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優しい歩行者の天国を夢見る【日々のこと】

先日歩道を歩いていまして、少々急いでいたので早歩き。
すると、反対側からも同様に、急ぎ気味の男性がこちらに向かって早歩き。
双方、互いを認識しまして、ぶつからないよう避けて通り過ぎようとしたのですが、私が右に避けたら、あちらも右に。
相手方から見たら左ですが、そんな細かいことは置いといて、とにかく同じ方向に避けてしまい、アッと思って左に避けたら、同じタイミングで相手も左に…
まぁ、よくある日常風景です。
アンガールズさんのジャンガジャンガみたいな、気まずいひとコマ。

これって昔から思っていたんですが、良いことになりませんかねぇ?
確かに気まずいです。
急いでいるのに、ちょっとした足止めですし。
でも、ちゃんと避けれていれば、ただ一瞬で通り過ぎただけの人です。
それがですよ、同じように気づいて、同じように避けようとして、
同じ方向に避けて、同じようにアッと思って、
同じタイミングで反対に避けなおした。
すごく波長の合った二人ってことになりませんか?

そもそも互いを意識して、気を遣って避け合おうとしてるんです。
避けるという言葉がネガティブで、言い過ぎかもしれませんが、
なんなら譲り合っているんです。
相手の邪魔をしないように互いに譲った二人なんです。
ただ、譲った方向が一緒になってしまっただけ。
気遣いの向きも譲った向きも同じになった似た者同士が、足止めしたことで少しの時間、顔を見合わせた。
考えようによっては、素敵なことになりませんか?
他人を無視して突っ込んでくる歩きスマホを避けるのとは、訳が違うんです。少し余談になりますが、歩く時くらい情報収集を休んでいただきたい。歩く時には歩くための情報ってものがあるんですから、優先してそちらを見ていただきたいです。

話は戻って、先週ですが、
平和主義の私は「すいません」と軽く謝罪。
相手はというと「チェッ」と舌打ち。
いやいやいやいや、なんて寂しい現実世界。

また余談になりますが、舌打ちも変なルールですよね。
なぜか打った側が若干正当で、打たれた側が不当な感じになる。
ただの早い者勝ちなのに。今回なんて勝ち負けじゃないでしょ。
私が邪魔をして相手が邪魔されたんじゃないし、相手が邪魔をしたなんて私も思ってない。ただ譲り合いがうまくいかなかっただけ。
そして、うまくいかなかった原因が、気が合い過ぎただけ、波長の合う二人だっただけ。
謝罪と舌打ちでなく、ハイタッチしても良いくらいじゃないですか?

今後、このような譲り損ないが起きた時は「波長の合う素敵な出会いの前触れ」みたいな都市伝説ということにして、無駄な情報として広まってくれないかなー。
それが歩きスマホの目に触れて、歩きスマホを減らし、皆が譲り合って、
譲り損なった時は互いにハイタッチ。
ハイタッチはさすがにやり過ぎならば、せめて謝罪も舌打ちもなく、笑顔の会釈でお別れ。

そんな優しい歩行者の天国は、現実には無理なんでしょうかぁ?

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