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願望の話【夫婦のこと】

私は離婚したくありません。結婚する前から、妻と知り合う前から、結婚の相手も願望もない20代の時から離婚したくない願望だけがありました。

当時、バツイチという言葉が市民権を得て夫婦の1/3が離婚すると囁かれていました。メディアを見れば結婚生活は地獄だと言い、配偶者の不満と愚痴を募っては「わかるー」と共感を煽っていた。私は根が天邪鬼です。大勢が向かう方にはどうしても気が向かない。そのせいで離婚をしたくないという立場を度返しした願望だけが先に芽生えてしまいました。よくよく考えたら2/3は離婚していない訳で、そういう意味では踊り方が妙なだけのメディアに踊らされる大勢の中の一人ではあったのです…

ちなみに離婚自体に否定はありません。夫婦それぞれありますから、その選択肢が必要なこともあると思います。私がこのような20代を経てその選択肢を捨てているだけで、妻に捨てられては抗えませんし、未来のことは判らない。だから日々、大願成就を目指して邁進しているのです。なんせ、ずっと続いてこそ成就したことになる大願ですから。

だけどお喋りな私は、ついついこんな話まで妻にしてしまう。「私だからではなく、ただ別れたくはないっていう話?」なんて怒られてしまいそう… 正直、怒られるべき話だとも思っていました。妻の反応はというと「私がどうであれ別れないように頑張ってくれるんでしょ、助かるー!」

喜ぶべきは出会ったのが妻だったということです。天邪鬼とか大願とか、そんなことはもういいです。ただ美味しいと言われたくて、今日もこれから夕食を作る。

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