてくれないだけだ。あと、それだけいれば十分じゃないか、4人で楽しんでください。仕方なく言葉は選びながらも更に正直に断ってみます。

「悪いけど、あまりキャンプが好きじゃないんだ…」
「わかるけど、行ってみたら好きになるよ。絶対、読書より楽しいから!」

彼は解っていない。自分が楽しいことだけを解らせようとして他人の楽しみを解ろうとしていない自分のことを。そして私は初キャンプではない。経験した上で読書を選んでいます。彼とは嗜好が違うだけなのに、陰と陽が絡むと大体こういうことになる。コチラはちゃんと尊重しています。私の読書と同様に彼はキャンプが楽しみであり楽しいことなのだろうと。でも、アチラは読書を尊重してくれない。「絶対」って何だ?「読書より」って要るか?明るい太陽の下、仲間と共に、大いに騒ぐ、だから陽であり正義だと思い込んでいる。程よい灯りの下、一人で気楽に、静かに本を読むことだって、声高に言わないだけで同じ熱量で楽しみにしているんです。どうして、それを解ってくれない。解っていると口では言っても同等とまでは思っていない。そんな感じで、いつも少しだけ上に居ます。振り払う程じゃないけれど、我慢できなくも無いけれど、絶えず乗られているので負荷を感じ続けている。そういった「陰」の鬱屈は、日々溜まりに溜まっていますので一部偏見を含みながらも、こんなに長文になってしまいました。それでいて、まだまだ全然書き足りない…

ニッポンの社長・ケツさん
尼神インター・誠子さん
溜め込んでいたものが、溢れ出してしまったんですよね。ずっと押し込められていたから、一旦噴き出したら止めることすら出来ないんですよね。

私は陰なので声こそ上げませんが、文にて全力で応援いたします。

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