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マリン女子山に登る⑤〜標高2,870mで初ソロキャンプ !-Sep 2021-

こんにちは、のんびり風子です。幼い時から慣れ親しんだフィールドは海。
海水浴はもちろんボディボードやダイビング、SUP、etc。何をしても、いえ、何をしなくても楽しく過ごす自信があります。
ところが、そんな私が何を思ったか木曽駒ケ岳でキャンプすることに。
そのときの様子を書いてみます。今回はシリーズ5回目、初ソロキャンプ編です。
前回のお話

ここをキャンプ地とする!雨の中の設営

テント場は平らで石がゴロゴロしていない場所ほどラグジュアリー感がある

頂上山荘テント場に到着したのは16:30。
小雨の中の山行は不慣れなためか、やはり時間がかかった。
台風接近ということもあり、土曜日にもかかわらずテント場は空いていた。
おかげで、平らで広いスペースを陣取ることができた。
荷物を下ろし、さあテント設営という段になって急に雨粒が大きくなった。
暗くなる前に、急いで終わらせよう。
この夏はキャンプをたくさんしてきたので、テントの組み立てはだいぶ慣れた。
違いと言えば、ペグを地面に打ち込まずテントを支えるロープはそこらへんに落ちている石にくくりつけること。
まあまあ早くできるだろうと思っていたが、入口の向きで試行錯誤。
15分の予定だったが、結局30分以上かかってしまった。
千畳敷でぐだぐだせずに、もっと早く出発すればこんなことにならなかったのに、とちょっと後悔。

結露に泣く

初日の夜は、フリーズドライのパスタとチーズ、小さいビール。

ようやく我が家が完成。
靴を脱いで中に入る。
ほっとするのもつかのま、今度は寝床の準備である。
ザックから荷物を取り出し、エアマットを息を吹き込んで膨らます。
室内のレイアウトが終わったのは19:00くらい。

そろそろ食事の準備にかからねば、とザックのほうを見ると…
今度は結露でしずくがぽたぽたと垂れている。
テントの隅っこには小さな水たまりができ始めている。

今日はずっと雨が降っており湿度が高かったのが原因だろう。
いっちょうらのタオルで水を吸い取ってはテントの外で絞るの繰り返し。
ここで汗だくになり、ぐったり。
きっと、わたしの汗と熱気も結露の原因のひとつになったのかも。

やっと夜ご飯

室内の水滴をふきとって、ようやく夜ご飯の準備。
今回は荷物を軽くしようと思い固形燃料のみ。
シェラカップでお湯をわかし、フリーズドライのパスタを作った。
持参したパン、チーズ、サラミなどもつまむ。
そして小さなビール缶で乾杯。
ようやく安堵のひとときとなった。
しかし、さすがに疲れ果てた。
まだ、20:30だが何もする気にならずそのまま眠ることにする。

住めばミヤコ。アクシデントもよい思い出に

星空のプレゼント

テントのまわりは月明かりだけで歩ける

緊張していたのだろうか、横になっても全然眠れない。
何度も寝返りを打って体勢を整えるがうまくいかない。
しょうがない、水でも飲むか。
起き上がってライトをつけようとすると、なんとなく外が明るいことに気がついた。
もう夜明けなのかな?と思ったが、まだ21:00(笑)。
寝袋に入ってまだ30分しかたっていない。

外の空気を吸おうと思って、テントから顔をだした。
なんと、いつのまにか雲が消え月と星が光っていた。
思わず「おお~っ」と声をあげてしまった。

がんばって登ってきた甲斐があったなあ。
ようやく肩の荷がおりて、緊張から解放された。
しばらく、外に出て月と星空を堪能。
冴えざえとした月の光がシャワー代わり。
汚れと疲れがきれいに洗い流されるような気がした。
美しい夜空をみてすっかり気分がよくなった。

プライスレスな夜明け

体が冷えてきたので、もう一度寝袋にもぐりこむ。
がんばって登ってきた道を思い出したり、翌日やることを考えたりしているうちにうとうとしていたようだ。
ふと、気がつくと朝の5:00。
ごそごそと身支度を始める人が増えてきた。
テントから再び顔を出すと、今度は日の出ショーの始まりだ。

頂上山荘のテント場は東を向いている。
テント場の向こう側は、雲海が広がり少しずつ明るくなってくる。
このような夜明けのシーンはテレビの映像でしか見たことがなかったが、今は刻一刻と変わる表情をライブで見つめている。
なんと美しいのだろう。

空が金色に輝いているように思えた。
水平線を染める日の出とは違う輝き方をしている。
山で過ごす時間が圧倒的に少なかいからそう思えるのか?

雲海と日の出。ここに来たことは正解だった。

山が好きな人たちはこういう感動を味わっているんだ。
何時間もかけて登ってきた山、そこで味わう一瞬の感動。
これは、来た人にしかわからない喜びだ。
こんなご褒美がもらえるなら、がんばれる。

太陽がのぼりきるまで、コーヒーを飲みながら日の出を楽しんだ。
今日は、晴天、なんだかよい1日になりそう。

景色がよいとインスタントコーヒーの味もよくなる

つづく

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