川柳について語る会・のんびりあん編(3)

2023年1月21日、雪上牡丹餅さんと西脇祥貴さんのツイキャス「川柳について語る会」にお邪魔してきました。 その3
 https://twitcasting.tv/c:twit22casting/movie/757194274 
の 5:05あたりから

はじめて感動した句集は『ひよこ』竹井紫乙
 たとえば知的興奮なども感動に含まれるとすると、言葉のチョイスを間違えましたねえ。
 理知の壁は突き破られ、句の中に直接立たされる。そういう感動です。
 伝われ~、だから、伝われ~
 「胸を打つ」という慣用句は、単なる比喩ではなかったと体感しました。

 『ひよこ』は、「省略とは何か」も、私に教えてくれました。
 母が昔、短歌を齧っていて、何人かの歌集が本棚にあったんですけど、1ページが何でこんなにスカスカなんだろうと不思議でした。
 でも『ひよこ』を読んだとき、これは空白じゃない、と感得できたんです。そこはビッシリと、省略されたはずの言葉で埋まっていました。
 もちろん錯覚なんですけど。

 時実新子をして「ぐいぐいと読者を引っぱり込む」といわしめた秘密の一端は、第三句集『菫橋』にありました。それが「潜水」です。
 もしかすると、これは柴田ヨクサルの「ダイブ」、ジェンドリンの「フォーカシング」、チクセントミハイの「フロー」なんかと近いのかもしれません。あと松本零士の「急速潜航」とか。

ジルジルジルジル
 
これは失言です。申し訳ありません。

あくまで「こんな感じ」って言い通すつもりですか
 えーと、なんとか言葉にしてみます。
 
 ココロは元々、狼のような牙や大鷲のような爪を持たない人間が生み出した、環境適応能力だと、とりあえずイメージします。話が大きいな。
 ココロは出来事への反応、リアクション装置です。
 人間はココロの肋骨からコトバを生み出します。また変な話になってる。

 でも、そんなふうにイメージしてみると、この2018年の12月頃は、句集を読むことを通して、自分自身を見つめ直していたのかもしれません。ありきたりな着地だけど。

真理真実事実現実ありや
 相も変わらず言語化できていません。不器用過ぎるやろ自分!
 内容的には「リアルなんてまやかし」みたいなことを言いたいための修辞的疑問文でしょうか。
 「そのことを今から証明してやるよ、ホラね」とでも言うような、ヴィジュアルとしてのリフレインだったりグラデーションだったり。
 だったら「まぼろし~♡」で済むじゃないかという批判は、ごもっとも。

 参考:第 7 回 卑 弥 呼 の 里 誌 上 川 柳 大 会 議 論 集 そ の 2
    「 リ ア ル 」 樋 口 由 紀 子 選 に つ い て
 https://f8c60196-38ec-4ed8-9716-a9026576bc73.filesusr.com/ugd/e9161e_d1256a07a0104e97a0f29a10887e3691.pdf
 

 
 
 



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