夢の話【日々のこと】

他人の見る夢の話はつまらないと言いますが、もしよければお付き合いを。

昨日見た夢の中で私は化け物でした。見た目は私のまま、人間だったのですがどうやら一度だけ化け物に変身したらしく葛藤していました。化け物の姿はよく分かりません。狼男のようなものなのか、そこらへんは夢の曖昧さで、ただ変身してしまった記憶だけがあります。だから悩んでいるのです。自分は化け物なのか、人間ではないのか、でも一度っきり。変身の仕方もなぜ変身したのかも解らずに受け入れられませんでした。

そこに次々と人間の姿をした化け物が集ってきます。化け物コミュニティというものが存在するらしく、肩身の狭い人間界で新しい化け物が現れたとなると皆がこぞって様子を見に来るのです。

「お前が新しい『そ』か?」

ここで『そ』という言葉が初めて出てきます。漢字では『礎』と書くらしく化け物界の方言というか用語らしいです。この『礎』が色んな意味を持つ言葉で「化け物」そのものや「仲間」という意味、最後に書きますが「税」の意味合いまで持ちます。なので「受け入れなくても、お前はもう立派な礎(化け物)なんだよ。」とか「だから早く俺たちの礎(仲間)になれ。」と礎ばかりがしばらく飛び交っていました。

後半、強面の化け物が現れて「礎を買え。」と私に迫ります。この『礎』が税含みの売り物のことなのですが、人間界でも買える何の変哲もない商品です。但し、化け物は化け物から物を買うのが決まりらしくて、それでいて値段が異常に高い。人間でいたい私は「買わない。」と断ります。そんなぼったくり商品は要らないと。しかしこれにも理由があって互助会的な意味合いの税が乗っかっていると言う。人間界で少数派の化け物、いつ何があるかも分からない。そんな懸念を胸に皆が日々の買い物で税を払って困り事には助け合うのだと。そして最後にこう説得されます。

「もう諦めろ、お前は礎だ。このままごねていても、人間界では暮らせず礎にも入れず、孤立することになるんだぞ。俺たちは同じ礎として今なら受け入れる。お前も自分が礎であることを受け入れろ。それしか、礎の生きる道はないんだよ。」

と、ここで目が覚めました。
目覚めての第一感は、話が仕上がり過ぎていて怖い。寝ている時くらいしっかり休みたい。

夢って、礎んなんじゃない…

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